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あとがき
(略)
本書の内容は、97年6月に著者がマドラス国際空港を脱出する場面で終わっている。
その後私は、同年8月、問題の解決を図るべくインド行きを決意し、東京のインド大使館でビザを申請したが、発給は拒否された。さらに渡米後の12月、ロサンゼルスにて再度申請を行なったが、これも却下されている。前年1月の事件以後も何度かビザが発給されていたことと併せ考えると、理由は自ずと明らかであると思われる。
現段階で、私がふたたびインドの地を踏めるという目処は立っていない。だが今後、仮に私がインドに行けたとして現地で消息を絶つようなことがあれば、その理由もまた明らかであろう。
危険は、たしかにある。しかしそれでも私はインドに行こうとするに違いない。
その底知れぬ英知と矛盾を含めて、私はあの大地と関わり、これを描き続けるよりほかにないのである。
1998年2月 著者
1959年広島県福山市生まれ。東京大学大学院相関理化学専攻・博士課程修了。理学博士・医学博士。量子物理学を専門としながら東洋の伝承医学に関心をもち、研究をはじめる。インドにおける体験と思索を著した『理性のゆらぎ』『アガスティアの葉』『真実のサイババ』『サンカルパ』(いずれも小社刊)は話題を呼んだ。米国・アーユルヴェーダ研究所を経て、現在、カリフォルニア州立大学客員教授、東洋伝承医学研究所副所長。
1959年、広島県福山市生まれ。東京大学教養学部、同大学院相関理化学専攻・博士課程修了。フロンティア軌道論を駆使して、吸入麻酔薬の作用機序を探る一方で、インド伝承医学・アーユルヴェーダの研究に取り組む。西洋現代医学と東洋伝承医学との融合にも、大きな関心を寄せている。本書は、『理性のゆらぎ』『アガスティアの葉』につづく作品として位置する。また、インドの哲学者、教育家でもある聖者・サイババを体系的に捉えた『真実のサイババ』(すべて小社刊)がある。UCLA招聘研究員。
1959年、広島県福山市生まれ。東京大学教養学部、同大学院相関理化学専攻・博士課程修了。量子物理化学を専門としながら、人間の精神性にも関心を持ち続け、自ら日々の瞑想を欠かさない。現在、東邦大学医学部客員講師。フロンティア軌道論を駆使して、吸引麻酔薬の作用機序解明に取り組んでいる。著書に『理性のゆらぎ』がある。
81 あなたの運命も書かれている!? 予言書「アガスティアの葉」!(皆神龍太郎)
ベストセラーになった青山圭秀氏の『アガスティアの葉』に触発されて自らのアガスティアの葉を読みにインドに出掛けた、パンタ笛吹と真弓香という、精神世界ファンの二人組が、『アガスティアの葉の秘密』(パンタ笛吹・真弓香著、たま出版)という反論本を出版している。
(略)
どうやら葉を取り出す前に行なうたくさんの質問のなかから情報を読み取り、その情報によって、裏でせっせと質問者用の予言書を作っているらしい。
(略)
しかしこの本が一番不思議なのは、超常現象ならなんでも信じてしまう「たま出版」から出ていることである。
サイババに魅せられた「医学博士」
(略)
青山は東大教養学部に入学すると、ますます浮世離れしてゆく。一連の著書ではまったく触れられていないが、アメリカで最も成功したカルトの一つに参加していたのだ。マハリシ・マヘシュ・ヨギという在米インド人が創始した「空中浮遊術」を教えるTM(トランセンデンタル・メディテーション)であった。
(略)
青山は、マスコミに「東大卒のエリート医師」と報じられたが、医者ではなかった。東大で理学博士を取得した後、東邦大学医学部でコンピュータを用いて麻酔薬を解析した論文で医学博士の学位を取り、同校で客員講師をつとめていた。
(略)
サイババに結婚を反対された青山は、オウム事件が起きた95年春にアメリカに渡った。カリフォルニア大学ロサンゼルス校でインドの伝承医学を専攻する研究生になった。彼は、アガスティアの予言が外れたことについて、沈黙を守りとおしたのである。
(略)