ブランド,ジェフリー S. (Bland, Jefferey S.)

ブランド,ジェフリー、ベナム,サラ 著、山本まゆみ 訳「ジェフリー・ブランド博士の20日間で若返る」(ライフサイエンス研究所;ダイヤモンド社〔発売〕、1998年10月29日 初版)より

1946年生まれ。カリフォルニア大学アーバイン校にて理学士号(生物学'67)取得。71年オレゴン大学にて博士号(化学分野)取得。ビュージェットサウンド大学教授、オレゴン大学、ハワイ大学客員教授、ライナスポーリング科学・医療協会、栄養サプリメント分析研究所前所長、エバーグリーン州立大学栄養生化学理事、ベルビュー・レッドモンド医療研究所所長。栄養に関する研究に20年間精力的に関わる。機能性医学分野の研究開発を主導するヘルスコム社の創設者、会長。
「Your Health Under Seige」は4カ国でベストセラー。他「栄養エアロビクス」(Book of - the Month Club 推薦)、「臨床栄養学の医学的アプローチ」など栄養学に関する著書多数。

●まえがき
(略)
20年間、私と研究仲間はほとんど異常なまでに仕事に打ち込み、このプログラムを完成させました。臨床のためのプロトコールと治療食を進展させ、臨床試験を行うグループを結成しました。1988年にはボディートータルセンターとよばれる患者を治療する施設を設立しました。3年後には、ヘルスコム臨床研究センターという名前に変え、ここで、私たちは、食物や栄養を基礎として身体の機能を改良するプログラムを発展させていきました。スタッフには、医学博士、自然療法医、カイロプラクター、栄養士、看護婦も含まれています。(略)

推薦の言葉
日本大学名誉教授・微量栄養素研究所長
国際微量元素医学会名誉会員 冨田寛

発行者/真田昭男
発行元/ライフサイエンス研究所

Quackwatchによる「Jeffrey Bland について」(Stephen Barrett, M.D.)より一部翻訳

ジェフリー・ブランドについて(Stephen Barrett, M.D.)

ワシントン州ギグ・ハーバーのジェフリーS.ブランド博士は、栄養に関する科学的発展を健康食品産業のために解釈する人たちの中でも最も多くを行ってきた一人である。博士の解釈は一貫してサプリメントの使用に好意的である。元化学教授として、博士はしばしばトレード・ショーに登場したり、出版物を編著したり、オーディオやビデオをプロデュースしたり、健康産業の人たち向けのセミナーを行ったりしてきた。ライナス・ポーリング医学研究所で研究助手であったことも、栄養分析実験室を指揮したこともある。
1991年、連邦取引委員会(FTC)は、ブランドと彼の二つの会社(ヘルスコム社とニューデイ社)を、彼らのダイエットプログラムは摂取者の新陳代謝を変えることで体重を減らすことができ、脂肪は体内に蓄積されずに熱として発散されるので運動することなく体重を減らすことができる、などと虚偽の主張を行ったとして、告発した。週に約30ドルかかるニューデイ・ダイエットプログラムには、教材、食事代替粉ミルク、「自然と食欲を抑制する」と称する食物繊維を含む粉ミルクが含まれていた。ニューデイ・プログラムは「完璧なダイエット」と題する30分のテレビ番組で薦められていた。「完璧なダイエット」は「あなたと同じ人たちが20、30、50ポンド、いやそれ以上の体重を、安全に、すばやく、自然に減らした驚異の実話」を提供していた。このテレビ番組はニューデイ・ダイエットの発見についてレポートするインタビューを使った独立した消費者ニュース・ショーのように見えたが、実際には広告料を支払った広告だった。この番組ではブランドを「栄養生化学の全米第一人者」と紹介していた。訴訟はブランドが3万ドルの賠償金を支払い、今後そうした主張を控えることで和解した。また和解は15分より長い番組を将来行う場合には、広告である旨のメッセージを表示するように義務付けた。
1995年、連邦取引委員会は、ブランドと彼の会社が和解を破って、根拠のない体重減少の主張をいくつかの製品についておこなったして告発した。さらに、彼らのウルトラ・クリア・ダイエットプログラムは、胃腸障害、炎症,免疫障害、疲労、食物アレルギー、水銀露出、肝臓障害やリウマチ性関節炎に関する兆候の件数と深刻さを実際よりも低いと虚偽の主張を行っていた。4万5千ドルの賠償金などで和解した。
(略)
2000年、ヘルスコム社とメタジェネクス社は合併し、年間売上げ66百万ドル規模になると発表した。(略)
メタジェネクス社(エシカル・ニュートリエンツ(倫理的栄養)としてビジネスを行っている)もまた行政処分を受けきた。1997年、カルシウム製品について根拠のない主張を今後は行わないと連邦取引委員会と和解している。
2003年10月、食品医薬品局(FDA)はメタジェネクス社に、あるヘルスコム製品がさまざまな症状に有効な「医用食品」であると主張することを止めるよう命令した。(略)
食品医薬品局はメタジェネクス社に15日以内に是正のための計画を提出するよう勧めている。しかし、2003年12月2日現在、食品医薬品局が止めるよう求めた主張は依然として同社のオンライン・カタログに載っている。(略)
主張にあるような状況がウルトラ・クリアで「解毒」できるという科学的証拠を私は知らない。
ブランドもメタジェネクス社も自然療法共同体と強い繋がりがある。最近のニュース・リリースによると、ブランドは最大規模の自然療法学校(Bastyr University)を共同設立したそうだし、カリフォルニア自然療法師協会が自然療法ライセンス化法の制定に成功することをメタジェネクス社は2003年だけで10万ドル寄付して支えたそうだ。
参照文献(略)
この記事は2004年4月19日改訂。