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1919(大正8)年11月、静岡県熱海市に生まれる。子供の頃から魚類と砂糖の過食で、小学校卒業後、腹水がたまり3年間寝たきりで苦しんだ上、肺結核を患う。人一倍負けん気が強く、人生の真実追求の願望はあっても、本一冊買ってもらえぬ家庭環境と病弱の体がそれを許さなかった。
ある日、母親が野菜売りの老婆に聞いた大根おろしの湿布で、一昼夜にして腹水が取れ、現代医学に疑問を抱き始める。 東京へ出て床屋の丁稚、国鉄の荷物係、会社重役の書生と遍歴し、築地の工業学校時代には腹式呼吸、精神統一法を試み、骨と皮だけになるほどの修行を積むが、本当に神仏を知ることは出来なかった。建築科を一番の成績で卒業し、建設現場の主任となる。神仏を求め、文学に溺れ、理想の女性を探し求める。
戦時中は結核部隊に入り、土方と粗食で全員健康になってきたのを見て現代医学の間違いを確信するが、食物のことには気づかずに砂糖を食べ、また骨と皮だけになった。
軍隊から帰り、熱海に設計事務所を開く。人生とは、幸福とは、神仏とは、恋愛とは…と考えるうち、1950(昭和25)年8月21日、1人の青年が「真理を語らんとするものは我と語れ」と書いたプラカードを下げて熱海の街に現れた。彼は「宇宙のすべては陰性と陽性から成る」と語り、塩を飯にかけて一口をたんねんに噛み、水は少しなめるだけだった。
この青年が示した2冊の本が、30歳の大森氏の運命を変えた。桜沢如一著『宇宙の秩序』『新食養療法』──。
2日2晩、一心不乱にむさぼり読み、宇宙法則と正食医学の研究を始め、『新食養療法』の徹底的な追試にとりかかった。桜沢如一先生(GO)に会いたかったが、一生懸命に勉強して対等の人間になってから会おうと決める。
38歳で一慧夫人と結婚、一切を弟たちに譲り無一文から出発。明治期の石塚左玄以来の食養会の食養法についての検討と批判の上の実験として、動物性は小魚一匹なしの純正正食を実行。41歳の時にGOと会う。以降、宇宙法則(PU)の哲学から、人間の生命のモトは植物であり、陽性である人間が陰性の動物を摂り入れることは宇宙秩序違反であるという考えを貫いている。
大森正食医学は単なる病気治しではなく、真実の幸福な人生を生きるための“正食行”である。
正食医学講義録VOL.4
動物性食品の「安全な」食べ方 「危険な」食べ方
1987年11月講義
「食養の」起こり
食養というのは、石塚左玄という方が世界で初めて説いたのですが、まず「人類は穀食動物なり」と唱えました。(略)
ところがそういう食養で、明治時代から食養会の人たちが、みんな元気で健康で、そのまま長寿で晩年をまっとうした人があったかというと、ほとんどないのです。
(略)
「宇宙法則」という、永遠に変わらない絶対の法則から見て、どう見ても人間が動物性を摂るのはおかしい。要するに、「宇宙法則」では陽性と陽性は反発しあう、これは永遠に変わりません。プラスの電気とプラスの電気は反発する。マイナスの電気とマイナスの電気を持ってきても同じです。そうすると、赤いヘモグロビンの血を持った人間が、同じ赤い血を持った魚を食べるということは、これは、絶対まじわらないわけです。
私がその疑問を、インドにいる桜沢先生に申し上げましたら大変喜んで、「やっと、本物の人間に会えて嬉しい」というので、感激してくれました。(略)
肉食は判断力を低下
(略)
なによりも悪いのは、肉食をすると判断力が悪くなることです。エゴイストになってしまう。肉を食べている動物は孤独です。草食動物は団体で生活しています。家族だけでなくて、グループを作って生活しているけれども、肉食動物にはそれがないんです。肉食をすると、健康に悪いだけでなくて、エゴイストになって、死ぬまで孤独でいなければならない。
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大森一慧 食養手当てシリーズ 全三集・全十八巻 〈監修〉大森英桜 制作・発売 日本CI協会
推薦の言葉
日本ホリスティック医学協会常任理事 寺山心一翁
真弓小児科医院院長 真弓定夫
大森英桜(1919〜)敗戦直後のある日、桜沢如一のマクロビオティック理論を知り、ただちにその熱烈な信奉者、実践者となり、以後三十数年、正食、食養による病気直しの第一線で活躍をつづけている。
講義のテープは日本CI協会で販売している。また、日本CI協会の機関誌『新しき世界』には、講義の記録が多く掲載されているが、著書は未だ発行されていない。
在来医学で見放された難病奇病の病人の治療に挑戦。
日本CI協会の正食医学講座の講師として、多数の弟子を教育しており、その中には西洋医学の医師も多く含まれている。