就労ビザないままマッサージ師働かせた経営者、書類送検(朝日新聞、2003年6月3日)

 就労ビザのない米国人マッサージ師を働かせていたとして、警視庁は3日、東京都中央区銀座3丁目のマッサージ店「リ・ボーン」と、女性経営者(53)=兵庫県姫路市在住=を出入国管理及び難民認定法違反(不法就労助長)の疑いで、東京地検に書類送検した。

 築地署の調べでは、経営者は昨年5月、銀座にマッサージと食事療法を組み合わせた「ヤング式自然療法」と称する治療法の店を出し、観光ビザで入国した米国籍のマッサージ師の男性(65)を就労させた疑い。男性は歌手の故美空ひばりさんら著名人を「治療」したこともあるといい、評判を聞きつけて店には10カ月足らずで延べ約800人が来店していた。

 マッサージ師は繰り返し来日しており、経営者は大阪で治療を受け花粉症が治った経験があった。「日本の中心地でこの療法を広めたかった」と供述しているという。

 マッサージ師は出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで3月に逮捕され、国外退去処分になっている。

http://www.asahi.com/national/update/0603/027.html

ハワード・ヤングがついに逮捕された(週刊文春、2003年4月3日号 ノンフィクションライター 鳥巣清典)

 警視庁築地署が三月十七日、ひとりの韓国系米国人を出入国管理及び難民認定法違反(資格外活動)で逮捕した。男の名はハワード・ヤング(65)─十二年前“疑惑の治療師”としてマスコミ・警察に追われた人物である。
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 そもそも無資格治療の上、「自称・自然治療師」以前に遡れば、運転手、宝石ブローカー、両替商(ブラックマーケット)、ベトナム芸能慰問団のマネージャー兼社長の経歴の持ち主。
 しかも韓国系でありながら、「私は中国人で、代々皇帝の治療を施していた医家の出」などの虚飾にまみれた素性と紳士風の語り口で、病に悩む人を言葉巧みに催眠にかけてしまう。その中には、高峰三枝子や稲山嘉寛元経団連会長、はてはマルコス元フィリピン大統領まで、多くの著名人も含まれていた。 (略)
 平成元年六月二十四日、享年五十二で逝った天才歌手・美空ひばりの死から十三年余。長い年月を経ての逮捕劇だった。

「疑惑の治療師ハワード・ヤング」が日本再上陸─美空ひばり、高峰三枝子の死に関与(週刊文春、2002年12月12日号 ノンフィクションライター 鳥巣清典)

「また、あのハワード・ヤングが日本に舞い戻って、例の治療を行っていますよ」
 私に“ヤング再上陸”の情報がA氏からもたらされたのは、十月某日の事だった。
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 A氏は、こう続けた。
「すでに平成十一年から関西で治療をしていました。その後、関西企業の女性社長をスポンサーにして、今年の五月に東京のど真ん中の銀座で治療院をオープンさせたんです。
 今回のヤング療法も、排出が基本。身体の中の毒素を出すために腸揉みマッサージを施し、清腸茶を飲ませて宿便を出す。食べ物は、七種類の穀物と野菜を粉状にしたものを摂取。彼が主張する療法は、野菜さえ火を通した物を食べてはいけない、という厳格なものです」
 私は治療院の住所を聞き、確かめるために赴いた。名前は『リ・ボーン』─「蘇る」「生き返る」という意味か。
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「私の療法でいろんな病気が治った患者さんも多い。日本、台湾、韓国、パリなどに療法の継承者を育て、私は講演をしたりして回るのが夢だ。そのためには私の療法を本にしたい。以前、あるライターに書かせようとしたが駄目だった。鳥巣さん、あなたが本を書かないか。追及した張本人のあなたが私の療法を支持してくれたら、形勢は一気に変わる。そういう意味でもあなたに一度、会いたかったのだ」
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