開発環境を用意する(1) [C++ 編]     2004. 7. 3 (01版)

まず、プラグインを作ってみようと思っても、その環境がなければ作ることはできません。
「じゃあ高価なコンパイラーとかを買ってこなくちゃいけないの?」とか思われたかも知れませんが、
ご安心を。最近何故かMicrosoftが気前よく無料で公開しています。
これを使うことで十分作成することが出来ます。

Microsoft Visual C++ Toolkit 2003
Platform SDK
この2つ(Platform SDKの方は、Core SDK(Windows Server 2003)のみで結構です)を
ダウンロード、インストールしてください。

ただ、市販のVisual C++.NETと全く同じというわけには流石にいかず、Visualな開発環境が付属していません。
(まあ他にも、いろいろ制限はありますが。)
操作は、コマンドプロンプトでキーボードからコマンドをタイプして行うことになります。
そこで実行できるようにまず環境変数を設定する必要があります。
そのための2通りの方法を紹介します。

なお、
インストール先は G:ドライブ に、
ソースファイルは F:\Src\ フォルダに
共通の独自インクルードファイルは F:\Src\include\ フォルダに
置いた場合で解説しますが、適宜各々の環境に合わせて読み替えてください。

1. システムの環境設定で行う方法
設定 - コントロールパネル - パフォーマンスとメンテナンス - システム - 詳細設定 - 環境変数(N)
と進んでください。
ここで <ログオンユーザー名>のユーザー環境変数とシステム環境変数の2つがあると 思いますが、どちらに設定してもかまいません。
違いは、全てのユーザーに共通か現在のユーザーのみの設定かということです。
設定項目は、PATH,INCLUDE,LIBの3つです。

設定内容は、
Path=G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\bin\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\WinNT\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\Win64\.
INCLUDE=F:\Src\include;G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\include\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Include\.
LIB=G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\lib\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Lib\.
の内容を、それぞれに追加してください。
PATHには既に内容が書かれている場合もあるかとは思いますが、その場合には、前か後ろにセミコロンで区切りをつけて、 追加してあげてください。
なお、ユーザー環境変数にpathを追加する場合、システム環境変数のPathの内容に追加されるようなので ;%PATH% とかは付けないで追加する内容だけ記述するようにしてください。
独自のINCLUDE,LIBフォルダも追加したい人は先頭に追加してください。
ここで記述したフォルダは、左から記述した順に検索される(つまり優先される)ので、 同じファイル名で違う内容を書いたものがある場合に記述の順番に注意してください。
なお、PATHのG:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\Win64\.はnmake.exe, cvtres.exe がここにしか無いためなので、 nmake.exe, cvtres.exeをG:\Program Files\Microsoft SDK\BinにコピーしておけばPATHを通す必要は無くなります。

起動用のショートカットは、標準のコマンドプロンプトを使っても、コピーして別に用意しても結構です。
作業フォルダ:f:\Src
オプション:簡易編集モードにチェック
レイアウト:画面バッファのサイズ 高さ(H)を適当に増やしておきましょう。(1000〜2000とか)
程度を変更しておけば使いやすくなります。

2. コマンドファイルで設定を行う方法
この方法は、コンパイラを使わない時も設定されているのは、ファイルの検索速度が落ちるのが気になるだとか、 異なる開発環境を既に持っているので、環境を切り分けたい、とかいう場合にお薦めの方法です。
上記環境変数には、記述しない(インストール時に自動的に設定される場合もあるので確認は必要です。) で、コマンドプロンプトを使う場合のみ設定できます。
ここでは、Visual C++ Toolkit 2003をインストールしたときに作られる vcvars32.batを使用することにしましょう。 なお、拡張子は好みにより .batでなく .cmd(コマンドファイル)としてもかまいません。
----- filename : G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\vcvars32.bat -----
@echo off

set PATH=G:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\.;G:\Program Files\Microsoft SDK\Bin\WinNT\.;%PATH%
set INCLUDE=G:\Program Files\Microsoft SDK\Include\.;%INCLUDE%
set LIB=G:\Program Files\Microsoft SDK\Lib\.;%LIB%

set PATH=G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\bin;%PATH%
set INCLUDE=G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\include;%INCLUDE%
set LIB=G:\Program Files\Microsoft Visual C++ Toolkit 2003\lib;%LIB%

set INCLUDE=f:\src\include;%INCLUDE%

F:
cd \src
echo ようこそ Microsoft Visual C++ の世界へ
--------------------------------------------------------------------------------------

さらに起動用のショートカットを(デスクトップなどに)作成します。
メニューにあるコマンドプロンプトをコピーすると良いでしょう。

リンク先:%comspec% /k vcvars32.bat
作業フォルダ:%VCToolkitInstallDir%
オプション:簡易編集モードにチェック, コードページ=932
レイアウト:画面バッファのサイズ 高さ(H)を適当に増やしておきましょう。(1000〜2000とか)

設定し終えたら、コマンドプロンプトを起動して環境変数がきちんと設定されているか確認しましょう。

F:\Src>set path
とタイプし、Enterキーを押せば設定内容が表示されます。以下同様に、
F:\Src>set include
F:\Src>set lib
Command Prompt
以上で基本の環境の構築は終わりです。
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