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恐怖症 KOKORO.Center

 

恐怖症
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特定の恐怖症

特定の恐怖症
 特定の恐怖症とは

 治療
 空間恐怖症の治療例

特定の恐怖症とは
 特定の恐怖症は不安障害の中で最も一般的です。恐怖症は高い所から下を見たり、あるいは小犬が近くに来るというような特定の外部状況で、非現実的で激しい不安を伴います。
 特定の恐怖症は、人生の早期に始まり、多くの恐怖症は、その人が年をとるにつれて止まります。人生の後期に典型的に発現することもあります。
 人々の少なくとも5%は、ある程度血液、注射、あるいは外傷に対する恐怖症があり、気を失うこともありますが、他の恐怖症や不安障害を伴うとは限りません。
 恐怖は、危険な状況を実際に体験し不安感に襲われてから始まります。たとえば、泳げない人が深いところに連れていかれれば、激しい恐怖を感じるのは当たり前で、その後、プ−ルの脇でも同じような恐怖を感ずるならば、恐怖症と言えます。
 多くの恐怖症の患者は自分の恐怖が理に反していることを知っていますが、それにより不安が減ずることはありません。その不安を引き起こす状況を避けるか、あるいは大変な苦悩でそれらに耐えています。他の不安障害の患者ほど日常生活に支障をきたしたり、不快を感ずることはありません。しかし、彼らは自分の不安が過度だと認識しており、従って自分に問題があることは分かっている。

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治療
回避法

 人は、恐れる対象あるいは状況を避けることで、しばしば特定の恐怖症にうまく対処できている。例えば、ヘビ恐怖症の都会の住民にとって、それらを避けるのは困難ではないだろう。しかし、このやり方は根本的な解決法ではないし、エレベーターのような小さい閉鎖された場所を怖がる都会の住民には、都会で住み続ける限り、有効な方法とは言えない。
暴露療法

 苦手と感じて、これまで恐れたり避けたりして来たことにあえて立ち向かわせ、不安が下がるまで続けさせる治療法です。行動療法のひとつである暴露療法は、特定の恐怖症に最も良い治療である。治療者は、治療の正確な実行を確保する手伝いができるが、治療者がいなくても治療はできる。
 患者は恐怖する状況に暴露され、不安が消失するまでその状況にとどまる。訓練を繰り返す毎に恐怖する状況により密着し、より長く対面します。患者は危険に対面する際にはいつでも治療者の手助けが保証されます。そして患者がその危険に耐えることができないときはいつでもそれを中断しても良いことが知らされます。
 現実に暴露する代わりに危険性を想像させる方法もあります。単一恐怖にはどちらでもよいと考えられています。実際に暴露する方法が単一恐怖治療の主流であることには違いはありません。

 不安を起こすような状況を繰り返し避けていると恐怖症の不安は強化されるというのが根底にある仮説です。回避行動は、その状況と不安とが実際に関係がないことを学習するのを妨げます。他方、その状況に暴露することはそれに少しずつ慣れさせ、本当は危険がないことを学習させるのです。不安は少しずつ消滅していきます。暴露が早くなされればなされるほど、恐怖症は早く消失すると考えられています。
系統的脱感作療法

 脱感作療法ではまず表面及び深部の筋を弛緩をさせます。恐怖症に関係する状況を不安の程度によって段階付けをさせます。たとえば、ヘビの恐い人にはヘビをもつことを不安の1番強い段階に、そして部屋の向こうからヘビがおりの中にはいっているのをみるのを1番低い不安の段階とします。
 次に患者は自分の不安段階表の1番低い不安を起こすシ−ンを空想します。同時に患者は前もって訓練された弛緩法を実施するように指導されます。恐怖の状況を空想する間もリラックスな感じを続けることによって、その状況と不安感との関係を弱めていくことができます。1番低い恐怖状況をリラックスしたままで過ごすことができるようになったら、次々に強い恐怖状況に移っていきます。

フラッジング
 恐ろしい状況の空想を繰り返し経験するやり方です。患者ではなく治療者が空想する場面の内容やタイミングを指示します。患者は前もって恐怖の場面を十分に吟味しそれを書き記します。そして、リラックスするようには指示されていません。むしろこの目的は恐怖と不安を最大限に体験することにあります。この最悪の状況を耐えることを覚え、恐怖症にとらわれている力をゆるめることにあります。このような恐怖を空想する体験を長く続けることによってその恐怖に慣れ、不安が弱まります。
薬物療法
 薬物は人々が特定の恐怖症を克服する支援としてあまり有用ではない。しかしながら、ベンゾジアゼピン(抗不安薬)は、飛行の恐怖のような恐怖症を短期的にコントロールできることがある。
洞察的精神療法

 内部の葛藤を洞察し、そして理解することを目的とした精神療法は、特定の恐怖症のもとになっていることがある葛藤を同定し、治療する助けになるであろう。精神分析では無意識の葛藤が不安の源とされていました。治療の目標は、その葛藤を明らかにし、それが患者にとってどの様な意味をもっているかを分析し、小児期に理解が不十分で不安の原因となっているものに対し現時点における現実的な評価を与えることです。精神分析の技法には自由連想法があります。これは患者に思い浮かんだことを自由に述べさせるようにするものです。その他の技法として夢分析や患者と治療者の人間関係の分析があります。もっと指示的な精神療法もあります。連想により患者の記憶やフィーリングから推理する代わりに、別の治療者は患者に宿題を与え葛藤の源を引き出したりまたは示唆し、患者を直接指導します。残念なことに、この療法は恐怖症には効果がないことがわかってきました。
自己陳述訓練
 認知ー行動療法の1つとして自己陳述訓練があります。これは患者に、それにさわったら気絶してしまうとか、それはすることができないといった否定的な思考内容に気づかせ、もちろん私はそれをする事ができますといった肯定的な陳述に置き換えさせます。このようなアプロ−チに患者が慣れてくると、これを使う行動療法のプログラムを進めることができます。
逆説的思考

 できる限り不安感を起こしパニック状態になることが指示されます。患者は、時にはユ−モア−も交えて、無理に症状が悪化したようにさせられます。たとえば、卒倒してしまうことを恐れている婦人にわざと卒倒するように指示を与え彼女にその危険が迫っていることを伝える。「私は倒れるからどいていてください。もう倒れそうだ。あなたが今まで見たうちでいちばん上手に倒れますように」。しばしばこのような方法で症状を見守っていくと症状はやわらいでいきます。事実、卒倒しようとか、冷や汗をかこうとか、震えようとしようとする患者はそうするのが困難であることに気づきます。

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治療例(空間恐怖症)
現実脱感作法での治療例
恐怖場面を細かく分類し、まず、たやすく我慢できそうな恐怖状況で恐怖が軽減するまで直面させ続け、さらに次の恐怖状況に直面させることによって、段階を踏んで脱感作を実行させて行く方法である。
症例
外出でのさまざまな場面で、動悸・頭痛・全身脱力などの症状が起き、怖くて一人で外出が出来ないという症例。

@現実脱感作法の理論的背景と治療計画を説明。外出への怖さを基準として段階を設定。

A近所への外出を、抗不安薬を事前に服用したうえで、毎日実行。

Bスムーズに出来るようになったところで、更に遠方の商店街へ仲の良い友達と一緒に行く。

C次にバスを使った外出訓練で、事前に服薬をして予期不安を下げ、まず1駅だけ乗車して帰って来る。

D一人で大丈夫となったところで、距離に関係なくバスに乗る。

F近所のお店へパートで働きに出る。

G服薬を徐々に減らして行き、泊まりがけの旅行にも行けるようになったところで治療を終結。

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