【韓国のお父さんも驚いた】学歴インフレ社会「大韓民国」


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表1:日韓の年度別全分野博士学位授与数(人口1万人あたり)
注意:数字の後の()内は年度を表す、(86)であれば、1986年度

日本 0.703025(86) / 0.862632(90) / 1.041271(94) / 1.173021(97)
韓国 0.462509(86) / 0.765104(90) / 0.996400(94) / 1.168080(97)

表2:日韓の年度別人文社会科学系博士学位授与数(人口1万人あたり)

日本 0.018659(86) / 0.025241(90) / 0.048615(94) / 0.067528(97)
韓国 0.115021(86) / 0.237695(90) / 0.290664(94) / 0.292237(97)

表3:日韓の年度別人文社会科学系博士学位授与数

日本 227(86) / 312(90) / 609(94) / 852(97)
韓国 474(86) / 1,019(90) / 1,292(94) / 1344(97)

日本の年度別博士号授与数は、「文部統計要覧」「大学資料」を参照。
韓国の年度別博士号授与数は、韓国教育部サイトを参照。


さて、上の表から何が読みとれるだろうか?
年度別全分野の博士学位は人口比率で日韓ともほぼ同じ数になる。
ところが、これを「人文社会科学系博士学位」に絞ってみると、表2のように日本と韓国では、大きな差が出てくる。
表3では、実際の人文社会学系博士学位の総授与数を書いているが、これを見ただけでも、この分野での韓国での、学位乱発の現状が見えてくる。
韓国の大学がいい加減に学位を与えているとは思えないが、統計表を見る限り、明らかに限度を超えた学位の乱発の現状が、理解出来るだろう。

2001年5月3日付けの朝鮮日報には、「博士失業率35%」という見出しが載っている。
記事によれば、2000年現在で、過去10年に正規の職に就いていない(非常勤講師を含む)博士学位拾得者の割合、失業者は35%に登るという。
なかでも、人文系では54.5%と、他の専門分野に比べて比率が高い。
韓国の大学での人文系の学位取得者は女性が多いため、女性博士の失業率はさらに高いと見積もられている。

この韓国の博士達の失業率の高さは、端的に言えば需要と供給のバランスである。
学歴偏重社会の韓国では、大学進学率が97年度には60%を越している。ちなみに日本は97年度の大学進学率は47.3%である。
これは、日本の場合、学歴社会からの脱皮の過程と価値観の多様性、社会環境の変化に起因するものと思われるが、韓国の場合は昔から変わることなく学歴偏重社会であるため、年々進学率が高くなっているためと思われる。
そして、この進学率の高さから、大学院の量産に加えて、院生数のインフレ状況が起きている。

学閥で動く、韓国の社会環境は、教育の平等化や高学歴者の大衆化に役立ってきた面があるが、その一方で、学歴の平等化・大衆化は、過度な学歴インフレを招き、学歴というものの質を低下させ、結果として現在のような失業者問題を発生させてしまった。
失業の危機は、学生達自身が一番分かっており、2001年度には、ソウル大学を始めとする主要大学の大学院では、新入生定員の70%しか手続きをしなかったと、2001年4月9日付けの朝鮮日報は報じている。
失業の憂き目にあう可能性の高い進路選択よりも、生きていくために可能なときに就職をするという、より現実的かつ確実な選択をする学生が増えてきているのである。

学歴社会の歪みを見いだす、韓国の博士失業の現実を、我々日本人も他山の石としてではなく、学歴社会の反省すべき現状として同じ轍を踏まないようにしなければならない。