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弓道紹介
用語の伝来
弓術の歴史
題目なさ

 


現在、弓術に関して我々がもっともよく使っている用語は「弓道(gungdo;クンド)」だ。
「弓道」という用語を使った来歴は以下の通りだ。 朝鮮を無理やり合併した日本は、朝鮮を完全な植民地にするために様々な方法を動員して弾圧する。 弓もまた例外ではありえない。 なぜなら弓は武器だからだ。 そのため全国の射亭はひどい打撃に遭う。 昔の風俗が蔑視される社会風土の中、亭も一つずつ消え、閑良たちは行く場所がなかった。 高宗が射ていた矢場である黄鶴亭が仁王山麓に押しやられたのも、こうした政策に合致している。 こうした雰囲気の中、1922年にソウルの黄鶴亭では「朝鮮弓術研究会」を作る。 そして、1926年に名前を「朝鮮弓道会」に変える。 この4年間に弓術が弓道に変わったことが分かる。 この名称改正にも何らかの日帝の影響が作用したと思われる。 日本化された文化だけを残し、我が国の伝統文化は全部抹殺させた時代だったから、これは単純な名称改正でなく、考え方あるいはあり方の変化まで伴ったものだと見るべきである。 そして、解放されるとともに「朝鮮弓道協会」になってから、1948年に現在使っている「大韓弓道協会」に名前を変える。 以上を見れば「弓道」という言葉は協会の名称として最初に使われた。 そして、解放以後に一般人までよく使う言葉として定着したのである。

この「弓道」という用語は多くの問題点を抱いていると思う。 まず、その言葉の起源が「日本」だという点だ。 このような事情を深く考えていない一部の研究者たちが、我々の先祖が古くから弓を称して弓道と呼んでいたと言っているが、それは違う。 我々の先祖は弓道という言葉をどこでも使ったことがない。 そして、その用語の性質上、我が国固有の風俗や言語習慣とも非常に異なる。 少なくとも、日帝時代に書かれた「朝鮮の弓術」でさえ、近頃我々が使うような意味の弓道という言葉を使わなかった。 したがって、「弓道」という用語を使う時は注意を要する。

まず、「弓(クン)」は言うまでもなく弓を意味する漢字だ。 ところが、その次の字である「道(ド)」が問題だ。 「道」もやはり漢字だ。 これは中国と我が国で好んで使う字であるが、その意味を求めれば次の通りだ。 「一度は陰になり、一度は陽になること、これを称して道と言う。」 「天の道を称して陰と陽と言う。」
道という言葉は日本文化のほとんど全ての部分で使われている。 これは外国の文物を受け入れる彼らの独特のやり方であるが、中国から我が国を経て日本に入っていった全ての文化には「道」という名前がくっ付く。 書道、茶道、剣道のような言葉が全てそのようなのものである。 我々が書芸、茶礼、剣術など、生活の必要によって名付けたものを日本人たちは精神、すなわち道の次元で受け入れたのだ。 このような現象を望ましいと見るべきかと言えば、それは必ずしもそうではない。 道という言葉の用例は、中国と我が国にはそれなりの使われ方がある。 それを日本人たちが変えたのだが、その場合、道という言葉が持つ意味を最大限に生かす方向に使われるのであれば別に問題はないが、日本人たちが使う道という言葉の用例は、我々の慣習から見た時、多くの問題点を抱いているのだ。

日本は古代から最近に至るまで、朝鮮から全ての文化を学んでいった。 日本という小さな島国には、朝鮮以外に知的欲求を満たすに値する国が周辺になかったのだ。 壬辰倭乱(文祿の役)時、彼らが略奪していった数多くの文化財がそれを証明している。 彼らは朝鮮の物ならば何でもいそいそと持っていった。 このように日本人たちは倭という蔑視を受けながらも、朝鮮を限りなく羨ましがっていた。 朝鮮の学者たちが話していた哲学や思想を、彼らがどれほど羨ましく思っていたであろうかは、察するに難くない。 だから、朝鮮の学者たちが口にしていた「道」という言葉がどれほど欲しかっただろうか? 欲しければ借りて使わなければならない。 しかし、彼らにはそんな能力がない上に、社会的雰囲気がそれを許さない。 それで、道という言葉の真の意味を理解する能力がなかった彼らは、その言葉を力の世界である刀に結び付けることで満足してしまう。

このような文化風土の下で、剣道になり、柔道になり、さらに「力道(訳注:ヨクト。韓国語で重量挙げのこと。著者は日本語だと勘違いしている)」という言葉まで生まれたのである。

弓道という言葉は我々の思考体系と文化の中ではこのように問題の素地が多い言葉だ。 かと言って、いままで数十年間使い続けた「弓道」という用語をいっそのこと廃止するのが正しいかと言えば、それは必ずしもそうではない。 文化とは絶えず影響を与えあいながら発展するものだ。 したがって、既に我々の生活の中に深く入っている言葉を何らの代案なしに根元から引き抜くということは、望ましいこととは思いにくい。 ただ、深く考えるべき用語の意味を正確に知って使うべきだということだ。 日本製を使いながらもそれが日本製だということを知って使うことと、何らの自覚なしに使うことには大きな差がある。

 

 

       

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