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拓郎日記(3話)
★拓郎日記★
(3話)

1階が焼肉屋の雑居ビルの5階に秘密クラブはあった。三浦と言う個人名の
表札だった。
 直樹が先に入った、続いて誠、拓郎が入った。中年の男に500円払うと、
黒いビニール
袋を渡され、その中に着替えと荷物を入れ男に預けた。
 腰に渡されたタオルを巻いて、拓郎は奥の暗い部屋に入って行った。
何とも言えない鼻を刺すような、生臭い性液の臭いが部屋中に広がっていた
。
目が慣れてくるとその部屋の中には沢山の男達がうごめきあっているのがわ
かった。
拓郎は中年男との間に小さな隙間を見つけ、横たわった。
 しばらくすると右隣の男が拓郎の股間を握ってきた、同時に左隣の男は
胸を舐めてきた。
 拓郎は酔いも手伝って、気持ち良ければ誰でもいい感覚になってきた。
更に、誰かが拓郎のモノを口に含んできた。
その時、拓郎は大きなあえぎ声をあげた。その声に反応してか、回り男達が
寄って来て、
行為に手を出す者、行為を見てオナニーに耽る者、また拓郎のカラダを舐め
る者。
その中に、誠と直樹が含まれている事など、拓郎は気付いていなかった。
 その後も拓郎は一人でこの秘密クラブに足を運ぶようになった。

 ある日、拓郎の所に1通の手紙が届いた。。。
「いろいろな事を考えたけれども、お前の行動が理解出来ない。もう別れよ
う、元気でサヨナラ 健司」
そんな短い文章と2人で撮った写真が数枚同封されていた。

 拓郎は、早かれ遅かれ、自分の行動もばれる事だし、自分で健司との別れは
納得した。
今さら真面目な健司に対しての弁解の余地もなかった。
淫らな自分が悪い・・・多分、健司も淫らな自分に気付いていたはずだった。

 その夜も拓郎は秘密クラブへと通った。
もう誰でもいいから刹那的にセックスをして、健司との思い出を忘れたかっ
た。。。
 拓郎は狂った様にセックスに没頭していった・・・・・・・・・・・


 朝になり帰る準備をしていた。すると一人の中年男が声を掛けてきた。
「よかったら、お茶でもしないか?」男は薄ら笑いを浮かべながら話した。
二人は歌舞伎町の喫茶店に入った。
「君はカラダもえ〜けど、顔も凄くハンサムやね〜」関西弁で中年男は話を
続けた。
「私はね大きな声じゃ言えんけど、少年売春の斡旋をやってるんやっ、
お金に困っとらんかね?」
拓郎は軽くうなずいた。
「あんな秘密クラブで見知らぬ男とやるよりも、金もらってやった方が数倍
え〜やろっ、
それが結構、儲かるんやで〜1人相手で5千円はもらえるで〜(昭和40年
代の換算)」
5千円は拓郎にとっては魅力的な金額だった。
拓郎は男に言われるまま、彼の斡旋の店へと向かった。

 その店は昼間だというのに、既に営業していた。中には数名のボーイとお客
が居た。
「た、拓郎といいます、よろしくお願いします」拓郎は他のボーイの前で短
い挨拶をした。
「じゃ〜拓郎君、奥へ」中年男が奥の部屋に誘った。
「はよ〜裸になって、・・・練習だよっ、練習〜、最初はわしとやるんや」
拓郎は言われるまま全裸になって、言われるまま男の局部をくわえ始めた。
「ケツ!これが出来ると料金も上がるんやっ」そう言いながら、
男は拓郎の後ろに挿入してきた。
「入った〜 上出来やっ、お前はうちの店の宝じゃ〜〜」と男は叫びな
がら拓郎の中で果てた。
 拓郎は早速、店に並んだ。するとすぐ、50代の白髪頭の紳士に指名され、
二人で夕暮れの街に消えて行った。

 拓郎は売り専の仕事を2年位続けた。
その後、スナックに勤めたり、ホテルの配膳の仕事など就いたが、どの仕事
も長くは続かず。
職を転々として、その日暮らしの生活をしていた。
 拓郎は20代後半になろうとしていた。どの店に行っても拓郎の存在は有名
だった。
この数年間で拓郎ドップリ2丁目の酒場街に漬かっていた。
 拓郎を悪く言う奴もいたが、しかし拓郎はデビュー当時と変わらずもてた。
20代半ばから国立競技場のジムで鍛えはじめた。カラダは更に大きくなり
、
拓郎は嫌みな程もてた・・・・・

 29歳の夏、拓郎は自分のスナックを出す事になった。
拓郎に色気で近づいてきたビルのオーナーから上手に金を引き出させたのだ
った。
 拓郎の店「カルチェ」は予想以上に繁盛した。殆どが拓郎の色気の客ばかり
だった。
閉店まで居て、あわよくば拓郎を狙った客が毎晩数人閉店まで残った。
 そんな中で拓郎は自分のタイプだけを上手に選んでは、新宿厚生年金会館の
裏手の
アパートに毎晩の様に違う男達をつれこんではセックスを楽しんでいた。
 そんな事で店の客同士が拓郎を巡って嫉妬したり、争いが絶えなかった。
また、そんな拓郎に愛想をつかし店を離れて行くお客も数人いた。
 そして客の数の徐々に減っていき。
ビルのオーナーからも愛想をつかされてしまった。
 結局、拓郎の店「カルチェ」は1周年パーティーをも待たずに拓也と言う
オーナーの新しい愛人に乗っ取られてしまった。。。。。

4話(最終回)に続く

「続き」:




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