くらた皮ふ科クリニック

皮脂欠乏性湿疹

Q.1どんな症状ですか?
   主に中・高年の腰から下肢にかけて好発し、秋から冬によく
   生じます。皮膚が乾燥してカサカサし、症状が進行すると
   赤くなったりかゆみを伴います。また、引っかききずも見
   られます。軽症を含めると60歳以上の9割の人にみられ、
   一種の老化現象と考えられます。


Q.2原因はなんですか?
   主なものとして3つの原因が考えられます。
   (1)年齢です。中高年になると、若い人と比べ、皮脂の分泌
     や水分保持の働きが低下してきます。
   (2)季節です。これはすべての人に共通ですが、秋から冬に
     かけては、春や夏と比べ、皮膚の表面を覆っている皮脂や
     水分が少なくなります。
   (3)生活環境です。最近、家庭や職場において、暖房がよく
     効いています。そのため湿度が低下してきます。
     これらのことから、皮膚が乾燥してくるのです。

Q.3治療はどうしますか?
   症状が軽ければ保湿剤(ヘパリン類似物質・尿素剤等)
   をつけます。
   進行した場合は、おだやかなステロイド軟膏をつけたり、
   かゆみ止めを飲んだりします。これらは、根本的な治療
   ではありませんが、短期間で症状が改善します。なお、
   つけ薬は、入浴後、まだ皮膚が湿っている間につけるこ
   とが重要で、乾いてからつけたのでは効果が少なくなり
   ます。

Q.4入浴時に注意することはありますか?
   あついお風呂はかゆみを増しやすいので避けたほうがいい
   でしょう。入浴剤は保湿作用のあるものは使用されてもよ
   いと思いますが、人によっては刺激になることもあります
   ので、注意してください。石鹸は、脱脂力の弱いものを用
   い、汗をかかなければ、必ずしも毎日使用する必要はなく
   2〜3日に1回でもよいと思います。また、よく泡立てて、
   手でやさしく洗い、ごしごし擦らない様にして下さい。

Q.5日常生活で注意することはありますか?
   食事は、あまり関係ありませんが、刺激物やアルコールは
   かゆみを増すことがあるので控えめにしてください。
   できるだけ皮膚に刺激の少ないもの(綿製品)を着てくだ
   さい。暖房をしている場合は、加湿器等で、乾燥しすぎな
   いよう気をつけてください。

Q.6乳幼児も、よくカサカサしますが、違いがあるのでしょうか?
   皮脂欠乏性湿疹とは少し異なりますが、体がカサカサして
   かゆがる乳幼児がたくさんいます。乳幼児の乾燥型湿疹と
   呼ばれます(アトピー性皮膚炎のこともあります)。
   原因として、乳幼児は大人と比べ、内臓と同様に、皮膚の
   機能も未熟なため、外界の環境に適応できないためと考え
   られます。大部分の乳幼児は、成長とともに皮膚も丈夫に
   なりますので、心配はいりません。なお、治療はすでに述
   べた様(Q.3)にされればよいと思われます。

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