
【お水の総本山銀座8丁目】 4丁目の交差点から中央通りを新橋の方に向かい、8丁目の右側の辺りはそりゃディープなディープなクラブ街だ。 ほとんどの人がツケ・領収書でウン万円ウン十万円で水割りを傾けているらしい。中には月に1000万円クラスの飲み代を 払う、胡散臭いオヤジもいるそうな。(こういった面白い裏話に詳しい友人夫婦がいるので、いつか皆さんにお聞かせしたい) 昔から新橋に近いこの界隈でウチら夫婦はふらふら飲み歩いている。もちろんクラブや割烹風の万札が何枚もひらひら 飛んでしまうお店とは無縁だが、何十年も店を構えている良心的なお店もぽつりぽつりとあるのだ。 今回ご紹介する樽平もそのひとつ。 樽平は日本酒好きの方ならご存知の、そこそこ名が売れた山形のお酒だ。その酒蔵直営店で(多分)、今風に言えば メーカーのパイロットショップといったところか。今回このページの作文を書くにあたって改めて箸袋を眺めてみたら、 銀座店のほかに神田・新宿・池袋に店があるようだ(行ったことないけど)。東京の昔っからの繁華街をばしっと押さえて いるところに風格を感じてしまう。 銀座店は中央通りから1本日比谷寄りに入った金春(こんぱる)通りのそのまた路地の中にある。クラブを中心とした 酒がらみの雑居ビルのばかりの界隈に2階建て築40年といったしもた屋がぽつんとあり、その1階2階に樽平がある。 昔この店に先輩を案内したら、よくこんな店を知っていると呆れられたほどわかりにくい場所にあるのだ。でも博品館の 裏通りでちょっと気をつけて上を見てれば案外簡単に「樽平」の看板を見つけることができる。興味のある方はぜひ いらしてほしい。 【かわいくてセクシー 玉こんにゃくの上にポチっとからし】 おじさんだけの従業員と板前さんは白衣の制服で、その襟に紺の文字で「酒の酒 樽平」と刺繍されている。うぅぅぅむ、 酒の酒か、単純にして奥が深い表現であーる。1階はテーブル席が6つくらいとカウンター。トイレに行くときなど気を つけないと他のお客さんの荷物を蹴っ飛ばしてしまいそうなほど狭い。まぁここは銀座、その土地代を考えれば当然の 人口密集度だろう。客層は40代のサラリーマンが中心、中には上司と部下かそうじゃないのか若い女の子と差し向かいの おやじさんもいる。この日の突き出しは浸し豆。酒のつまみに持って来い、渋いセレクションだ。 B5版くらいのプラスチックカードケースの裏表にメニューが書いてある。山形の酒を出す店だから肴も「みちのく特選料理」 とくる。<米沢名産>鯉のうま煮 \1200、<酒田>むきそば(そばの実) \580、<蔵王・山寺名産>玉こんにゃく \450と いった具合に、出所が明らかな東北の郷土料理がずらりと並ぶ。煮物や漬物が豊富なのも東北らしい。この日いただいた 新じゃが煮 \480のこっくりした味付けは絶品だった、何故もう一皿頼まなかったのか今でも悔しくてたまらない。 いなごやじゅん菜など両親が喜びそうな1品もあり、年配の方をお連れしたらさぞかし喜ばれるお店だ。 お酒の主な種類は下記のとおり。 純米樽 樽平(中辛)・・・大 950円 ・・・小 480円 金印 住吉(辛口)・・・大 950円 ・・・小 480円 銀印 住吉(辛口)・・・大 750円 ・・・小 380円 ビール(サッポロorキリン)大 600円 ・・・中 550円 チューハイ・・・・・・・・・・450円 ここのおすすめはぬる燗の(モチ)樽平。大を注文すると相合傘に樽平・住吉と書かれた粋な徳利で出てくる。 私は小を頼んだのだが、この徳利を眺めたいがためにわざわざ大に取り替えてもらった迷惑な客は、何を隠そう ウチの宿六だった。まっ、だからちゃんとデジカメで押さえられたんだけどさ。 (U-co記)
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