Musical History

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15世紀のイギリス

中世のイギリスはフランスとともに最も音楽が盛んな国であった。11世紀頃には「ウィンチェスター・トロープ曲集」という100曲以上のポリフォニー曲集が作られていた他、13世紀のノートルダム楽派の技法をいち早く取り入れたスコットランドのセント・アンドリュースの修道院の存在が知られている。14世紀末から15世紀にかけてはキャロルという2声ないし3声の民謡ふうの合唱曲が盛んになる。一方ヘンリー四世、ヘンリー五世の時代のイギリス王室合唱団にはすぐれた作曲家が活躍し、ミサ楽章、宗教モテット、聖母マリアの曲などの宗教音楽が作曲された。

宗教音楽は15世紀に入りより重点がおかれた。その音楽の特徴は簡素で民衆的な旋律法、充実した響きを好む多彩な和声法で、3度と6度を多用し、モダンというよりむしろ古風であったが、逆に新しい刺激として大陸の作曲家、ブルゴーニュやフランドルに影響を与えた。この音楽作品は「ウスター写本」「オールド・ホール写本」「トレント写本」で伝えられている。主な作曲家にJ.ダンスタブルL.パワーなどがいる。

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