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   【な行】


 ナイト・オン・ザ・プラネット
 ナショナル7
 なつかしい風来坊
 夏の遊び
 夏物語
 NANA
 何かいいことないか子猫チャン
 ナビィの恋
 波の数だけ抱きしめて
逃げ去る恋
虹の女神 Rainbow Song

 二十四時間の情事
25年目のキス
 日本の夜と霧
 ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)
ニューヨーク・ストーリー
 ニューヨークの恋人
 盗まれた肖像
 寝ずの番
野いちご

ノッティングヒルの恋人
のど自慢

                      

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 ナイト・オン・ザ・プラネット

【91米】129min
 監督:ジム・ジャームッシュ
 出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、

ストーリー:ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5つの都市の5人のタクシードライバーが同じ夜にそれぞれ体験する5つの物語を綴った作品。

コメント:1話目と2話目ですね。特に2話目が最高!!このコメディーセンス、この2話だけで90分撮って欲しかったなあ……。

 

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ナショナル7

【00仏】90min
 監督:ジャン・ピエール・シナピ
 出演:ナディア・カチ、オリヴィエ・グルメ、
    サイード・タグマウイ、ジェラルド・トマサン、

ストーリー:身体障害者施設で働く女性看護人ジュリは、筋ジストロフィーを患うひねくれ者の障害者ルネの嫌がらせにほとほと手を焼いていました。そんなある日、ルネは性欲を満たしたいという悩みをジュリに打ち明け、ジュリは彼を娼婦の元に連れていく決意をしますが……。

コメント:すごく雰囲気、空気感が心地よい映画です。ある意味「重い題材」を扱っているものの、サラッとしていて、重さはみじんも感じさせず、しかしあたたかく、メッセージがさりげなくジワッと伝わってきます。まさに「大人の映画」です。そして「実話」のようです。女性看護人ジュリ役の女性がメチャきれいですし、ルネ役の人の熱演にはうならされます。ラストで、「登場人物の実物の写真」がうつされるのですが、その本物の「ジュリさん」ならびに「障害者の人たち」の姿は、あたかも「内面の輝き」が画面いっぱいにひろがっているかのように、輝いていました。
「身体障害者の性」、健常者であるボクたちは、あたかも「身体障害者」には「性欲がない」ことがあたりまえであると認識し、そして心のどこかで「身体障害者」や「老人」には無害でただおとなしくしていてほしいと思い、また「そうある」のが当然であると思っています。しかし、現実問題として「身体障害者」の人にも当然「性欲」はあります、ただそれは「なくて当然なもの」あるいは「恥ずかしいもの」と認識されているため、声高に主張されず、注目されなかっただけです。実はかつてボクは、「射精をすると、アレルギー症状などが起き、呼吸が出来なくなる」症状を抱えていました。なのでその症状を抱えていた10年ほどの間ボクは、「セックス」はおろか、「自己射精」すら出来ずに生活していました。女性にはわからないかもしれませんが、 これは男にとっては「死ぬ」ほどつらいことです。幸い某耳鼻咽喉科の荒治療(?)によって、完治することが出来たのですが、なので「性欲があるのに欲求を満たすことが出来ない苦しみ」はすごくわかる気がします。なので「症状の内容」および「重さ」は全く違いますが、「障害者と性の問題」は、ボクにとって人ごとではなく思えるのです。
  ルネの願いを叶えてあげようとするジュリはしかし、四面楚歌になってしまいます。スタッフの一人は、吐き捨てるように「そんなことしたって少しも私たちのためにならない」と言います、おいおい、一体誰のために、何の仕事をしているんだと……。一見「ものわかりがよさそうにみえるスタッフ」ほど、心の中では、「身体障害者の人たち」との間に「境界線」をひいています。反面、スタッフの一人であるサンドリーヌとジュリは、彼らのことを「何も出来ない赤ちゃん」みたいに扱ってはいません、彼女たちは彼らを「同等の人間」とみなし、「対話」をし、失礼なことを言われたら怒りを爆発させ、涙を流し、感情を爆発させます、そこには「障害者だから」という「線引き」は一切ありません。だからこそ、それまで一見「犬猿の仲」だった関係が、のちには、お互いが「唯一の理解者」であり「協力者」という関係になっていきます。そしてそこには「欺瞞の衣」をはがされ、「本当の心のやりとり」が出来るようになった、「同じ人間同士の絆」があります。「障害者」や「老人」が、「自分の目の前から排除される」ような現代社会の傾向の中、ボクたちは彼らとの間に「境界線」をつくり、「線を引く」のがあたりまえのような認識になっています。しかし、あらためていうまでもないことではありますが、「障害者」も「老人」も同じ「人間」であり「理知的な大人」です。けっして「何も出来ない赤ちゃん」ではありません。あらためてあらゆる「境界線」をひきはがし、あらかじめ「線を引いてしまう」ことなく、いろんな人と付き合っていくことがお互いにとって大事なのだというメッセージを、ボクはこの映画から受け取りました。

 

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なつかしい風来坊

【66日】90min
 監督:山田 洋次
 出演:有島 一郎、ハナ 肇、倍賞 千恵子、

ストーリー:衛生局の防疫課課長・早乙女は、仕事場でも家庭でもサエない中年。ある日通勤電車で出会った肉体労働者の源さんの粗野なパワーに惹かれ、二人の間に友情が芽生える。山田喜劇の頂点の一つ。

コメント:寅さんの原点ですね。有島一郎のコメディー演技が以外とはまってます。ほんと、粗野だけど人のいい男をやらせたら天下一品ですな、ハナ肇さん。

 

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夏の遊び

【51スウェーデン】96min
 監督:イングマール・ベルイマン
 出演:マイ・ブリット・ニルソン、
    ビルイェル・マルムスティーン、 アルフ・シェリーン、

ストーリー:バレエ学校の生徒マリーは、夏休みを楽しみに行くフェリーの上で彼女のファンである大学生ヘンリックに出会う。偶然に住まいも近く、境遇も似ている二人はすぐ恋人同士になり、ひと夏を一緒に海辺で過ごす。秋がせまり、二人とも学校生活へ戻らねばならぬ日を前に、彼らはひそかに婚約する。しかしその直後、ヘンリックは飛び込みに失敗し、死んでしまう……。亡き恋人とのひと夏の思い出にふけるバレリーナの回想と郷愁……。ベルイマン自ら「一番好きな作品」に挙げる自信作。

コメント:ベルイマンとは思えないくらい、甘酸っぱく感傷的なひと夏の思い出です。

 

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夏物語

【96仏】114min
 監督:エリック・ロメール
 出演:メルヴィル・プポー、アマンダ・ラングレ、
    オーレリア・ノラン、

ストーリー:ギターを抱えてブルターニュ地方の海辺の町ディナールにやってきた作曲家志望の青年ガスパール。彼の目的はここで自分勝手な恋人レナと待ち合わせすることだったが、クレープ屋のウェイトレスをしている知的なマルゴ、セクシーなソレーヌと親しくなり、彼女たちとデートを重ねていく……。いったい誰を恋人にしたいのか分からなくなってしまう青年の混乱ぶりを、絶妙のセリフとテンポの良さで綴る魅惑のラブ・コメディー。

コメント:三人だもんなあ、羨ましいってよりつらいわな……。ボクだったらまずレナは切り捨て、でマルゴかソレーヌに絞る。両方はムリだろうしね。どっちか一人だけなら良かったんだろうがね……。いずれにしろディナールくん、キミは誰もが経験できないようないい経験をしたよ、いい夏だったのではないかな(ってなぜか偉そうに……)?

 

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NANA

【05日】114min
 監督:大谷 健太郎
 出演:中島 美嘉、宮崎 あおい、 松田 龍平、
    成宮 寛貴、松山 ケンイチ、平岡 祐太、サエコ、

ストーリー:ロックシンガーを目指すナナ(中島美嘉)と、上京した彼氏のもとに行く奈々(宮崎あおい)は、東京へ向かう新幹線の中で出会いました。同じ名前、同い年ということで意気投合する2人。その後、部屋探しの途中で偶然再会したナナと奈々(ハチ)は、同居生活を始めることにします。性格も生き方も対照的な2人の「NANA」は、音楽に恋にそれぞれ夢を追いかけて……。

コメント: ハチ(宮崎あおい)のナレーションで回想形式で語られる構成が実に効果的で、ひきこまれます。「野良猫のように気高いけど、寂しさを根底に抱えているナナ」と、「なつっこくて従順だけど、手がかかる犬みたいなハチ(奈々)」、「自分のやりたいこと、目標がはっきり決まっていて、それに向かって具体的に動いているナナ」と、「世話好きで、人の喜ぶ顔を見るのが何よりの幸せなハチ(奈々)」という対照的な図式もわかりやすく、ストーリー的にもしっかりしていますので、「エピソード」の1つ1つが全てしっくりきますし、2人の「友情」に胸が熱くなります。ほとんど全く破綻なく、起承転結がしっかりした、 本当によくできた作品だと思います、「お手本」といっていいかもしれません。「原作通りかどうか」はわかりませんが、「映画」として素直に楽しめる作品でした。そういう意味で、「原作」を読んでいなくて良かったといえるかもしれません。
 そして「宮崎あおい」が素晴らしいですね!! 彼女がいたからこそ『NANA』が傑作になったといっても過言でなく、それゆえに「中島美嘉」の大根気味演技も、いい意味での「味のある個性」に思えてきますし、「松田龍平」の「役との合わなさ」も気にならなくなり、逆にそれらをすら魅力に変えてしまったといっていいかもしれません(「倉庫の風呂」が、追い炊き出来なくて寒そうなのが唯一気になったポイントでしたが)。

 

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何かいいことないか子猫チャン

【65英】109min
 監督:クライブ・ドナー
 出演:ピーター・オトゥール、ピーター・セラーズ、
    ロミー・シュナイダー、ウディ・アレン、

ストーリー:マイケル・ジェームスはファッション誌の編集長。婚約者がいるのに行く先々で美女に囲まれモテてモテて困っている。結婚はしたいが意志薄弱で、美人の誘いにはつい……という彼は、弱りきって精神科医フリッツのところへ相談に。ところがフリッツはマイケルの話に逆に興奮し、自分もそんな身の上になってみたいと、治療などそっちのけ。果たしてマイケルは婚約者と無事に結婚へゴールイン出来るやら……。

コメント:この映画、ウディアレンの初脚本作品なのですが、彼自身は本作をボロクソに言ってます。思い出したくもない最大の汚点だと。というのも、ピーター・セラーズらによって彼の脚本は大幅に書き変えられ、ウディ・アレンの書いたストーリーのイメージはほとんどあとかたもなくなっているからなのです。確かにアレン氏からしてみれば冗談じゃないでしょうな。しかしこの映画かなりいいんです。で、アレン氏のオリジナル脚本と比べても格段にいいのです。まあピーター・セラーズ達の行為はひどいとは思いますが、結果的に面白く、かつ大ヒットしてしまうわけです。「ウディ・アレンの自分を抑えた脚本が素晴らしい」などという新聞評も得てしまうわけですな。で、皮肉なことにこの映画の成功によってウディ・アレンのサクセス・ストーリーは始まるわけですから、ほんとわからないものです。

 

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ナビィの恋

【99日】92min
 監督:中江 裕司
 出演:西田 尚美、平良 とみ、登川 誠仁、

ストーリー:老女ナビィが60年前の初恋相手と駆け落ち……。彼女の純情が沖縄の粟国島に里帰りしたOLの孫の視線から紡がれていく。ナビィの気持ちを知りながら、飄々と日常を送る夫に扮した沖縄民謡の大御所、登川誠仁の自然体が忘れがたい。オキナワン・ミュージカル。

コメント:まず里帰りOL役の西田尚美に惹かれますね。もうドキドキものです。冒頭から映画に惹きつけられる要因としてコレ大事ですね。そして何といっても登川誠仁演じる(といってもほとんど演技してないのでしょうが……)恵達おじいちゃんが最高!!その「棒読み」の味わい深さ。ぼそぼそっとその「棒読み調」で憎めない下ネタを連発する軽妙さ。毎朝蛇皮線で「星条旗よ永遠なれ」を弾きながら牧場に出かけるさりげなさ。すべてが自然体なのです。で、画面に出てくる牛、山羊までもが「自然体の演技」をしているように見えてくるから不思議。沖縄の悲しい歴史をさりげなく描写するシーンもあるのですが、そんな中で飄々とかつたくましく生き抜いてきた沖縄の老人たちの大らかな生き様が、原色の画面とともに映し出されているようで、何か奥深いものを感じました。

 

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波の数だけ抱きしめて

【91日】104min
 監督:馬場 康夫
 出演:中山 美穂、織田 裕二、別所 哲也、松下 由樹、

ストーリー:1982年の湘南を舞台に、学生最後の夏休みを本格的なFM局設立という夢にかける5人の男女の恋のゆくえを描く青春ドラマ。

コメント:回想形式って、それだけで弱いんです。もうジーンときちゃって。あの時なんでああしなかったんだろうってね。舞台はAOR華やかりしころの湘南、もうそれだけで心にくるものがあります。滅び去ってしまったものへの哀悼の念のような。ボクはAOR大好きなもんでよけいに。で、織田と美穂は幼なじみ。お互いに好きだという感触はあるのに言い出せない織田。今日こそ言うぞって時に限ってやっぱり言えなかったり、邪魔が入ったりで。で、美穂は早くしないとアメリカへ行ってしまう、どうする織田!!というような話。もう切ない、思い出すだけで胸がつまってくる。だめだ、もう書けない……(いや、マジで)。

 

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逃げ去る恋

【78仏】96min
 監督:フランソワ・トリュフォー
 出演:ジャン・ピエール・レオー、クロード・ジャド、
    マリー・フランス・ピジェ、ドロテー、

ストーリー:「アントワーヌ・ドワネル・シリーズ」の完結篇。アントワーヌも今や33歳。自伝的な出来事を作品にまとめ、小説にし、出版した。妻クリスティーヌとは浮気がバレて破局。今では新しい恋人がいる。そんな時、20歳の頃片想いしたコレットに再会する。彼女はちょうどアントワーヌの小説を手に入れて読み始めたところだったが、都合のいいようにねじ曲げられた思い出の数々にあきれ、二人は口論になってしまう……。

コメント:シリーズ全てが回想形式で差し挟まれる。考えてみればこのシリーズ全て同じ俳優で少年時代から大人になるまで成長に合わせて撮られているわけで、これってすごいことでしょう?情けなくも調子よく、いつも駆け回っているかのようなドワネル、何か他人のように思えないのですな……。ジャン・ピエール・レオーとクロード・ジャドの2ショットって、本当にお似合いだなあって、心から思いました。

 

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虹の女神 Rainbow Song

【06日】117min
 監督:熊澤 尚人
 出演:市原 隼人、上野 樹里、蒼井 優、
    酒井 若菜、小日向 文世、佐々木 蔵之介、

ストーリー:小さな映像制作会社に入社したばかりの智也(市原隼人)は、撮影現場でディレクターやプロデューサーの罵声を浴びる毎日を送っています。ある日、智也は友人からの電話で、 大学時代にサークルで一緒に映画を撮っていたあおい(上野樹里)が飛行機事故で亡くなったことを知ります。告別式も終わり、遺品の整理を手伝っていた智也は、彼女の部屋で、あおいが胸に秘めていた彼への思いを知り……。

コメント: 実に切なくて、しかし切なすぎることなくユーモアに満ちていて、まさしく「理想の青春映画ここにあり」って感じです。「回想形式」の作品って、たいてい「胸が苦しく」なりすぎて、それはたいていその「ひきずる過去」が、現在が前向きになれないほど重すぎる場合が多いのですが、本作品は「ほろにがく甘酸っぱく後悔の念」を感じさせるものの、しんみりとしすぎず、かつ「前向きな気持ち」を与えてくれるという意味で、今までありそうでなかった「さわやかな後味に満ちた回想形式の青春もの」であり、ホント観て良かったなぁとしみじみ思いました。「かつての日本映画特有」の、意図的な「重くてだるくてわかりにくい」とは一線を画した、スッと溶けこむように入りこめる魅力に満ちています。
「上野樹里」はもちろん素晴らしく、彼女はこういうコメディー風味の入った、ナチュラルなキャラクターが実に合うなぁとうならされました。ホント今後の出演作品が楽しみです!! そして「蒼井優」が素晴らしい!! 「目の見えない、上野樹里の妹役」という脇役でありながら、彼女が出てきた瞬間に、「その場は蒼井優色で染まる」っていうぐらいの存在感であり、それは「上野樹里」をも食ってしまうほどでした。この映画を思いかえす時に、まずパッと思い浮かんでくるのは「蒼井優が出ている縁日のシーン」なのでして、つまりそれほどの存在感なのであります。「市原隼人」演じる主人公は、「ドラマの中での普通の男」でなく、「現実にいる普通の男」、というよりか、明らかに「ぬけているダメ男」であり、なので「何でこんな男に上野樹里が惚れるんだよ?」っていう意味で、ある意味納得いかぬまま観ることが出来、それが逆に過度な感情移入をしなくてすむという利点になり、ボクにとっての「物語の印象の良さ」に貢献していたといえましょう。佐々木蔵之介、小日向文世、酒井若菜などなど脇役陣も皆良いです(相田翔子も「かつての日本映画」風のゆるさがブレンドされる効果になって、物語の幅に貢献していましたし)。
「自主制作映画」を撮っている人、あるいは「映像の道に進みたい人」に大きな勇気と希望を等身大で与えるような、そんな側面も大きい「映画」なのではと思いました。
 切なさがあるけど暗くなく、ベタベタにならずにサラッと観れて心地よい甘酸っぱさとともに前向きになれる、これから先、もっともっとこういう映画が観れたらいいなぁと思っています。

 

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二十四時間の情事

【59仏】91min
 監督:アラン・レネ
 出演:エマニュエル・リヴァ、岡田 英次、
    ベルナール・フレッソン、

ストーリー:戦後10余年、映画のロケで広島に来ていたフランス人女優(エマニュエル・リヴァ)と日本人建築士の男(岡田英次)が、ホテルの一室で一夜限りの情事に耽ります。1日限りで日本を発たねばならないという女の後を男が追い、女は男と夜の広島を歩きながら、戦争の時代に体験した自らの悲恋の記憶を語り始めます……。

コメント: 序盤の「広島の原爆の惨劇のドキュメンタリー・フィルム」が同監督の『夜と霧』をほうふつとさせ、のっけから衝撃を受けますが、同監督の『去年マリエンバートで』のような難解さはなく、すごく観やすい作品でした。広島を舞台にした作品ではありますが、ストレートな反戦映画ではなく、ほぼ男と女の繰り返される会話とイメージの羅列によってのみ描かれた作品です。
 当時の広島の街を歩く2人の会話のシチュエーションは、映画『恋人までの距離』での、一晩中パリを歩く男女の姿をほうふつとさせます。おそらく本作品は『恋人までの距離』に直接的な影響を与えているのでしょう。自分が本作品に無条件の親近感を覚えた理由がわかった次第でした。
 いわば「詩」のような作品であり、男女2人のセリフと映像に身を委ねていると、そこから「戦争の記憶」と「個の尊厳」があぶりだされ、戦争についてのテーマが浮かびあがってきますが、 純粋に「男女の心の機微そのもの」を描写した作品ととらえてもよいのではないかと思います。
 当時の広島の街、喫茶店、映画館などの映像が印象に残りました。当時の広島を記録したという意味でも、価値が大きい作品だと思います。
 また「エマニュエル・リヴァ」のすっぴんが、目がくらむほどの美しさで、30代の女の魅力がプンプンといった感じで、そういう意味でも印象にのこる作品でした。

 

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25年目のキス

【99米】107min
 監督:ラジャ・ゴズネル
 出演:ドリュー・バリモア、デヴィッド・アークエット、
    ミシェル・ヴァルタン、

ストーリー:キスの経験もないオクテの女性新聞記者ジョジーが、現代の高校生の生態を取材する命令を受け、生徒に扮してハイスクールに潜入することに。サエなかった高校時代を回想しつつ、彼女は人気者グループの仲間に入るべく悪戦苦闘。一方で、優しい文学の教師に惹かれていくが……。ハイスクール時代のトラウマに終止符を打つ、若い女性の奮闘を描いたロマンチック・コメディー。

コメント:暗い学校生活を送ったボクにとってこの映画は人ごとではなく、最後までのめりこんで観てしまいました。そんなような「暗い過去」を お持ちの方はこの映画を観てスカッとしましょう、そんな映画です。「数学クラブ」の最後に「キャリー」にされそうになった女の子、めちゃかわいいです。

 

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日本の夜と霧

【60日】107min
 監督:大島 渚
 出演:渡辺 文雄、桑野 みゆき、津川 雅彦、

ストーリー:ある結婚披露宴に集まった人々の、過去と現在が交錯してドラマは進む。1960年安保闘争で揺れる当時の状況がダイレクトに反映され、1960年安保世代と闘争に参加しようとしない旧世代との対立を中心に描いている。この作品は、封切わずか4日で上映中止になり、大島監督は会社と対立し、松竹を退社する契機になった。

コメント: ほとんどカンニングペーパーによるセリフ棒読みが気になる人には気になるでしょうが、ボクは全然大丈夫でした。当時の学生及び学生運動の状況がわかって興味深かった。なにせ封切後すぐに打ち切りになるくらいだから、内容の信憑性及び衝撃度は証明されているわけですしね。しかし、最後を日共党員の演説でしめくくらせるとは皮肉な演出ですな。

 

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ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)

【89伊仏】175min
 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ベラン、
    アニェーゼ・ナーノ、

ストーリー:シチリア島の映画青年サルバトーレは、幼い頃から映画館パラダイス座の映写技師アルフレードを慕い、自分も映写技師となるが、初恋、徴兵と青春時代を駆け抜ける彼にアルフレードは島を出るように勧める。それから30年後、映画監督となったサルバトーレが、アルフレードの死の知らせを聞いて30年ぶりに島に帰ってくる。パラダイス座は廃館となっていた。そして初恋の彼女は……。

コメント:まず、トトのお母さん綺麗です。で、火事でアルフレードの目が見えなくなったり切なくつらいシーンもあるのですが、何と言ってもトトの初恋の彼女、いやぁ綺麗だねぇ……、絶対に手放しちゃあかんかったんじゃないの?まぁアルフレードとしては、「トトがこの島を出て成功すること」「身分の違い」「北部人とシチリア人の違い」など、いろいろ考えて別れされ、島から出させたのだろうけど、『シェルブールの雨傘』同様に運命の女だったんじゃないかねぇ?だって今のトト、まだ引きずってるみたいだし、初恋の幻影を追い求めて。で、彼女と30年ぶりに再会。で、よりによってあの男と結婚し、しかも子供もいるのかよ……、ってなんか悲しくなってきちゃったね。アルフレードさん、やっぱ別れさすべきじゃなかったぜ……、って現実じゃないのに何マジになってんのさ。トトの部屋を30年前の状態のままきれいに掃除しておいている母の愛、切ないねえ……。

 

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ニューヨーク・ストーリー

【89米】124min
 監督:マーティン・スコセッシ/フランシス・F・コッポラ
    /ウディ・アレン
 出演:ロザンナ・アークエット、ニック・ノルティ、
    ウディ・アレン、ミア・ファロー、

ストーリー:3人の監督がニューヨークへのそれぞれの想いを各自独特のスタイルでぶつけあったオムニバス映画。第1話はニューヨークのアート・シーンを背景に、抽象表現主義の画家とその弟子兼愛人の関係をダイナミックな色彩で描く。第2話はニューヨークの超上流階級に属する少女 ゾイが父と母と一緒にいることの幸せを見つけるまでを描く。第3話は「母親恐怖症」の男の話で、アッと驚くSF的な展開によってユダヤ人の肉親愛や男と女のすれ違いなどをユーモラスに描く。

コメント:1話目と3話目が超最高傑作です。1話目は、有名画家を肥やしにして自分がのしあがっていこうと、彼の元に助手として画家志望の女の子が住み込むわけですが、結果が出てこないことにイラ立ち、他の男と浮気を繰り返すようになります。そして画家は嫉妬するわけですが、実はその嫉妬のエネルギーで傑作を生みだしているわけ、つまり彼が女の子を肥やしにしている、という話。で、彼女は田舎に帰り去り、また新しいコが助手として住み込み……。3話目は、結婚しようとしているアレンに年老いた母が猛烈に反対、あの嫁ではダメだと。母と夫婦でマジックショーに行くわけですが、舞台に上げられた母はそこで本当に消えてしまう。しばらくすると、ニューヨークの空いっぱいに母の顔が映しだされ、しゃべりだして……。

 

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ニューヨークの恋人

【01米】118min
 監督:ジェームズ・マンゴールド
 出演:メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン、

ストーリー:広告会社勤務のケイトは、元ボーイフレンドの部屋で、クラシックな衣裳を着込み、流暢な王立英語を喋るやたらと礼儀正しい男レオポルドに出会う。最初は不審がるケイトだったが、レディ・ファーストかつロマンチストのレオポルドの優しさに触れ、心が癒されていく……。しっかり者のキャリア・ウーマンと、19世紀からタイムスリップした公爵の、運命の恋を描くラブ・コメディー。

コメント:まず、ニューヨークの古い町並みがいいですね。いかにも100年前の過去とどこかでつながっていそうな感じがリアルに伝わってきます。で、何といっても公爵レオポルドなのです。この男の魅力一つで、駄作になりかねないこの映画が紙一重で傑作に(ボクにとっての)なってしまったのです。エレガントで毅然とした態度。ふつう100年前の人物造形というと、「時代遅れの滑稽な男」になりがちなのですが、そこに「卑しさ」のかけらもないからひたすら誠実でかっこよくしかみえないのです。で、ケイトの弟に恋愛アドバイスをするなど、「このええかっこしいが!!」と普通こういう二枚目は男に嫌われたりするものなのですが、逆に好感を持ってしまうのです。男はああありたいと素直に思わせる魅力があります。あと、公爵が結婚させられそうになる器量の良くない金持ちの娘、あまりにはまりすぎていてボクは彼女の幸せを祈らずにはいれませんでした……。

 

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盗まれた肖像

【93仏】93min
 監督:セルジュ・トゥビアナ、ミシェル・パスカル
 出演:マドレーヌ・モルデンステレヌ、ナタリー・バイ、
    エリック・ロメール、ファニー・アルダン、

ストーリー:1984年10月21日に52歳の若さでこの世を去った映画監督フランソワ・トリュフォー。これはトリュフォーと親交の深かった30数名に2年間にわたってフィルム取材したドキュメンタリー。これまでに公にされなかった事実も明らかにされる。

コメント:トリュフォーファン必見です。

 

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寝ずの番

【05日】110min                 
 監督:マキノ雅彦
 出演:中井 貴一、木村 佳乃、長門 裕之、富司 純子、
    笹野 高史、岸部 一徳、木下 ほうか、

ストーリー:上方落語の名匠・笑満亭橋鶴(長門裕之)が亡くなりました。通夜の晩は、故人を囲んで「寝ずの番」をするのが習わしです。一門全員が集まって、思い出話に花を咲かせます。ポンポン飛び出す「亡き師匠」や「弟子たち」のあれやこれやの武勇伝。そしていつしか、場の話題はどんどん艶っぽい方へと進んでいき……。

コメント:予告で観た時に、「制作者の自己満足系のコメディー」の匂いがしたので、「映画館」で観ることはもちろん、レンタルDVD化しても観ないだろうなと思っていました。でもしかし、「中島らも原作」だということを知り、観ておこうと思い、観てみたところ、いやぁ〜〜、良かったです!!
 俳優の「津川雅彦」が「マキノ家三代目監督マキノ雅彦」として初メガホンをとった作品とのことで、なるほど「生まれながらに芸能界にいる」かのような「遊び人」ならではの「粋さ」にあふれています。全編下ネタ満載であるにかかわらず、変に下品な方向に持っていかず、「落語の小咄」のように、話の一つ一つにキッチリ「オチ」をつけているため、「品格」と「教養」さえ感じさせます。これは小さい頃から「艶」に囲まれて育った「監督」の、その経験が生かされた「ゆとり」によるものであり、同じように「艶」に囲まれている「落語家一門」を描く際に、見事に生かされているのではないかと思います。そして「落語の『間』」を「映画」に応用したかのような作風は、独特の美学に彩られているかのようであり、新人監督とは思えないような風格を感じました。
 出演者それぞれみな素晴らしく、笹野高史、岸部一徳、木下ほうか、長門裕之、中井貴一、藤純子などなど見事というしかありません!! 中でも「三味線片手の春歌合戦」は秀逸であり、そこでの中井貴一の「歌詞の内容」とはうらはらのきれいな歌声およびイントネーションには目を見張らされます。映画のトーンが上品に保たれているのは、中井貴一をはじめとする出演者たちの
「きれいなイントネーションの大阪弁のニュアンス」によるもの大かもと思われます。また「長門裕之」の、『池中玄太80キロ』の「なんこうさん」を思わせる演技も、懐かしくて良かったです。藤純子さんのコメディー演技も実に秀逸でした。
 もともと「日本文化とエロス」とは、切っても切れない仲であり、古くは神話の時代から現代の民話に至るまで、日本人の根底に流れるものなのではないかと思います。しかしおそらく戦後、アメリカナイズされることによって、この「映画」で描かれているような「伝統芸能=性にまつわる笑い」はタブーとされ、隅に追いやられてしまったのではないでしょうか?本来「エロス」とは日常的かつあたりまえのものであるにかかわらず、現代では「へんに押し込める」ことによって、「妙な爆発」が起きてしまい、不自然かつヤバいことになっているのではと思えてきます。だいたい「落語」の中には、今の常識からすると相当「ヤバい」って感じの「エロ・グロ・ナンセンス」な話もけっこうありますし、「三味線片手の都々逸(春歌)合戦」は、まさしく「そのまんま」ですし。まぁそのへんの「粋さ」を体感できず、表面的な部分で「下ネタ」として拒否反応を示してしまうような人には受け入れられない作品かとは思いますが、どうか頭で拒否するよりも、根底に流れるものに忠実に、トランス状態を楽しめたなら、必ずや世界が変わることうけあいかと思います。笑いながら胸打たれ、目頭が熱くなる、まさしく大人のための粋で洒落たエンターテインメントです。

 

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野いちご

【57スウェーデン】89min                   
 監督:イングマール・ベルイマン
 出演:ヴィクトル・シェーストレム、
    イングリッド・チューリン、
    マックス・フォン・シドー、ビビ・アンデルソン、

ストーリー:地位も名誉も得た老教授が、博士号授与式会場へ行くまでの一日の出来事。途中老母のところや昔過ごした別荘に寄り、若者たちに行きあったりするうちに、夢や記憶の働きで自分の過去に向き合う。現在の栄光の陰には、犠牲にされた様々な価値や可能性、別の人生があった。それを抑えて研究を選んだ教授は、一面では冷たく偽善者のようにも見える。が、ベルイマンは、それを誰の人生にも起こるどうしようもなかった選択として、教授を暖かく見つめている。自分の過去に向き合ったことで、教授の心は救われる……。

コメント:初めて観たベルイマン作品で、以来ボクはベルイマン作品にどっぷりはまってしまうわけですが、その要素がぎっしりつまってます。「そこまで言ったらきついよ」というほどの妥協を許さぬ言葉の応酬、「見たくない本当の自分をムリにでも見せつける」映像などなど。しかし幻想的なつくりなのでソフトなタッチになっており、あまりきつい印象はないので大丈夫。老教授にしのびよる苦悩の嵐に、爽やかな風を送り込んでくれる若者たち。『教授の表彰式を見て素直にすごい人なんだなあと感心し、窓の下で「あなたは人生のことは何でも知っているおじいちゃん、おめでとう」という唄を唄い花を贈るシーン』がオアシスのように光り輝く。ビビ・アンデルソンって、声も顔もいいですね。たちまちボクは彼女のファンになってしまいました。

 

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ノッティングヒルの恋人

【99米】123min
 監督:ロジャー・ミッチェル
 出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、

ストーリー:ロンドンの小さな街ノッテイングヒル。ウィリアムが経営する旅行専門の小さな書店に、スター女優のアナがやって来る。憧れの女優との偶然の出会いに感激するウィリアムと彼の誠実な人柄に触れたアナは互いに惹かれ合う。彼らは仕事の合間をぬってデートを重ねるが、ある日、アナのボーイフレンドに遭遇する……。ごく平凡な男と世界的に有名な大女優との恋の行方を描く、ロマンチックなラブストーリー。

コメント:出だしからしていい感じです。旅行書専門の小さな本屋を営むウィリアムの、そこそこかっこよくていい男なのになぜかさえない、でもいい人っていうキャラクターに引き込まれます。で、最後まで「本心を見せない」かのような、能面のごとく感情を見せないスター女優アナがいいのです。「憧れの女」描写っていうのは、その「女」の内面を見せないほうがそれらしくなるのです。「男から見た思いこみの女」っぽく。でもそんなアナが「内面」をちらっと見せるシーン、「アナを招いてのウィリアムの友達とのホームパーティー」のシーンがいいですね。もう、みんな味わいのあるいい人たちばかりなのですよ。「不幸自慢」ゲームとか、ここでウィリアムに惹かれるワケですな。「馬と猟犬」の記者のフリをしてアナに会いに行くウィリアムのシーン、大好きです。上質なウディ・アレン映画を観ているようです。ただの「男の妄想」映画で終わらせていないのは、脇役たちが描きこまれているからなのでしょう。上質な娯楽作です。

 

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のど自慢

【98日】112min
 監督:井筒 和幸
 出演:室井 滋、大友 康平、尾藤 イサオ、伊藤 歩、
    松田 美由紀、北村 和夫、小林 稔侍

ストーリー:群馬県の桐生市。今、街はあの人気番組「のど自慢」がやって来るとあって沸き返っていた。そんなところに帰郷したのが売れない演歌歌手・赤城麗子。落ちていた予選出場ハガキを手に入れた彼女は、一度は大勢のお客の前で歌ってみたいと願い、予選に出場する。そして、何をやってもうまくいかず、4人の娘と妻を抱えながら現在は焼き鳥チェーン店の研修を受けている荒木圭介。不倫の恋をしている姉を心の中で応援し続けている高校生、高橋里香。この3人を中心に「のど自慢」に出場する人間たちの悲喜こもごものドラマを、丹念に描写、抑えた演出によってしみじみと心に染みこむ人間賛歌に仕上げている。

コメント:市井の人々が丹念に描かれている群像劇です。脇役やチョイ役のキャラクターの描き方も細やかでして、人間に対する愛情が感じられます。頑張るパパに扮した大友康平、あんな奥さんとかわいい娘さんたちがいたら、ホントいくらでもガンバっていけちゃいますよね、羨ましいです。ドサ回り生活の中で、「一度大勢の前で歌ってみたかった」からと、「のど自慢」に応募してしまう演歌歌手・赤城麗子、「鐘3つ鳴らなかったら歌やめて故郷に帰る」と覚悟を決めながら。それを見守るマネージャー、そして父。「不倫の恋に身を賭けて、遠い街へ行ったお姉ちゃん」を応援するために捧げて歌った里香、そして自閉症気味の孫を預かるおじいちゃん役の北村和夫、オープニングの「つかみ」もバッチリで、いうことなしの「100点満点」の傑作です。

 

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