
【らわ行】
ライアーライアー
★ライフ・イズ・ビューティフル
★ラウンド・ミッドナイト
ラジオ・デイズ
ラブ★コン
★理想の恋人.com
レオン(完全版)
恋愛日記
★ローマの休日
ロシュフォールの恋人たち
ロボコン
★私の中のもうひとりの私
ライアーライアー
【97米】87min
監督:トム・シャドヤック
出演:ジム・キャリー、モーラ・タイニー、
ジャスティン・クーパー、
ストーリー:マックスの父フレッチャーは、ウソを並べて裁判に連勝する弁護士。忙しいのはわかるけど、約束していたマックスの誕生日パーティーもすっぽかす始末。マックスは神様にお願いした。「たった一日でいいから、パパがウソをつきませんように」。昇進がかかった大事な裁判があるというその日、フレッチャーはウソがつけなくなってしまったからさあたいへん……。父と子の絆を描くハートウォーミングなコメディー。
コメント:ジム・キャリーを初めて観た映画なのですが、いやあすごいですね。「ブルー」を「レッド」って言おうとするが、ウソをつけないのでどうしても口が「ブルー」になってしまう炸裂シーン。子供に見せるアイアンクローの演技、本気で逃げる息子。もう虜です。いいもの観せてもらいました。志村けんが尊敬してるというのも頷けます。ただ、裁判のシーンがあの後どうなったのかが気掛かりです。あの悪母から子供をちゃんと取り戻させたのだろうか?そこまでフォローしてほしかった……。
ライフ・イズ・ビューティフル
【97伊】117min
監督:ロベルト・ベニーニ
出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、
ストーリー:1939年イタリアのトスカーナ地方。本屋になる夢を抱いてやって来たユダヤ系イタリア人グイドは、一目惚れした小学校教師ドーラと結ばれ、一人息子をもうける。だが、幸せな家庭を築いた彼らを強制収容所行きという試練が待ち受けていた。彼は息子を悲しませないために、これはゲームだと偽り、生きる希望を与えようとするが……。戦争という苛酷な状況の中で、家族を愛し、守り続けた男の姿を笑いと涙で描く。
コメント:前半のコメディー・シーン。ボクはこれだけでこの映画が終わってもいいと思ってます。「女の人にロマンを与え、非日常を演出する最良のテキスト」なのではないでしょうか?この前半があるからこそ奥さんはグイドと運命をともにする決心をしたのでしょう。突き動かされたのでしょう。で、グイドの叔父さんがいいんですな。大好きですこの人。レストランを経営し、骨董品を集め、いかにも知性ある顔つきと物腰。この人が裸にされガス室に送られるシーン、本気で怒りがこみあげてきました。前半のコメディー・シーンに挿入されるファシズム、差別の迫り来る影(馬をペンキで塗られる、店に落書きされる、叔父さんが青年たちに襲われるなど)が効いてます……。「収容所はあんなものではない、バカにしている」など、この映画への批判的見解も多いようですが、リアルに描けば伝わるというものでもないのではと思います。『ショーペンハウアーの意思の力』を自らの哲学とし、愛する女を愛し、夢中にさせ、苛酷な状況においても家族を守り続けた男の姿、これこそ最高の反戦映画ではないかと思います。
ラウンド・ミッドナイト
【86米】144min
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
出演:デクスター・ゴードン、フランソワ・クリューゼ、
ボビー・ハッチャーソン、
ストーリー:1959年、パリのジャズクラブ「ブルーノート」にニューヨークからテナー・サックス奏者デイル・ターナーがやって来た。酒とドラッグに溺れたデイルだが、その演奏は聴衆を感動させずにはおかなかった。ある雨の夜、貧しいがゆえにクラブの扉の外で彼の演奏に聴き入っていたフランシス。デイルにふと声をかけられたフランシスはやがて彼の心の支えとなり、酒とドラッグの生活から脱出させようと心血を注ぐが……。一流ジャズメンによる演奏はもちろん、独特の色調による映像も美しい。
コメント:デックスが出演し、吹いている、帽子とスーツで、それだけでもきまりです。以下、印象に残ったデックスのセリフを羅列していきます。「オレは思うんだが、ビ・バップは軍隊を逃げ出した人間がつくったものだ」。「軍隊で、白人の美人の奥さんの写真を白人の上官に見つけられ、汚い冗談を言われ、殴った。当時、白人を殴るのはとんでもないことだった。営倉に入れられ、いつまでもドラムのように殴られた。ユダヤ人の医者がいて助かった。いなかったらアウトだった」。『ニューヨークの秋』を吹いているデイル。途中吹くのをやめ、「だめだ、歌詞を忘れた……」。「毎晩創造するってことは、それが美しいものでも死ぬほど苦しい」。フランシスにその娘の名前を聞いて「ベランジェール、小さな娘に凝った名だ……」。「スタイルはある日突然身につくものではない。自分の中から徐々に育っていくのだ」。フランシスとの友情のために酒を断つデックス。グラッフィックデザイナーとして成功し、今あるのもデックスのおかげ、だから面倒を見るのはあたりまえとフランシス。元奥さんはそれを理解できなかった……。宝物のような映画です。
ラジオ・デイズ
【87米】88min
監督:ウディ・アレン
出演:セス・グリーン、ミア・ファロー、
ダイアン・ウィースト、 ジュリー・カプナー、
ストーリー:第二次世界大戦が始まったばかりの頃、テレビではなく、ラジオが家族団らんの中心だった時代を背景に、ニューヨークの海辺の町に住む少年ジョーの一家の生活と、マンハッタンのナイトクラブでシガレット・ガールをしながらラジオのパーソナリティーを夢みているサリーの生活とを織り交ぜながらコミカルに描き、古き良きアメリカへの郷愁を、軽妙なタッチで描いている。少年ジョーの一家は、ウディ・アレンの子供時代の一家がモデルのようだ。
コメント:泥棒がその家の電話に出てしまう。ラジオの「曲名当てクイズ」だった。で、質問に答えると見事当たってしまった。その家の夫妻は盗難にあい被害は50万ドル。しかし翌朝、豪華賞品が届く……。というような、短いエピソードが満載。ダイアン・ウィースト扮するビー叔母さんが良いです。
ラブ★コン
【06日】100min
監督:石川 北二
出演:藤澤 恵麻、小池 徹平、温水 洋一、寺島 進、
南海キャンディーズ、オール阪神・巨人、 畑 正憲、
ストーリー:身長の高い女子高生・リサ(藤澤恵麻)と、身長の低い男子高生・大谷(小池徹平)。2人は身長が原因で異性にフラれた苦い経験を持つクラスメイト同士です。絶妙な掛け合いから、周囲に「オール阪神・巨人」と呼ばれていましたが、いつしかリサが大谷を意識し始めて……。
コメント:初めのうちは、いかにもの「関西風味」の「わかりやすい笑い」の連続に、「そんなもんで笑ってたまるか!!」と思いながら観ていた感じだったのですが、「ラッパー海坊主のカラオケでの意気投合シーン」で、一気に「笑いのドライブ」がかかりまして、あとはもう爆笑の連続でありました!! 「オール阪神・巨人」やら「南海キャンディーズ」やら「むつごろうさん」などなど、タイミングが絶妙です。
そしてそんな中で、しっかり「胸キュン」にさせられてしまうのでして、まさしく「キュン死に」しそうでした……。肉体関係なしの、プラトニックな学生時代の恋愛のまさしく醍醐味でして、ホントいろんな切ないことやらを思い出しながら観ていました……。「夏祭りの縁日」「修学旅行」「文化祭」などなど、「いつ告白するか?」のドキドキ感、胸が苦しくなるような、切なさ……。これって、リアルタイムで中高生のコたちよりも、「大人」が観た方が、より「グットくる」こと間違いなしなのではと思います。あとから調べてみて、20才過ぎた大人の2人が演じているということを知ったのですが、それが信じられないほど、リアルにピュアな高校生同士って感じでした。クライマックスの「バスケット対決シーン」で興ざめするも、そんなマイナス点は軽く吹き飛ばすほど、「胸キュン&センスのいい笑い」の連続です。
理想の恋人.com
【05米】98min
監督:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ
出演:ダイアン・レイン、ジョン・キューザック、
ダーモット・マルロニー、 エリザベス・パーキンス、
クリストファー・プラマー、
ストーリー:サラ(ダイアン・レイン)は、8か月前に離婚した30代の幼稚園の先生です。彼女の家族たちは、「サラの新しい恋人候補」を見つけ出すことに余念がありません。まだ心の傷が癒えないサラでしたが、そんな家族のおせっかいにうんざりしつつも、心の奥底では新たな恋との出会いを望む気持ちもありました。そんな時、サラの姉と妹がサラになりすまし、「恋人募集サイト」に「そそる内容」で「プロフィール」を出してしまいました、果たしてその反響は……?
コメント:「新しい恋をしたいけど、離婚のショックから、交際に一歩踏み出せない30代の女性」が、「インターネットの恋人募集サイトで知り合った男性」と、「職場で知り合った男性」との愛の間で揺れる話でして、いってみればすごくシンプルなストーリーなのですが、実に品のある、ゆったりとしたテンポとユーモアに満ちていて、それでいてしっかり笑わせてくれます。まさに落ちついた「大人のラブコメディー」でして、役者もみな演技派揃いです。小気味良い会話がしゃれていて、特にどのシーンがいいとかでなく、いってみれば「全部のシーンが良かった」のですが、あえて面白かったシーンをあげますと、「コンドームを探して、2人で車とばして薬屋を探しまくるシーン」が面白く、またジョン・キューザックが連れてきた犬の「死んだマネ」の芸がメチャかわいいです。「ダイアン・レイン」がメチャキュートです。「大家族」のムードがあたたかくて良いです。経験や歳を重ねて、不器用になった大人の恋愛を描いた、ロマンス溢れる、今までありそうでなかった作品なのではと思います。
レオン(完全版)
【96米】133min
監督:リュック・ベンソン
出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、
ゲイリー・オールドマン、
ストーリー:留守中に家族を麻薬取締官に殺された少女マチルダは、隣りに住む殺し屋レオンに助けを求める。状況を把握しているレオンは、彼女を助けることのリスクを冷静に判断しようとするが……。
コメント:マチルダに銃を撃たせたり、殺しの手伝いをさせるシーンはカットしてほしかったな(元々はカットしていたのか……)。ともあれ、なぜこの映画が好きかというと、「ライク・ア・バージン、ピュー!!」のシーンがあるからなのです。もう、あのシーンの虜です。あの、間の悪さを押し通す感じ、ボクは大好きなのです。レオンが豚の人形でマチルダを慰めるところもよかったな。
恋愛日記
【77仏】118min
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:シャルル・デネ、ブリジット・フォセー、
ネリー・ボルジョー、
ストーリー:集まるのはすべて女性という奇妙な葬式が行われる。棺の中に眠るのは、生涯独身を通した中年男ベルトラン。彼は生前女好きで、そんな彼の豊富で珍奇な女性遍歴を綴った手記を出版する直前に事故で亡くなったのだった……。女を愛する男たちの永久願望を執拗に鮮明に再現した作品。
コメント:トリュフォー風味の、見た目は陰気だが女遍歴の一生を生きた男の物語。モデルとなった実在の小説家がいたようです。出てくる女優がすべてきれいです。ナタリー・バイはもちろんなのですが、ブリジット・フォセーいいですね。
ローマの休日
【53米】118min
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、
ストーリー:ヨーロッパ旅行中の某小国のお姫様アンは、いつも侍従つきの生活にウンザリ。たまには一人で自由気ままに歩きまわりたい。そこでローマに着いた彼女は、スキをみて大使館を脱出。初めての「自由」に大はしゃぎ。やがてベンチで眠り込み、通りがかりの新聞記者に起こされるが……。お茶目で愛くるしく、やんごとなき姫君アンと一介の新聞記者の、甘く切ない恋のおとぎ話。
コメント:「王女もうんざり」の冒頭のシーンが良いです。睡眠薬が効いてきて酔っぱらっているようになっているアン王女がかわいくてかわいくて、たまらないです。ローマでの出来事は、彼女の一生の思い出になったことでしょう。特ダネ写真をカメラマンが「ローマの記念写真です」って、渡してしまうとこが粋でいい。グレゴリー・ペックのファッションもかっこいい。
ロシュフォールの恋人たち
【65仏】127min
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、
ストーリー:年に1度のお祭りにわき立つフランスの海辺の町ロシュフォール。この町に住む美しい姉妹ソランジュとデルフィーヌは素敵な恋人の出現を待ちこがれている。またカフェを営む姉妹の母も昔の恋人の面影を抱き続けている。姉妹は町にやってきた曲乗りのコンビや絵の好きな水兵、ハンサムなアメリカ人らと出会っていくが、母の思い出の男性もロシュフォールへ戻って来ていた……。楽しい夢にあふれた仏製ミュージカルの決定版。
コメント:美人姉妹がカラーで歌い踊ってるだけで満足です。音階スキャットはすでにここでやっていたのですね。『シェルブールの雨傘』は覚悟を決めないと観れないけど、この映画は気軽に何度でも観れます。
ロボコン
【03日】118min
監督:古厩 智之
出演:長澤 まさみ、小栗 旬、伊藤 淳史、
塚本 高史、 鈴木 一真、須藤 理彩、
ストーリー:高等専門学校に通う里美(長澤まさみ)は、万事やる気なし。授業の課題も手抜きで、担任教師(鈴木一真)に「居残り授業」を受けるか、「第二ロボット部」に入って「ロボコン」に出場するかのどっちかをとるように宣告されます。そんなワケで里美は「第二ロボット部」に連れていかれるのですが、そこにいるのは、統率力ゼロの部長(伊藤淳史)、人間嫌いの設計担当(小栗旬)、幽霊部員(塚本高史)の3人のみ。「絶対勝てるワケないじゃん」と思いつつ出場した「ロボコン」はもちろん「1回戦負け」でしたが、「審査員推薦枠」で「全国大会」に出られることになり……。
コメント:いやぁ、思いがけず「はまって」しまいました、この作品。「ロボコン」とはもちろん、「『ロボコン』のリメイク」ではなく、「ロボット・コンテスト」の略であります。観る前は、「ベタベタな熱血青春もの」を想定していましたので、正直それほど「期待」していなかったのですが、いやぁ、いい意味で予想を外してくれていました。何というか、「熱血」とは正反対の、「ほどよくスペースがあいている」といった感じの「演出」が、実に心地よいのです。だからといって「乾いている」というワケではなく、しっかり「ツボ」を突いてくれていますし、「才能とセンスと実力があるのに、集団になじめない一匹狼の落ちこぼれ集団」が、「海辺の旅館でのバイト&合宿」により「大事なこと」に気づき、「一体となっていく」というプロットを、「暑苦しくならない」ように描いているのが実に心地よいなぁと思いました。「海辺のシーン」が、実に良いですね。そして何よりも、ヒロイン「長澤まさみ」です!! もう「長澤まさみの魅力爆発!!」といった感じでして、「彼女の魅力あってのこの映画」といっても過言ではないと断言します!! その「まさに普通の現代ッコの天然さかげん、あたかも演技を全くしていないかのような女子高生っぷり、のんびりしたその『間』にニカッという表情、そして歌うは『夢先案内人』」などなど、ボクはまさに「長澤まさみ」の「全ての仕草」に釘付けでした。『世界の中心で、愛をさけぶ』での、割とシリアスな演技では想像出来なかった、「天然の女子高生」っぷりを、「ちょうどいい具合の湯加減」でカメラにおさめたその「演出」および「演技」にはあっぱれであります!! 早くも「長澤まさみの代表作」といっていいのではと思います。「東宝のお姫さま」のこれからに期待大です!! どうか「吉永小百合」や「沢口靖子」のような「いいコキャラ」に陥らず、これからも「魅力」を発散しまくってほしいなと、期待しています!! 「のほほ〜〜ん」とした魅力に満ちた、まるで「いい温泉にはいった」ような、さりげない気持ちよさにあふれている「映画」です。
私の中のもうひとりの私
【89米】80min
監督:ウディ・アレン
出演:ジーナ・ローランズ、ミア・ファロー、
ジーン・ハックマン、 イアン・ホルム、
ストーリー:大学で哲学を教えるマリオンは、知的で理性的な女性。医師で優しい夫を持ち、自らの幸福な人生を疑ったことのなかった彼女は仕事のために静かなアパートを借りる。そんなある日、隣室から聞こえてきた会話。精神分析医に語る患者の赤裸々な告白を耳にした時、彼女の心にかすかな変化が起こり始める。
コメント:ベルイマン映画のような、じつにシビアで厳しい自己省察映画です。自分は「非のうちどころがなく、幸せ」だと思っていたのに、その「自分にも他人にも厳しく、融通の利かない態度」によって「冷たく、冷酷で、自分勝手で嫌われていて、疎まれ、憐れまれている女」なのであると、50才近くになって気づかされる、救いのない内容。しかし、ちゃんと光を見せている。それまで疎遠で疎まれていた弟夫妻に援助を申し出、謝ったこと、ここから彼女は変わっていくと思う。社会的地位は変わらず高いわけだし、幸せなのではないだろうか。ジーン・ハックマンがいい役で出ています。