ウォーキン(『ウォーキン』収録)

   1954.4.29.
   マイルス・デイビス(tp)
   J.J.ジョンソン(tb)
   ラッキー・トンプソン(ts)
   ホレス・シルヴァー(p)
   パーシー・ヒース(b)
   ケニー・クラーク(Ds)



 ジャズを聴き始めた高校生の頃、『至上の愛/ジョン・コルトレーン』、『アット・ファイブスポット/エリック・ドルフィー&ブッカー・リトル』、『アット・ヴィレッジ・ヴァンガード/ジョン・コルトレーン』などの、ロックと相通じるものがあるジャズのアルバムにはすぐに入り込めたのですが、いわゆる50年代以前のジャズは退屈でしかなかった記憶があります。で、その時に奨められたのがこの「ウォーキン」。出だしのホーンの一発からして拍子抜け、「これのどこがいいんだ?」とあきれましたが、「あれほど熱心に奨めるのだからどこかに魅力があるのだろう」と、日課のように毎日聴くことにしました。ある日聴いていると、「アメリカの平原を汽車がトコトコ走っているイメージ」が浮かびました。アドリブの旋律を汽車が走るBGMととらえて聴いてるうちに気持ちよくなり、やがて「ブルース」のメロディーライン(アドリブ)が心地よくなってきました。やがて小節を数えたりするようになり、この曲にどんどんはまっていきました。それをきっかけに、マイルスの『クッキン』、『ワーキン』、『リラクシン』、『スティーミン』の4枚、「Cジャム・ブルース/レッド・ガーランド」と聴いていき、だんだんジャズの良さの勘所がわかってきたのでした。「ウォーキン」の全アドリブは口づさめるほどになり、サックスを始めて真っ先にコピーしたのも確か「ウォーキン」のマイルス、J.J.、ラッキー・トンプソン、ホレス・シルバーのソロだったと思います。

 

 

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