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漫歩計の 

「東京漫歩」 第1回 飛鳥山・王子
2003年2月1日

 東京に単身赴任して2ヶ月。普通は週末家に帰りますが、たまに帰らないときは時間がたっぷりあります。連日山に行くわけにもいかないし、手近に東京都内めぐりを楽しむことにしました。名付けて、漫歩計の「東京漫歩」シリーズの始まりです。第1回は、北区にある飛鳥山公園から王子界隈の散歩です。


 JR王子駅に降り立つと、西側に小高い丘が連なっています。これが飛鳥山公園で、江戸時代から桜の名所で有名だったとか。線路を陸橋で越えればすぐ公園の中で、家族連れがたくさん楽しそうに遊んでいます。広場には都電の車両が置かれていますが、すぐ横の大通りには実際に都電荒川線が走っているのです。園内には桜が多く、また森の木が高くて気持ちのいい散歩道になっています。
 園内には「飛鳥山3つの博物館」とセットで呼ばれる博物館があります。紙の博物館、飛鳥山博物館、渋沢資料館の3館ですが、私は紙の博物館に入りました(300円)。紙の歴史、種類、製法、用途、紙を使った製品の展示など、なかなか面白い博物館でした。

飛鳥山公園音無親水公園
飛鳥山公園
音無親水公園

 公園を北へ抜けて一度王子駅のガードをくぐり、少し北へ行って再び西へガードを抜けると、音無親水公園があります。木橋や水車があったりして江戸時代のようないい雰囲気です。右手に階段を上がると王子神社。大きな神社です。この付近、まるで時代から取り残されたような感じです。
 お参りしたあと、神社鳥居から右へ回り込んで信号を渡り、いかにも下町らしい商店街を行くと、左に王子稲荷神社があります。ここでも急な階段を登ってお参り。今年はちょっと「金回り」が良くなるかな?

名主の滝公園「男滝」
名主の滝公園
「男滝」

 さらにしばらく北へ行けば、これまた江戸時代に迷い込んだような名主の滝公園があります。江戸末期に王子の名主・畑野孫八が作った庭園だそうですが、台地の斜面を巧みに利用し、最大落差8mもある滝が4つも作られているのです。中にはいると本当にタイムスリップしたようで、しばし時を忘れてしまいます。入場無料でこんないい庭を楽しめるなんて、王子の人は幸福ですね。

 王子駅に戻り、都電荒川線に乗ります。私の東京での住まいは早稲田にあり、王子から早稲田にはこの都電が便利なのです。先ほど歩いた飛鳥山の横を通り、住宅の中を縫うように走ります。利用者は多く、立派な交通手段として機能しているようですが、どことなく風情があって、暖かみさえ感じられるのは実にいいものです。

 人で溢れ、みんな忙しそうに歩く東京の街ですが、人間ずっと緊張しっぱなしではもちません。都内の散歩なら時間がなくてもいつでも出来ます。たまにはゆっくり心を休める場所を探して歩くのもいいですね。

 ということで、東京漫歩の第1回はおしまいです。初めての東京住まいで東京のことは全く知らない私ですが、ひょっとすると案外東京を好きになれるかも知れないな・・・と思った散歩でした。


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