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武蔵野の森の面影を残したスポットが、都心にあります。目黒・白金にある自然教育園です。隣の庭園美術館も趣のある庭園を備えたいい雰囲気の美術館です。
最初に訪れたのは庭園美術館。1933年に竣工した旧朝香宮邸のアール・デコ様式の邸宅と、付設の庭園を継承し、そのまま美術館としたもので、オープンして20年になるそうです。歴史的な建造物であるため、保存と活用を両立させるのには苦労があるようですが、建物の装飾様式や時代に即したさまざまな展示会が開催されています。建物そのものが文化財であり、よく手入れされた庭園を散歩できるのも魅力です。庭には春の訪れを告げるかのように、彼岸桜がほぼ満開に咲いていました。敷地内には迎賓館もあります。
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いったい広さは何ヘクタールあるのでしょうか? 一つの独立した生態系が出来るかと思われるくらい、ものすごく広い面積を持っています。遊歩道を巡るだけでも1時間では無理でしょう。、鬱蒼とした自然林が手つかずに近い状態で残り、目隠しして連れてこられたらここが都心の一角とは到底思えないでしょう。コナラ、カエデ、マツなどの豊かな森は実に気持ちのいいもので、新緑や紅葉は素晴らしいと思います。ただしカラスが多すぎるのは玉に瑕と言ったところです。
森の端には静かなひょうたん池があり、池に至る途中の道ばたには路傍植物園があり、いろんな山野草や低木が見られ、名前がきちんと表示してあるので勉強にはうってつけです。フクジュソウ、ヤマブキソウ、ヒトリシズカ、ヤマユリなどなど、山ではなかなか見られなくなった花が沢山あります。さらに進むとベンチや水生植物園があり、水生植物園にはハナショウブ、コウホネ、カキツバタなど、その奥の武蔵野植物園のコーナーでは、武蔵野に生育している花が見られます。カタクリ、ニリンソウ、ワレモコウ、ヤマブキソウ・・・花好きならたまりませんね。
今はちょうど、ユキワリイチゲとフクジュソウの盛り。中でもユキワリイチゲは何カ所か群落を作っており、楚々とした気品のある花が優しげに咲いているのはいいものです。
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再び森の中に入り、武家の館跡などを通り、入口に戻ります。
この自然教育園では、自然に過度の負荷を与えないために、入口で入場者数の管理をしており、常に園内の入場者数が300人を超えないようにしているそうです。そういう配慮が嬉しいですね。東京砂漠と言われる大都市東京で、武蔵野の香りを充分体験できる、いい森でした。