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漫歩計の 

「東京漫歩」 第8回 北の丸公園・千鳥ヶ淵
2003年3月28日

 皇居のすぐ北にある北の丸公園は、江戸城北の丸にあった田安家と清水家の屋敷跡で、明治維新後は近衛連隊の営舎が建てられ、終戦まではこの地に駐屯して皇居の守護に当たっていたのだそうです。今は市民に開放され、四季折々の花と緑を楽しめるいい庭園になっています。場所柄、警備員が常時巡回しており、花見時にも宴会などは出来ませんが、その分静かな散歩が楽しめるし、公園にありがちな浮浪者の問題もありません。

 九段下駅から南へ下って堀を渡り、清水門から公園に入ります。大きな門をくぐって階段を登ると左に真っ白の木蓮が満開。見とれるような純白です。桜には少し早いのですが木蓮やコブシは盛りです。
満開の木蓮木蓮の花園です
満開の木蓮
木蓮の花園です

 右へ小道を進むとさらに素晴らしい木蓮の一団があります。木蓮の木が沢山かたまってしかも全部満開というのは見たことがなくて、新鮮な感動でした。何枚もシャッターを切ってカメラに納めたのでした。

 朝早いこともあり、静かな、とても静かな公園です。堀の向こうの道路では通勤を急ぐサラリーマンが溢れていますが、公園の中は時間が止まったような感じです。ちらほら咲の桜と満開の木蓮の間をゆっくり歩きます。何組か夫婦で散歩されている方に出会いましたが、それ以外は行き交う人も少なく、鳥のさえずりが遠く聞こえる車の音とミックスされて聞こえます。実は今日はこれからちょっとハードな仕事に向かわなければならないのですが、その前に心の禊ぎ(?)です。
 武道館への道を見送り、ぐるっと堀の周囲を巡って池をやり過ごし、公園を出て千鳥ヶ淵方面へ向かいます。千鳥ヶ淵は東京を代表する桜の名所ですが、今日はまだちらほら咲き、しかも早朝で人はあまり見かけません。それでも(まだ花はほとんど咲いていないのに)朝からビニールシートを広げて場所取りをしているグループがいました。平和なんですね、日本は。

北の丸公園千鳥ヶ淵
北の丸公園
千鳥ヶ淵

 千鳥ヶ淵公園は、堀(半蔵濠)に沿って南北に細長い公園で、桜並木が続きます。堀に映える桜の姿はまさに絵になる風景で、たまたま昨日開花宣言があったばかりの今日、まだちらほら咲きなのですが雰囲気は充分感じ取ることが出来ます。ただし面積はさほど広いエリアではなく、規模から言えば上野の方が遙かに大きいし、関西の哲学の道や鴨川(いずれも京都)などに比べても小規模でしょう。しかし皇居の広い堀に存分に枝を張る桜の巨木は、見応えのある眺めで、人気の高いのも理解できます。暖かさでうっすら汗をかくような陽気、数日のうちに桜は満開となり、大勢の花見客でにぎわうのでしょう。

 ゴミ箱やロープなどすっかり花見準備の整った公園を抜け、半蔵門前から右に折れて今朝の散歩は終わり。ビジネスマンの世界に戻って、今日も一日頑張らないといけません。ほんのひととき、仕事を忘れたリフレッシュの時間を過ごすことが出来ました。


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