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漫歩計の 

「東京漫歩」 第5回 湯島・上野公園
2003年3月9日

 都民の憩いの場でもあり観光地でもある上野公園は、徳川家の墓がある寛永寺の境内だったものが、明治維新後に市民の公園として開放されたもの。もともと不忍池は琵琶湖に見立てられ、中央の弁天島は琵琶湖にある竹生島をまねて造られたのだそうです。

 地下鉄湯島駅で下車し、まず有名な「湯島の白梅」を見に湯島天神へ。梅祭りの最終日で、大変な人出。境内の梅は満開で、やや時期を過ぎたものもありますが、綺麗です。思っていたより狭い境内でしたが、カラオケコンクールも行われ、屋台も出て、東京の下町の情緒があります。
 なお湯島天神のすぐ西には東京大学の本郷キャンパスがあります。

梅が満開の湯島天神野鳥が遊ぶ不忍池
梅が満開の湯島天神
野鳥が遊ぶ不忍池

 戻って北へ向かい、信号を渡ると目の前に不忍池が広がります。葦が茂り、無数の鳥が舞い、確かに琵琶湖に雰囲気が似たところもあります。池はまさに野鳥の天国。カルガモ、カワウなど年中ここに住む鳥のほかに、秋から冬にかけてシベリアなどから多くの渡り鳥が訪れるそうで、オナガガモ、ユリカモメ、キンクロハジロを初め、1万羽以上ものカモが来ることもあるそうです。
 池でボート遊びをするカップル、ウォーキングを楽しむ夫婦、鳥と戯れる親子、多くの市民が思い思いに楽しい時を過ごしています。平和ないい光景です。

 弁天島の弁天堂にお参りし、池の北に回ると有名な上野動物園。今やパンダよりもゴリラやトラが人気とか。今日も凄い混雑ぶりで、人気の高さがうかがえます。
 動物園のさらに北には東京芸大や東京都美術館、東には東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京文化会館などがあり、まさに文化の殿堂になっています。不忍池の南東には下町風俗博物館という風変わりな博物館もあります。

花が待ち遠しい桜並木東照宮
花が待ち遠しい桜並木
東照宮

 工事中の大噴水の横を通り、桜並木(見事な桜並木です)から東照宮へ。家康など徳川三代を祭神とする神社です。境内には冬牡丹を見せてくれる園地(有料)もあります。
 上野精養軒の前を過ぎ、医薬の神様・五条天神社を経て、清水観音堂。歩いて見るとよく分かりますが、上野公園内には幾つもの神社やお寺があり、徳川の歴史を感じさせる雰囲気があります。上野の森と呼ばれた昔の風情が今も十分味わえる、いい公園です。

 公園の散歩を終え、駅前のアメ横商店街へ。日曜日の午後とあって、通りは人、人、人の波で、通過するのも簡単ではないほどの混雑です。本当に安くていいものがあるのか、雰囲気を楽しんでいるのか・・・それにしても、凄い活気です。
 商店街を抜けて上野駅に到着。この上野駅、私の大好きな駅です。ヨーロッパの駅のような高い天井と大きな吹き抜けの広場があり、いかにも「駅」と言うイメージにぴったりです。同時に、東北などへの帰省の玄関であり、もの悲しい郷愁を誘う駅でもあるのです。

 湯島から公園をぐるっと回って上野まで、約2時間の散歩。強い風で非常に寒い一日でしたが、体はぽかぽか、花粉症にも幸いならず、気持ちのいいひとときでした。


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