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漫歩計の 

「東京漫歩」 第9回 高尾・多摩森林科学園
2003年4月19日

 今回の散歩は郊外へ出て、高尾にある多摩森林科学園です。ここは400年以上昔、小田原の北條氏が武田の軍勢を迎え撃った古戦場とか。
 明治時代に林業試験場となり、現在は独立行政法人・森林総合研究所が所管する施設です。純然たる研究施設なのですが、ここの人気の秘密は園内の桜保存林です。日本全国各地からさまざまな桜が集められ、その遺伝子を保存するための「クローン」を植えているのです。
 もちろん、桜だけでなく、森のいろんな樹木が見られますし、山野草や昆虫も豊富。アナグマやムササビもいるそうです。

 高尾駅から北へ5分も歩けば広大な園地の外周に出て、すぐ左に入口があります。桜のこの季節は駅から人波が絶えず、完全に観光地となっています。入場料は400円(4月以外は300円)。
 森の科学館の前から右へ第2樹木園の中を通り抜け(この樹木園もじっくり見ると面白い)、桜保存林に出ると、そこはもう別天地のような桜の花盛り。赤、ピンク、白、色とりどりに咲いている桜はまるで絵模様のようです。ソメイヨシノの美しさとはまた違った鮮やかさがあります。

満開の桜の絵模様桜のトンネル
満開の桜の絵模様
桜のトンネル

 園内は桜を傷めないように遊歩道が完璧に整備され、見事に手入れされています。1本1本に説明板があり、良く分かります。金沢・兼六園の菊桜のような天然記念物もあります。岐阜県にある有名な淡墨(うすずみ)桜のクローンもあり、うすずみという名前そのままのほのかな色の花が満開です。しだれ桜あり、八重桜あり、とにかくいろんな種類の桜を楽しむことが出来ます。4月も19日となればソメイヨシノの花は完全に散ってしまっていますが、種類が豊富だけに、3月から5月にかけて次々にいろんな桜が花をつけるので、春ならいつ来ても満足することが出来るでしょう。

 見頃の時期は、パンフレットによれば次のとおりです。
  3月下旬 --- 寒桜、寒咲き大島など
  4月上旬 --- 大寒桜、不断桜、四季桜、小彼岸ほか
  4月中旬 --- 染井吉野、寒緋桜、雛菊桜、伊豆吉野、大島桜、紅枝垂、淡墨、白雪ほか
  4月下旬 --- 手鞠、帆立、高砂、鬱金、白妙、駿河台匂、白菊桜ほか
  5月上旬 --- 福禄寿、鬼無稚児桜ほか
  
一面に咲き誇る桜見上げると首が痛い
一面に咲き誇る桜
見上げると首が痛い

 園内では飲食も可能で、お堅い公的施設としては気を使ってくれているようです。ただし酒や火を使うことは禁止。その分静かに花を眺めることが出来ます。
 桜の本数は1700本。順路をゆっくりすべて回ると2時間くらいかかるでしょう。桜以外の樹木園や科学館もあるので、一日ゆっくりすることも可能です。私のように、高尾山に登った帰り道にちょっと立ち寄るというのでは、少しもったいないかも知れません。

 なお、高尾山〜城山の山行記録はこちらをご覧下さい。


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