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「東京漫歩」 第17回 浜離宮〜浅草(水上バス)

2003年9月15日

 浜離宮は、銀座や最近人気の汐留からすぐ近くにある広大な公園です。もともとは徳川家の鷹狩り場だったものが明治時代に皇室の離宮となり、戦後都の所管となって一般公開されるようになったもの。まだまだ残暑が厳しい中ですが、コスモスの花を見たいのと、浜離宮からの水上バスに乗ってみたくて行って見ました。

 JR新橋駅から東へ、電通や日本テレビなどの高層ビルが建ち並ぶ汐留地区を通って浜離宮へ向かいます。汐留はすでに大変な人気ですが、最終完成の2006年までにはまだまだいろいろなものができるようで、将来は東京でもトップクラスの集客力を発揮しそうな気がします。
 その高層ビル群の横に、浜離宮はあります。池と緑に包まれた、25万uもの広さの静かな公園です。

樹齢三百年の松キバナコスモスのお花畑
樹齢三百年の松
キバナコスモスのお花畑

 入口を入り、左手の「三百年の松」の前を進むと、広いお花畑があり、今はコスモスが咲いています。これほどの数のコスモスは都心ではなかなか見れないでしょう。ボタン園や藤棚、花木園もあって、季節に応じて楽しむことが出来るようになっています。
 南へ深い樹林を抜けると、「潮入の池」に出ます。名が示すとおり海水を引き込んだ池です。貝やウツボが岩にこびりついています。池の中央には中島があり、茶室があって抹茶をいただくこともできます。しかし今日は暑くて抹茶よりアイスの方が合う感じで、池を回ってから売店でアイスキャンデーをいただきました。

 また、園の中央には「鴨場」があります。江戸時代には、栗や稗などのえさと、おとりのアヒルで鴨をおびき寄せ、網で鴨をすくい取るという猟をしたのだそうです。のん気というか、いや、むしろ優雅と言うべきなのでしょうか。

潮入の池水上バスからの眺め
潮入の池
水上バスからの眺め

 さて、園をほぼ一周し、北東の角にある乗り場から、浅草行きの水上バスに乗り込みます。船運で発展してきた江戸の町ですから、隅田川を船でさかのぼるこの水上バスも、東京の楽しみ方としては面白いものがあります。東京の観光バスのコースにもなっているようで、そのせいか船は満員。途中ですれ違う他の船も人で溢れていました。
 水上バスは浜離宮から一度南に下り、竹芝桟橋を右に見て、日の出桟橋へ。ここでお台場行きの水上バスと連絡しています。この付近、レインボーブリッジが間近に見れて、いいロケーションです。
 日の出桟橋からは一路北へ、隅田川を遡ります。途中、12本もの橋の下をくぐります。道路の上から見る景色とは一味違う眺めが左右に広がり、なかなか興味深いです。川にはいろいろな船が行き交い、岸辺には高層ビルに混じって古い家並みがあったりして、巨大都市東京のまた違った側面を見るような印象があります。
 さまざまな形をした橋の下を通り、海の匂いが次第になくなり、やがて左から神田川が流れ込めばもう浅草は近い。昔はこの川をいろんな船が荷を積んで往復したのでしょうね。

 浜離宮から日の出桟橋経由浅草までの所要時間は約40分。つかの間の船旅でしたが、一度は乗ってみる価値がある、水上バスの旅でした。


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