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漫歩計の 

「東京漫歩」 第21回 丸の内・東京ミレナリオ

2003年12月24日

 東京駅から有楽町にかけて、丸の内仲通りと呼ばれる通りがあります。昔は銀行が建ち並ぶビジネス街でしたが、今は一流のブランド店が集まる東京でも有数のショッピングストリートです。クリスマスから年末にかけては東京ミレナリオと呼ばれるイルミネーションに飾られる通りでもあります。今回はこの丸の内仲通りをクリスマスイブに歩いてみました。

東京駅ミレナリオ
東京駅
ミレナリオ

 銀行などのオフィスばかりだった街がショッピング街に変身したきっかけは、バブルの崩壊です。銀行が軒並み閉店してビルの1階が虫食い状態となったのですが、この通りに多くのビルを持つ三菱地所が、逆にチャンスとばかりに、この通りをショッピング街として育てる構想を立て、近隣のビルとも協調して、国内・海外から一流ブランド店を誘致したのです。東京都も協力したのでしょうか、通りも石畳を敷き詰めたり、お洒落な街路灯を整備したりして高級感を盛り上げているのです。

 私の勤務先は新橋にあり、丸の内は通勤途上にあるので、よく通勤時に散歩します。夜に歩くと、ブランド店のショーウィンドウが美しく、また街路の照明も雰囲気良く演出されていて、私のようにブランド品にはあまり縁のない人間でも、歩いているだけで楽しくなるのです。超人気でいつも人が溢れる丸ビルから始まって、エルメス、アクアスキュータム、フェラガモなどファッションや雑貨の有名ブランド店が数十軒も軒を並べ、さながらロンドンやパリの中心街を歩いているようです。銀座のように種々雑多な店が混在するのではなく、ブランド店に特化した感じで高級感があり、人出も銀座ほどの混雑ではないので、ゆっくりショッピングを楽しめそうです。
 ブランド店にまじって有名なレストランや喫茶もあり、休憩しながらウィンドウショッピングも出来ます。丸の内カフェと呼ばれる無料の休憩スペースもあります。

 この丸の内仲通りを舞台に、毎年クリスマスから元日未明まで、「東京ミレナリオ」が行われます。公式ホームページによれば、東京ミレナリオは、「東京の街を舞台装置に見立て、人々が夢や喜びとともに出会い・触れ合う東京の新しい祝祭」なのだそうです。毎年300万人近い来場者があるというのですから凄いですね。
 関西では、神戸のルミナリエが有名です。神戸ルミナリエは、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託し、大震災の起こった1995年から毎年開催されています。単に美しいだけではなく、地震で亡くなった5000人もの方達を偲ぶ機会であり、「神戸がんばれ」というメッセージの発信でもあり、見に行くと改めて震災の悲惨さを思い起こします。


 東京ミレナリオには、良かれ悪しかれ、そのような暗さや悲しさはありません。クリスマスイブの華やいだ雰囲気に包まれ、美しいイルミネーションがずらっと通りを彩り、素晴らしい眺めです。カメラで熱心に撮影する人、楽しそうに見つめるカップル・・・。今年ももの凄い人で、東京駅から順路に従って会場にたどり着くだけで1時間くらいかかるかも知れません。私は逆方向から来たので横から覗くのが精一杯。しかしその美しさは充分堪能することが出来ました。

 単身赴任の私としては、かえって大勢の楽しそうな人に囲まれると一抹の寂しさを感じたりします。同時に、人の温かさや協力・助け合いの大切さを再認識したりします。人は決して一人では生きていけないし、だからこそかけがえのない家族や友人は大切にしなければいけない。自分のことばかり考えるのではなく、いつも相手の立場を考え、互いに尊重し合って生きていかなければいけない・・・そんなことを感じたクリスマスイブでした。

 自然派の漫歩計には珍しい都会の街歩きでした。
 暮れゆく年に名残を惜しみ、新しい年に期待を込める年末です。どうか来年こそ、いい年でありますように・・・。


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