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「東京漫歩」 第22回 泉岳寺〜品川宿
2004年1月24日
2004年初めての東京漫歩は、赤穂浪士で有名な泉岳寺から宿場町品川までの散歩です。新幹線の駅も出来てますます発展する品川近辺ですが、案外江戸の香りのする街でもあるのです。
多くの人でごったがえすJR品川駅(西口)から、北へ国道沿いに10分ほど歩けば、地下鉄泉岳寺駅です。ここを左に行くとすぐに泉岳寺の山門の前に着きます。1月の今は人がちらほらという程度ですが、12月の忠臣蔵のシーズンならばきっと大賑わいなのでしょう。土産物屋もあります。
山門の右から境内に入り、左に進むと赤穂浪士の記念館があり遺品などを展示しています。その奥に四十七士の墓があります。線香の匂いがたちこめています。多くの人が1束100円の線香を買って供えてゆくのです。主君のかたき討ちと言っても結局は殺し合いなのですが、日本人は本当にこういう類の話が好きなのですね。
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| 泉岳寺 | 赤穂浪士の墓 |
山門前まで戻り、南へ向かいます。すぐ右に折れて、昔の街道風の曲がりくねっただらだら坂を登ります。一度横断歩道を渡り、細い石段を下るのですが、まるで他人の家の中に入っていくような細い道です。
住宅地の中を縫うこの道は、周囲にお寺や公園などの緑が多く、品川駅間近の都心であることを忘れるような道です。古い木造住宅も多く、庶民的な感じのする通りです。
やがて広い通りに出るとそこはがらっと様子が変わって、豪華な高輪プリンスホテル。正面入口からホテル内に入り、フロント前を通り過ぎて日本庭園に抜けます。ホテルの中庭ではありますが、いい雰囲気の庭園です。遊歩道を行けば新高輪プリンスホテルに通じており、そのままホテルを通り抜けて柘榴坂に出ます。
左すぐの高輪東武ホテルの角を南(右)へ入ると、今度は大豪邸の建ち並ぶ高級住宅街。外国の大使館もあり静かです。外人の子供たちが数人自転車で追い抜いて行きました。
やがて左に深い森(「関東閣」、非公開)が見え、それを過ぎると原美術館があります。昭和13年に出来た現代美術の美術館だとか。このあたりも緑が多く、歩くにはいいコースです。美術館を過ぎてすぐ左に曲がれば、次に見えるのは御殿山ガーデン。江戸時代は桜の名所だったそうで、今も美しい公園になっています。
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| 御殿山ガーデン | 旧東海道沿いの松 |
公園を一回りしたあと、歩道橋でJRの幅広い線路を渡り、国道を横切ってまっすぐ行けば、北品川商店街という看板のかかる通りに出ます。何となくレトロな空気の漂うこの道、これがまさしくかつての東海道なのです。
江戸の日本橋を出て最初の宿場であった品川宿は、さぞかし賑やかな宿場であったことでしょう。今は大都会の真ん中ですが、それでも雰囲気は残っており、街道の松や古い看板、ひっそりたたずむお寺、木造の実に古めかしい商店などにどことなく江戸の香りを感じるのです。この道を参勤交代の大名行列が行き交ったのですね。
街の一角には、「新宿お休み所」という無料の休憩所もあります。
通りを抜け、八つ山通りに出て北に戻り、京急北品川駅横に出ます。この北品川駅、もちろん品川駅より一つ南側の駅ですが北品川と言います。変な感じですが、品川駅が実は品川ではないことに原因があります。品川駅は品川区には無くて、港区にあるのです。
品川駅に戻ると、そこはあわただしく人が行き交う東京の街そのもの。しかしこの大都会東京もその歴史はほんの130年余に過ぎません。東京は、今も江戸時代の息吹があちこちに感じられる街です。
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