
「東京漫歩」 第24回 神楽坂界隈
2004年2月29日
神楽坂は、かつては東京の一大歓楽街で、色街でもあったそうです。今は若者達が溢れ、多くの飲食店がひしめく繁華街となっていますが、それでもどことなく情緒のある街です。当時の面影を探して、神楽坂界隈のそぞろ歩きを楽しみました。
JR飯田橋駅を降りて、外堀にかかる橋を渡ったところが「神楽坂下」交差点。ここから北西に延びる坂が神楽坂です。坂の両側には大小の飲食店が所狭しと軒を並べています。日曜日の今日は歩行者天国になっていて、みんなのんびり歩いていますが、平日の夜にここを通ると、狭い通りが人と車で大混雑するのです。いつも大変賑やかな通りです。
神楽坂商店会などの公式ホームページによると、「神楽坂は、表通りのほか、趣豊かな料亭街や、一味違う横丁商店街や飲食店街がひかえ、かつ人の住む街で、住宅街や学校があり、かと思うと、古い出版社、印刷会社もあり、最新のオフィスエリアとも隣接している。この多様性、懐の深さこそ神楽坂の身上」とあります。まちづくりの目標は、「伝統と現代がふれあう粋なまち神楽坂」なのだとか。確かに表通りにも古い店構えの店舗が散見されます。
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| 神楽坂 | かくれんぼ小路 |
坂を登りかけてすぐに、右に「仲通り」と書かれた横町に入ります。急に静かになります。この通りをまっすぐ行けば小学校がありますが、その手前左側に、気を付けていないときっと見過ごすであろう細い小路の入口があります。石畳の敷かれたその小路は、細い曲がりくねった路地となっており、両側には塀で囲まれた料亭や旅館が並んでいます。京都・東山の石塀小路を思い起こさせる、この「かくれんぼ小路」と呼ばれる路地、かつては多くの芸妓たちがここを通ったことでしょう。路地は複雑に入り組んで迷路状になっており、本当に迷子になりそう。夜に来ればどこからともなく三味線の音が聞こえそうな、そんな雰囲気です。表通りの喧噪とは別世界の、静かなたたずまいを見せています。
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| 毘沙門天 |
表通りに戻り、神楽坂毘沙門天に参拝。落語などいろんな催しが開かれたり、つい先日の節分には豆まきが行われたり、そして5/15/25日には縁日が開かれるなど、名実ともに街の中心です。何でも東京の縁日(夜店)の起源は神楽坂なのだそうです。特に第二次大戦前は花柳界の街でもあったそうで、最盛期には650人の芸者を抱えたといいます。かくれんぼ横丁のほか、兵庫横丁、芸者新道などの名前もあります。坂の名前も、神楽坂のほか、軽子坂、地蔵坂、袖摺坂など情緒のある名前が見られます。歴史を感じますね。
路地を出て裏通りを散歩します。小さな飲食店がひしめく狭い横町があるかと思えば、ごく普通に見える住宅街、その一角に瀟洒なブランドショップがあったり、エスニック料理店があったり、確かに変化に富んだ街です。表通りを越えて反対側に回れば、ヨーロッパスタイルのホテル・結婚式場があったり、大学があったりします。神社やお寺、古い建物も多く、歩いていて飽きることのない街です。
神楽坂は、狭いエリアなので、1時間もあれば全体を歩いて回ることが出来ます。私は気ままなそぞろ歩きのあと、表通りをまっすぐ北西に歩き、信号を越え、しばらく歩いて地下鉄(東西線)神楽坂駅へ。短いけれど、楽しい散歩でした。
なお、地下鉄神楽坂駅は、狭い道路の地下にあるため、ホームが2階建て構造になっている(上が西行き、下が東行き)珍しい駅です。面白いですね。
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