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東京ドームはかつては「後楽園」球場でした。その名の由来である小石川後楽園は、ドーム球場のすぐ西にあります。もともとは徳川光圀(水戸黄門)の大名屋敷の庭園であったこの公園は、以前からずっと行って見たかったところ。桜も咲き出した日曜日、花見がてらに出かけました。
都営バスに乗って飯田橋方面へ向かいます。この都営バス、経路が分かるとなかなか便利なものです。
大曲バス停で下車し、5分も歩けば小石川後楽園の入口に着きます。周囲は高速道路が縦横に走り、隣のドーム球場からは(今日はアメリカの大リーグと巨人・阪神の試合があるため)賑やかな歓声が聞こえます。遊園地のジェットコースターの音も聞こえます。しかし、300円を払って中に入ると、周囲の喧噪とはかけ離れた、全く別の空間が広がっています。
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左からぐるっと園内を一周します。江戸時代には武士は京の都への憧れが強かったのでしょうか、あちこちに京都を思い起こさせるものがあります。清水の舞台の超小型版があったり、渡月橋(京都嵐山の有名な橋)という名の橋があるかと思えば、紅葉で有名な東福寺・通天橋そっくりの橋が名前もそのまま造られていたり、愛宕山を真似た愛宕坂があったり(たった階段47段ですが)、なかなか面白い。栄華にあこがれる武士の姿が目に浮かびます。徳川光圀も庭を散歩しながら、都へ想いを馳せていたのでしょう。
また、園内には中国(明)の風物も取り入れられていて、満月が川面に映るという「円月橋」など、いっぷう変わったものもあります。また、そもそも後楽園と言う名前自体が、中国の書「岳陽楼記」から採られたもので、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という意味なのだそうです。民衆を馬鹿にし続けるどこかの国の政治屋たちに聞かせたい言葉ですね。
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大泉水に戻り、竜田川(奈良県の斑鳩地方にある紅葉で有名な川)を渡り、入口に戻ります。隣の東京ドームの音がちょっと気になるけれど、しばし江戸時代の大名になったような気分の、ちょっぴり優雅な散歩でした。