漫歩計の 

「東京漫歩」 第27回 隅田公園

2004年3月28日

 浅草のすぐそば、隅田川の両岸に位置する隅田公園は、東京でも指折りの桜の名所です。営団地下鉄(04年4月からは「東京メトロ」に変わりました)が発行する月刊情報誌の人気投票によれば、上野公園・千鳥ヶ淵とならぶ三大名所に数えられています。

 浅草駅のすぐ東に、公園の入口があります。隣にはお台場や日の出桟橋方面への水上バスの発着場もあり、いつも賑やかな所です。
 ここから北へ、細長い公園が続いています。公園の幅は北へ行くにしたがって広くなり、言問橋を越えると広大な公園になって、野球場や体育館・プールもあります。入口からずっと桜並木が続き、お花見客がいっぱいです。また、言問橋を東へ、墨田区側に渡った南側にも公園があり、こちらにも桜がたくさんあります。

桜並木が続く咲き始めた桜
桜並木が続く
咲き始めた桜

 今年の東京の桜は、開花が3月18日と記録的な早さ。ヒートアイランド現象の影響でしょうか、東京の都心だけが早かったのだそうです。特に最低気温が高いのが影響したらしく、同じ東京でも武蔵野あたりだと数日から1週間近い差があるのだとか。
 開花は早かったものの、それ以降少し寒い日が続いたため、満開になるには通常1週間の所が10日ほどかかり、ここ隅田公園の桜もまだ3分咲き程度。ちょっと残念。うまく満開の時期に来れれば素晴らしい眺めでしょう。それでも人の多さは「満開」ですが、歩けないほどではなく、上野公園や千鳥ヶ淵に比べればマシかも。屋台なども比較的少ないようです。浅草の見物も同時に出来るので、観光を兼ねて花見が楽しめます。

隅田川
隅田川

 うららかな春の昼下がり、のんびりとお花見を楽しむのは、やはりいいものです。仕事ではストレスがたまるばかりの毎日ですが、こういう息抜きがなくてはいけません。子供連れの若い家族、初老のカップル、若者達のグループ、みんな楽しそうです。

 公園の横を流れる隅田川には、いろんな船が行き交います。水上バスは満員の客を乗せて次々に到着します。この水上バスには、以前浜離宮から乗船して浅草まで来たことがあります(その時のレポート「浜離宮〜浅草」は、こちら)。また、風雅な姿をした「やかた船」もたくさん見えます。夜にライトアップされる景色を楽しみながらの食事はなかなか楽しいでしょうね。
 何かのレースでもあるのか、水上バイクがかたまって20台ほどぶっ飛ばして来ましたが、この騒音にはちょっと辟易。自分の体力やチームワークを競うスポーツはいいけれど、機械を使って競争する水上バイクやF1レースなどは、どうも好きになれません。強いのは半分以上は機械であって自分ではないのに、あたかも自分の強さであるように錯覚する人が多いように思えます。

 隅田公園は、緑を楽しむ公園と言うよりは、川面を眺めながら歩くのに適しています。桜の咲く時期以外は、おそらくあまり来る人もいないでしょう。その意味で、静かな散歩が楽しめるスポットと言えそうです。


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