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「東京漫歩」 第36回 哲学堂公園〜新井薬師
2004年10月24日
今回の東京漫歩は、中野区にある哲学堂公園。哲学者・井上円了博士(東洋大学の創設者)が、明治37年(1904年)に「四聖」(孔子・釈迦・ソクラテス・カント)を祀るために小堂を建設したのが起源で、その後哲学や社会教育の場として多くの建物が建てられたのだそうです。
哲学に興味はありませんが、10月の今は園内の建物の内部も公開されているとのこと。哲学堂公園から新井薬師まで、散歩がてら行ってみました。
西武池袋線の新井薬師前駅で下車し、北へ商店街を歩きます。ゆるやかに下る商店街が尽きると妙正寺川に達し、左手に森のような公園が見えます。橋の手前にも小さな公園がありますが、哲学堂公園は橋を渡った左側です。
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| 哲学堂公園;菖蒲池 | 四聖堂と六賢台 |
親子連れが遊ぶ菖蒲池を通り、丘の上へ階段を登ると、幾つも建物が見えます。四聖を祀る四聖堂、東洋の六賢人(聖徳太子・菅原道真・荘子・朱子・インドの龍樹と迦昆羅)を祀る六賢台のほか、宇宙館(講義室)、無尽蔵(記念物陳列室)、絶対城(図書館)など、頭が痛くなるような難しい名前の建物が沢山あり、どれも内部を見ることが出来ます。門や橋や坂や道までもみんな名前があって、哲理門、常識門、概念橋、理想橋、経験坂、直覚径などなど、門外漢の私にはちんぷんかんぷん。哲学の世界には馴染めそうもありませんね。
哲学に縁は無くとも、おかげで守られたこの公園の緑は、なかなか素晴らしいものです。巨木が多く、中に入ると昼なお暗いような森です。縦横に遊歩道が整備され、格好の散歩道になっています。
テニスコートや野球場の横を通り、ぐるっと一周して、桜の多い広場を通り、南へ川を渡ります。こちらには梅の木が植えられています。春なら花をいろいろと楽しめそうです。
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| 巨木の多い公園の森 | 新井薬師 |
中野通り側の出口を出て、南へ向かいます。この中野通りは、この付近から約1kmにわたって桜並木が続いています。老木も多い立派な桜並木で、春にはさぞ素晴らしいことでしょう。
西武池袋線の踏切を越え、さらに南へ行くとすぐに新井薬師公園があります。公園は中野通りの両側にありますが、左側の公園に入り、まっすぐ通り抜けると、新井薬師の境内に入ります。裏から入る感じになります。狭い境内ですが、線香の香りがし、目の神様と言われるだけあってお参りの人は絶えないようです。
お参りを済ませ、新井薬師の門を出て、少し先を右に曲がると、「薬師アイロード」という商店街です。庶民的な感じのする商店街で、いかにも下町という雰囲気です。東京にはこういう下町の香りがする商店街が沢山ありますね。
早稲田通りを渡り、中野ブロードウェイからサンモールへ、中野駅北側の商店密集地を抜けます。多少怪しげな雰囲気さえ漂う中野の街もまた、現代東京の顔の一つかも知れません。
不思議な哲学の世界から人情味のありそうな下町へ抜ける、面白い散歩道でした。
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