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漫歩計の 

「東京漫歩」 第46回 向島散歩

2005年9月3日

 暑い夏はタウンウォーキングには不適。でもさすがに9月に入り、暑さもピークに比べればかなり和らぎました。本格的な秋ももうすぐ。今日は、多くの品種の花があることで知られる向島百花園を訪ね、付近の下町を散歩することにしました。

 東武伊勢崎線の東向島駅で下車。改札口を出て南(右)へ向かうと、右側に東武博物館の入口があります。面白そうなので入って見ることにしました。入場料は200円。ちょっと寄り道のつもりで入ったのですが、この博物館、鉄道ファンでなくとも必見の面白い博物館です。

東武博物館向島百花園
東武博物館
向島百花園

 まず目に飛び込むのが蒸気機関車(SL)。歴史の古い東武鉄道、かつてはSLが走っていたのですね。その横には大正時代の電車。奥にはキャブオーバーバスや電気機関車もあり、みんな中に入ることが出来ます。自分で動かせる線路のポイントやパンタグラフ、電車の運転装置を使って動かす精巧なシミュレーションや手の込んだ模型、ロマンスカーの車両、自動改札機(実際に切符を買って通過できます)、関東平野をイメージしたパノラマの上を120両の車両が走るショーなど、思わずわくわくするような面白い体験をさせてくれる装置がいっぱい。もちろん大人でも、鉄道に趣味のない方でも楽しめること請け合いです。

 東武博物館を出てガードを右にくぐり、信号を越えれば向島百花園。江戸時代の骨董商人が草花の観賞を目的として設置した花園が起源で、当初は梅が主体だったのを、詩経や万葉集など古典に詠まれている花を集め、四季を通じて花が咲くようにしたものだとか。
 いったい全体、何種類の花があるのでしょうか。とても百などというオーダーではありません。9月はじめというのは咲く花が少ない時期だと思いますが、「今日咲いている花」という掲示板には40種類以上もの名前が挙げられています。春のシーズンに来ればきっと百花繚乱どころか数百花繚乱(?)なのでしょうね。

ナンバンギセルモミジアオイ
ナンバンギセル
モミジアオイ

 池には水鳥が遊び、涼しい風が通ります。ナンバンギセル、オイランソウ、モミジアオイ、トウゴウギク、レンゲショウマなど、珍しい花や野草がたくさん見られます。月に1回くらい、一年続けて来園したら、毎月いろんな花の変遷を見られて楽しいかも。
 向島百花園は規模は大きくないものの、種類の多さにかけては特筆ものです。

 百花園を出て、右に歩くと明治通。通りが一段と高くなっているのは、かつてあった隅田川の堤防の名残なのだそうです。周囲は下町の街並みが続きます。
 このあたり、甘党の店がたくさんあります。草餅を売る店、甘い胡麻豆腐が名物の喫茶、言問団子の店、桜餅の店・・・。甘いものには目がない漫歩計には危険な街・・・結局暑さしのぎに喫茶店に入って冷し白玉ぜんざいを一杯。誘惑に勝つのは難しいものです。

 ここから南へ歩けば、羽子板資料館、長命寺、弘福寺、叙情作詞家で知られる野口雨情の記念碑、さらに南へ下れば桜で有名な隅田公園(第27回東京漫歩)があります。駅の名前ひとつ取ってみても、曳舟だとか業平橋とか歴史を感じさせます。また、「隅田川七福神めぐり」というのもあるのだそうです。

 向島は、のんびり歩くにはとても優しい街です。

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