漫歩計の 

「東京漫歩」 第47回 旧古河庭園

2005年10月29日

 北区・西ヶ原にある旧古河庭園は、西洋と日本が調和した名園として知られています。もとは明治の元勲・陸奥宗光の別邸で、その後古川財閥の所有となり、現在は東京都が管理する庭園となっています。

 JR山手線の駒込駅で下車し、北へ向かいます。なお駅前を南へ行けば六義園があります。
 本郷通を右に行けば霜降銀座と呼ばれる商店街になります。下町の風情が感じられる街です。食欲をそそられるレストランや和菓子店などもあって楽しそうな所です。

女子栄養大学でケーキをいただく旧古河庭園・洋館
女子栄養大学でケーキをいただく
旧古河庭園・洋館

 緩い上り坂となった道をしばらく歩くと、左に女子栄養大学があり、ちょうど学園祭(駒込祭)をやっていたので立ち寄って見ました。私一人だとちょっと入る勇気はありませんが、今日はたまたま妻が一緒なので好都合。中へ入ってみると、いろいろな展示・発表会のほか、栄養大学らしくさまざまな手作り食品を販売していてとても楽しい学園祭です。我々も買い物をし、臨時に喫茶店に変身した調理実習室で美味しいケーキセットをいただきました。ケーキ3種と飲み物がセットで400円という安さ。講師の先生に教えられながら女子学生が作るケーキですが、味は VERY GOOD! 将来の彼女たちの成功を祈っています。

 栄養大学から5分も歩くと左に白い塀に囲まれた森が見えてきます。これが旧古河庭園で、入口は西ヶ原交差点を過ぎた左側にあります。

 園内に入ってまず目に飛び込むのは落ち着いた雰囲気の洋館(大谷美術館)。鹿鳴館、ニコライ堂、旧岩崎邸などを設計した英国人建築家の設計で、心の安らぎを感じさせるような趣ある洋館です。なお内部の見学は事前の予約が必要です。
 洋館の左には見事にバラが咲き誇る洋風庭園があります。バラの種類は80種、170株あり、赤・黄・ピンク・白の大輪のバラが咲きそろった姿は実に美しく、また背後の洋館と良く調和しているのです。

バラが美しい洋風庭園心字池
バラが美しい洋風庭園
心字池

 庭園は武蔵野台地の高低差を巧みに利用しており、洋風庭園の前から階段を降りた和風庭園は、森の中の散歩道から大きな心字池に至ります。立派な石灯籠や一枚岩で作られた橋、深山幽谷の趣を醸し出す10mの落差のある滝、見事な石積みの壁など、見所の多い素晴らしい庭園です。大正初期の代表的な名園と言う評価にもうなずけます。自然を感じさせる、歩くだけで心が落ち着くいい庭だと思います。

 今日は時間がないためここから駒込駅に戻ります。旧古河庭園からさらに北へ行けば、左手に東京ゲーテ記念館があり、やがて桜で有名な飛鳥山公園に至ります。

 旧古河庭園は、さながら和と洋が織りなす一幅の美しい絵巻物のようでした。

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