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漫歩計の 

「東京漫歩」 第49回 神宮外苑〜乃木坂

2005年12月11日

 出張でほんの10数日いなかった間に東京はぐんと寒くなり、すっかり冬になっていました。街路樹も葉が寂しくなり、散りきってしまわないうちに、まだ行きそびれている神宮外苑イチョウ並木を見に行くことにしました。今年は数年に1回の大伐採の年だそうで、来年はちょっぴりスケールが小さくなりそうだという事情もあります。

 JR千駄ヶ谷駅から歩き始めます。東京体育館を右に見ながら、国立競技場へ向かうとすぐに、明治公園です。寒くなったとは言ってもなおカエデの紅葉が残っています。公園を右へ向かった広場ではフリーマーケットが開かれていました。
 なお、明治公園広場から東は週末のみ自動車通行止めとなっており、車を気にせずのんびり歩くことが出来ます。

名残の紅葉の中を歩く児童公園のイチョウ
名残の紅葉の中を歩く
児童公園のイチョウ

 国立競技場をぐるっと一周して、建国記念文庫のある小さな公園を通り抜けると、明治時代の日本画が展示されている聖徳記念絵画館がどっしりとした姿を現します。右には徳川家光ゆかりのお鷹の松があります。鷹狩りの最中に、江戸城から可愛がっていた鷹が飛んできて止まった松なのだとか。
 絵画館の前から南を振り返れば、軟式野球場の向こうに例の整然としたイチョウ並木が見えます。

 絵画館の前を通り抜けて東へ向かえば、広い公園に挟まれたこれまた広い車道がすべて歩行者天国となり、子供達の格好の遊び場となっています。レンタサイクルもあってさながら自転車練習場のよう。都心とは言え緑に包まれた公園の中で無邪気に遊ぶ子供達の姿は、本当に幸福そうです。
 道路を越えた向こう側には有料の児童公園があり、紅葉した木々が鬱蒼と森のように茂っています。児童公園でなければ入って紅葉を楽しみたいところ。外からでも美しいイチョウを楽しむことが出来ました。

 絵画館の前に戻って、神宮球場を右に見て南に下りればイチョウ並木です。

黄一色のイチョウ並木花嫁も色を添える(?)美しい並木
黄一色のイチョウ並木
花嫁も色を添える(?)美しい並木

 ここのところの寒さでイチョウは一部葉を落としていますが、樹齢100年にもなるこの神宮外苑イチョウ並木の美しさはやはり格別です。落ちた葉が黄色の絨毯を作っており、それを踏みしめて歩くのもまた心地良いのです。
 イチョウの木は、南の青山側から、絵画館に向かって、高さがだんだん低くなるように植えられており、遠近法の原理で眺めがより雄大になるように設計されています。見事な設計です。

 並木道は紅葉を楽しむ多くの人で賑わっています。都会の中でも少しでも自然を求めるのは人ならば誰でも同じ。こういう散歩道は大切にしたいですね。
 折しも、近くの明治記念館で結婚式をあげたと思われる花嫁が並木をバックに記念写真を撮影。美しい並木に花を添えているようでした。
 なお、イチョウ並木のすぐ東にも美しい公園があり、観兵式などの際に明治天皇の御座所が設けられた場所だそうです。ここではカエデが真っ赤な紅葉の盛りでした。

まだまだ美しい紅葉乃木神社
まだまだ美しい紅葉
乃木神社

 並木道を抜けて、青山通りを南へ渡り、住宅街の中を南に向かいます。やがて広大な青山霊園に突き当たります。有名人の墓が多数ある墓地の一角を抜けて、最後は乃木神社に立ち寄り(ここでも結婚式に出会いました)、地下鉄乃木坂駅から帰途につきました。この乃木神社の祭神、乃木将軍の墓も青山墓地にあります。

 散歩は約1時間半、冬とは言っても歩けば体が温まります。海外出張から帰国した翌日とあって疲れてはいましたが、なるべく体を動かすようにしないと時差が解消できないのです。

 神宮外苑は手軽で、しかも心地の良い散歩道です。千駄ヶ谷駅北側の新宿御苑と組み合わせれば、さらに充実した散歩となるでしょう。

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