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「東京漫歩」 第50回 芝離宮〜芝公園

2005年12月17日

 街にはクリスマスの飾りが溢れ、2005年もあと10日あまりとなりました。年末の東京漫歩は、芝離宮から芝公園への散歩。ついでに六本木でクリスマスのイルミネーションも観賞しましょう。

 芝離宮の入口は、JR山手線浜松町駅のすぐ東にあります。新幹線や東京モノレールの車窓からも見える美しい庭園です。正式には「旧芝離宮恩賜庭園」と言い、江戸最古の大名庭園の名残でもあります。
 入口を入ると目の前に大きな池が広がります。これが潮入池で、かつては海水を引き込み、潮の干満を利用して水辺に変化を持たせた池だったそうです。現在は淡水化されています。

 芝離宮はお隣の浜離宮に非常によく似ています。大きさこそ一回り小さいものの、潮入の池を囲んで回遊式になっている基本的な形は全く同じ。江戸時代の庭園の典型的な姿なのだそうです。東海道本線の拡幅や新幹線の敷設のために園地が狭められたこともあり、また周囲にはビルが建ち並んでちょっと気の毒な感じもしますが、都心にあってほっと一息つける優しい空間になっています。

芝離宮・潮入池増上寺と東京タワー
芝離宮・潮入池
増上寺と東京タワー

 芝離宮を出て、JRのガードをくぐり、西へ向かいます。大鳥居が建つ大門の交差点を越え、まっすぐ進めば増上寺の赤い門が見えてきます。上野の寛永寺とともに、徳川の菩提寺として栄えた増上寺ですが、戦災で焼失して、今は鉄筋コンクリートの大きな本堂が建っています。境内は広く、緑も多くてここも落ち着ける一角をなしています。すぐ右後方には東京タワーが見えます。

 東京タワーと言えばかつては東京のシンボル。修学旅行や観光バスの定番スポットでしたが、今はどうなのでしょうか。ディズニーランドをはじめ次々に新しい観光スポットが出来て、昔ほどの「栄華」は無いものと思われますが、しかしやはり東京のランドマークではあるし、パリのエッフェル塔が今もなお人気を誇るように、地上250mの展望台は今後も人を集め続けることでしょう。

 増上寺から南へ下り、東照宮に参拝。ここには天然記念物の大イチョウがあり、ちょうど黄一色に色づいて実に壮観。周囲は深い木々の生い茂る森になっており、散歩コースとしてもなかなかの場所です。
 ぐるっと東京プリンスホテルを回るように歩き、最後にホテルのラウンジでティータイム。ちょっぴりリッチなケーキセットをいただきました。ホテルではちょうど大相撲の北勝力関の結婚披露宴が行われていました。

天然記念物のイチョウライトアップされた東京タワー
天然記念物のイチョウ
ライトアップされた東京タワー

 休憩しているうちに黄昏時となり、外へ出ると薄暗い中に未だ残る紅葉とクリスマスのイルミネーションが不思議な調和を見せています。ライトアップされた東京タワーも美しく、何となく楽しい気分にさせてくれます。たまにはこういう華やかな都会の雰囲気に浸るのもいいものです。
 これだけでは歩き足りないので、公園を出て東京タワーの真下を通過し、六本木ヒルズまで足を延ばして毛利庭園やけやき坂通りのイルミネーションを観賞したあと、さらに麻布十番まで歩いて今日の散歩を終えました。

 東京漫歩も回を重ね、今回で50回目となりました。早いもので東京に単身赴任して3年が過ぎ、4回目の新年を迎えようとしています。3年も住むと、東京にもすっかり親しみが湧き、「我が街東京」という感じさえします。

 50回を迎え、仕事が相変わらず忙しいこともあって、東京漫歩も今回で終了させようかと思い、一度はそう書いて「終了」を宣言しましたが、やはりもう少し続けることにします。更新の回数は減るかも知れませんが、お読みいただいている方、出来ればもうしばらくお付き合い下さい。あとどのくらい東京に住むことになるのか分かりませんが、今後も時間の許す限り東京に自然を求めて歩き回りたいと思っています。

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