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漫歩計の 

「東京漫歩」 第56回 水郷の自然公園、葛飾・水元公園

2006年6月25日

 今日の散歩はどこにしようか、とインターネットでいろいろ調べていると、葛飾区の水元公園堀切菖蒲園の共催で、菖蒲まつりが開催されているとのこと。花菖蒲もそろそろ終わり。今年の見納めに、と行ってみることにしました。

 JR常磐線の金町駅で下車し、京成バスに乗り換えて5分あまりで「水元公園」バス停に着きます。ここからは池沿いに公園に向かって歩きます。この池は釣り人の天国で、竿を構えた太公望たちがいっぱい。東京23区内とは思えないようなのどかな雰囲気が漂っています。

浴衣姿の女性の撮影会スイレンの咲く池
浴衣姿の女性の撮影会
スイレンの咲く池

 信号を渡って園内に入ります。来てみて分かりましたが、とにかく物すごく広い公園なのです。面積は81.7万u、東京ドームの17個分以上もあり、あの広い明治神宮よりも広いのです。都内唯一の水郷地帯ということですが、本当にここが23区内なのか、と思うほど、水面も芝生も森も空も広々としています。桜や花菖蒲など四季折々の花が楽しめるほか、釣り場、フィールドアスレチック、バードサンクチュアリーもあります。都内の公園は多くが大名屋敷などの跡地で、人工的な色合いが濃いのですが、ここはむしろ自然公園という感じで、それもそのはず、昭和50年までは、「江戸川水郷自然公園」に指定されていたのだそうです。

 しかし、今日は菖蒲まつりとあってすごい人出。車は駐車場から溢れ、多くの屋台が出て何やらおいしそうなにおいも漂っています。広い公園の中で、祭りの会場だけは都会の雑踏の雰囲気。
 菖蒲園の方に向かうと、あちこちで人だかりが出来ています。綺麗な菖蒲が咲いているのか・・・と思いきや、実は浴衣姿の若い女性の撮影会をやっていたのです。女性は十数人もいたでしょうか、菖蒲園内のあちらこちらでポーズをとり、その周囲にはなぜか中高年の男性ばかりのカメラマンたちが群がって写真を撮っています。菖蒲の花を見る人は少なく、何のためのお祭りなのか良く分からない状態。しかもカラオケ大会までやっていて、ちょっと自然公園にはそぐわない雰囲気でした。

スイレン花菖蒲と水郷の眺め
スイレン
花菖蒲と水郷の眺め

 菖蒲の花はやや盛りを過ぎており、ちょっと物足りない感じ。ここのハナショウブは約80種、14,000株あるそうで、堀切菖蒲園より種類は少ないものの数は数倍あって広い。1週間ほども前ならばもっと綺麗だったでしょう。
 左に戻って水元大橋を渡り、池に沿って遊歩道を歩きます。ヨシ、マコモなどの生い茂る水郷地帯の中を歩いていると、何度も書きますが都内を遠く離れて田園地帯へ来たような錯覚に陥ります。

 水元公園の全体を回るのは少なくとも半日以上はかかるでしょう。美しいポプラ並木、メタセコイヤの森、ハンノキの森、水生植物園などもあって飽きさせません。花菖蒲園の北側にはハスやオニバスの池もあります。咲いているかと思って、園の左半分を回ってから再び戻り、花菖蒲園を通り抜けて行って見ましたが、こちらは残念ながら1週間ほど早かったようで、大きなつぼみがたくさん付いていましたがまだ咲いてはいませんでした。

何という名のユリでしょうか?ハスの花のつぼみ
何という名のユリでしょうか?
ハスの花のつぼみ

 歩き疲れたので、バスで金町駅前に戻って喫茶店で休憩。水元公園だけでなく、この喫茶店も、そして街全体も、なんとなくレトロです。近くには寅さんで有名な柴又もあります。葛飾というのは、そういう雰囲気の下町なのですね。

 都心からほんの30分ほどで、自然も豊かで、雰囲気は一時代さかのぼったような街に出会えるのですから、東京は奥深い、そして面白い街です。

 

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