漫歩計の 

「東京漫歩」 付録その1 花と緑の自然教育園

 東京での単身赴任を終えて4ヶ月。大阪市内の新しい勤務先での仕事にもようや く慣れてきました。仕事での東京出張はほとんどありませんが、今回プライベートで週末に上京する機会があり、用事もそこそこに、短い東京滞在を楽しみました。その際の漫歩記録を2回に分けて「付録」としてお届けします。

 1日目は白金の自然教育園。ここは上野にある国立科学博物館の付属施設で、一般の植物園や庭園と違い、「自然が移り行くままに」という考え方の元、できる限り自然の本来の姿に近い状態で残された「武蔵野の森」なのです。東京に来て間もない頃にここを見学して、東京にもこんないい所があるのだと感激した記憶があります。そのときの記録はこちら  です。

ニリンソウアズマイチゲ
ニリンソウ
アズマイチゲ

 受付をすませ、園内の遊歩道をたどります。ここは400〜500年前の中世の豪族の館がルーツで、江戸期は高松藩主松平頼重の屋敷の一部、その後陸海軍の火薬庫だったり宮内庁の御料地だったりして長く人がほとんど入らない場所だったため、自然がそのまま残されているのです。今も人の手をなるべく入れないように管理されています。

 樹高の高い森の中を散歩すれば快適そのもの。路傍には、今では山深くに行かないと見ることができない珍しい野の花がたくさん見られます。山でもなかなか見られなくなったカタクリニリンソウ、イカリソウ、ヒトリシズカなど実にさまざま。こんな都心でこのような花を見るととても幸福な気分になります。

水生植物園カタクリ
水生植物園
カタクリ

 水生植物園の中をめぐり、右へ緩い坂を登ると「武蔵野植物公園」と名づけられた一角があります。ここにも多くの花が見られます。今を盛りと咲くユキワリイチゲやアズマイチゲ、カタクリもひっそりと咲いています。フクジュソウはもう終わっていましたが、前回来たときには黄色い可愛い花がたくさん咲いていました。

 ぐるっと森の中を一周し、水生植物園の横に戻って、今度は池のある方の森の中を歩きます。自然そのままの森には、ところどころ白いコブシや赤いツバキが花を咲かせています。全部回って1時間強。ゆっくり楽しみながら歩けば、十分自然に浸ることが出来るでしょう。

ユキワリイチゲコブシ
ユキワリイチゲ
コブシ

 都会の中の自然を満喫したあと、隣の庭園美術館の庭も見て、喫茶室でゆっくりお茶を楽しみます。4年住んだ東京を4ヶ月ぶりに訪れて、まるでふるさとに帰ってきたような感じもします。時の流れを感じながら、いつまでも緑と自然が保たれることを願い、そして街も国も個人的にも平和な日々が続くように祈ったのでした。
 翌日はお花見に砧公園新宿御苑へ。どうぞこちらをご覧下さい。

 

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