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「夢の島」という名前は、私にとっては、ゴミの島というイメージがあります。しかし今は緑の公園として整備され、スポーツ施設や熱帯植物園などもあるとか。東京出張のついでに、立ち寄って見ました。
仕事の用件のあったお台場から、りんかい線で新木場駅へ。駅から高速道路の下をくぐって、北側へ出れば、夢の島公園です。なお、新木場と言う名は、江戸時代に地方から材木を運び込んだ隅田川の木場が、1960年代末に新しく荒川河口に設けられたのがその名の由来だそうです。
「夢の島」は、戦前、飛行場用地として埋立てが開始されたのが始まりで、一時は遊園地などの計画もあり、「夢の島」と呼ばれるようになったとか。しかし、1950年代以降、ゴミ急増対策として都のゴミ処分場となり、ハエの大量発生などにより社会問題となってマスコミを賑わしました。無数のハエが飛び交い、悪臭を撒き散らすゴミの島としてあまりにも有名だったのです。
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今は都立夢の島公園として緑豊かな公園となり、熱帯植物園や陸上競技場・夢の島マリーナなどもあり、レジャースポットとなっています。面積が43ヘクタールもある広い公園で、さながら自然の森のようになった場所もあり、ゴミの島というイメージはありません。ごみ焼却場の煙突があり、その廃熱を利用した植物園があるのがわずかにその名残をとどめています。
ゴミの搬入が終わって40年。いわば人間の生活の残渣を集めた島が、ようやく少し自然に還りつつあるように見えます。しかし、溢れたゴミがかつて深刻な環境破壊を惹き起こしたし、目には見えなくても今も破壊し続けているのは確か。我々の生活は自然破壊の上に成り立っており、人間の歴史は環境破壊の積重ねでもあるわけで、そのことを十分認識して、出来るだけ環境への負担を軽減し、リサイクルやリユースを進めるようにしなければなりません。山を歩くにしても環境への影響を可能な限り無くすようにする必要があります。
公園の一角には、第五福竜丸の展示館があります。ビキニ諸島での水爆実験で被ばくしたマグロ漁船、「第五福竜丸」の船体や関係資料が展示されています。ちょうど中学生の団体が見学していました。展示館の前には、被ばくにより廃棄されたマグロを弔う塚もあります。
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地球温暖化の防止には、原子力の平和利用(原子力発電など)は現実的に考えれば必要だと思いますが、核兵器への利用はもってのほか。今も核兵器を持ったり持とうとする国が跡を絶たず、唯一の被ばく国である日本でさえ核武装を主張する人がいると言うのは実に情けないことです。第五福竜丸事件は、数々の戦争や、核兵器の使用などという過ちを犯してきた人間の歴史を振り返るとともに、人類の無知と無謀のさまを示す「記念碑」として、忘れないようにしたいですね。
展示館から、熱帯植物園付近をぐるっと散歩し、新木場駅へ戻ります。短い散歩でしたが、かつてのゴミの島の現在の姿を見て、いろいろ考えさせられました。
いつか年月がたち、公園が一層自然豊かな緑の地域となって、その昔ゴミの島であったということが忘れ去られ、歴史上の話となる・・・そんな日を期待したいものです。