

第463回 宗教国家かいここは(2005/12/08)
「一杯のかけそば」以降、「プロジェクトX」にいたるまで、日本人はこうした一見いい話にすごく弱くなっているように思う。思うが、それにしても、嘗められたものだ。
ヒューザーだけを救済するのがあからさまの今回の発表。責任追及をその間に忘れさせようという意図もありありだ。それが、創価学会・公明党とはっきりとつながっていて、このおんぼろホテルに机やいすを提供していたSG通商とあわせて、グルになっている。このことは、あからさまに政党名等を書きはしないが、各新聞の社説でも何となくわかっているようだ。
この国は、法華にここまで乗っ取られていたのか、とも思うし、乗っ取るにしてはあまりにあからさまな税金の投入である。
誰か代表訴訟起こしてくれないかな。絶対勝てると思うけど。私?信濃町のホームから突き落とされるのは嫌だから、ちょっと腰が引けます・・・という小市民。
日本がおかしくなってしまったのは、経済的にいえばバブル経済の崩壊以降であり、社会的にいえばオウム真理教の一連の事件以降だと僕は思っている。では政治的には?
僕の考えでは、公明党が現在の自公の枠組みとして与党になってしまったからだ。もちろん、もとはといえば小沢一郎さんが反自民大連立の細川政権を作ったときに、公明を宗教野党から政権党へ引きずり込んでしまったのが第一歩だったわけだが、それ以来、公明は与党の味を占めた。
いや正確に云うと、集票マシンとしての創価学会の味を、他の政権党がしめた、というべきか。
今日、耐震偽装問題に関する国会での証人喚問が決まったが、そこにヒューザーの小島社長の名前はない。あれほどテレビで饒舌に喋っていた社長が、身の危険を感じているらしくどこかに引っ込んでしまったのは、話がついたのだろう。
ネットの情報だから確証はないけれども、姉歯建築士は一家揃っての熱心な学会員と云われるし、ヒューザーの社員の多くは学会員だという。確証はないけれども、うなずける情報ばかりだ。それだけの噂がありながら、彼らを公的資金で助けようという公明出身の国土交通大臣。
薄暗いところで味をしめる組織の論理が、だいぶ下のほうまで浸透しているらしい。
さらにいえば、昨日書いたマスコミ。うかつに動くと政教分離原則を逆手に取った「宗教批判」の雨あられを浴びせられるから、フリーのコメンテーターの発言を社員のアナウンサーが必死にフォローするという有様だった。
新聞にいたってはなおさらである。有力全国紙のうちでもいくつかは、印刷コストがペイしないローカルの印刷所を外注しているが、その印刷所が聖教新聞を同時に印刷していることは周知の事実である。これでは、歯に物の挟まったような言い方しかできまい。
ことほどさように、とある宗教に、まあ、何というかな。汚染されているわけだ。
個人的には付き合いの深い学会員もいるし、僕自身、家としては葬式仏教とはいえ法華の門徒であるから、あんまり同朋の悪口は書きたくないのだが、宗教的な熱情を、利権が巣食うためのエネルギーに変えるシステムは許しがたいのだ。
最も昨今では、許しがたいという憤りよりも、その様子を見ているとこちらが萎える、ということが多くなってしまったが。やはり、物理的にも精神的にもエスケープの準備をするしかないか…。