2003/ 1/20 Mon.

[機器] Kenwood KT-1100D

訳あってちょっとのあいだ単身赴任中だ.

部屋は借りたが,身の回りのものだけ持ってお引っ越し.毎週月曜日から金曜日までを出張しているような感じだ.
で,仕事のことより心配しているのはオーディオ環境(笑).なにせ,あの思い浮かべただけでも腰が痛くなる装置の面々を仮住まいに運ぶなんて考えられない.でも,FM と CD が聴けないと死んでしまう体質なので,以下の構成で,音を出すことにする.

TUNERSONYICF-C1200
AMPHeadroomCOSMIC
CDPPANASONICSL-SX300
SPEAKERSONYSRS-T1
HEADPHONEBayerdynamicDT-931

イヤホンの ETYMOTIC RESEARCH ER-4S も持ってきてるが,部屋で一人だったら DT-931 の方が落ち着く.とは言え,SRS-T1 でBGM っぽく流してる時間の方が多そう.

これに加えて,PowerBook G4 の USB出力を Roland UA-3 経由で SRS-T1 へ入れるという手も使える.これは,iTunes を使った AIFF 形式リッピングファイルをジュークボックス的に再生するのに良い.ヘッドホンジャックから直接出すよりは大分いい音が出る.但し,CPU に負荷がかかると音飛びするのが欠点.

まあ,こんな感じで取りあえず音は出るようになった.田舎だが,部屋が6階で障害物がないおかげで J-WAVE もノイズ無く受信できる.

しか〜し,一つ誤算が...
実は,一人暮らしにありがちだと思うが,全ての装置を寝床から手の届くところに配置した(笑).この寝室が窓の無い奥まった部屋で,ラジオが入らんのだ.窓際だとラジオ感度抜群なんだけどなぁ...困った.

どうしようかなぁ...と思いながら今日ぶらぶらと Hard Off に行くと,ジャンクのチューナーがゴロゴロしてる.おお,

逆転ほーむらん! (c)大阪@あずまんが大王

寝室にはテレビ用のF型コネクタがある.チューナーなら窓際でなくても受信できるぞ,しかも今時はチューナーに金かける人はいないので,Hard Off でも安い値段で売ってる.

そう思ってナニゲにジャンクと言う名のゴミの山を順番に見ていくと,

掃きだめに鶴!!

なんと,KENWOOD の KT-1100D があるじゃないですか.筐体も非常にきれい.

しかも1000円!!!

何でジャンクなんだろう?と思い値札を見ると「電源 OK」と書いてある.ってことは「電源は入るけど電波が受信できなかった」って意味だ.しかし.私とて電気工学士の端くれ(← 名ばかり)だ,直してやろうじゃないか.なんてったって目の前に横たわってるのはかつての名器だ.当時としてはハイエンドの弟分くらいの位置で,超高級って訳ではなかったがそれでも7万円以上したのだ,こいつは.
私が最初に買った単体チューナーは KT-3050 って奴で,悪くはないが KT-1100D と並ぶなんておこがましいおもちゃだった.場合によっては現在私が持っている Pioneer F-777 より良いかもしれない.KT-1100D は 1986年発売で 74,800円,F-777 は 1992年発売で 55,000円だ.バブル前の7万円とバブル後の5万円では貨幣価値に大分差があるしね.

この F-777 は去年生産終了し,もうまともなチューナーは常識的な金額では手に入らない.
この状況は中学,高校とひたすらFMを聴いてきた世代にとっては嘆かわしい意外の何ものでもない.
おい,NHK!昔みたいにクラッシックのライブいっぱいやってくれよ.あれ聴いて俺は育ったんだよ.クラッシック音楽ってスポーツの走り込みみたいなもんで,後にどんなジャンルの音楽に行くにしても,必要なものだと思うんだけどな.FMならそれをタダでいい音で聴ける,ってのが魅力だったんだけなぁ...勿論サウンドストリートで坂本龍一の戯言や,渋谷陽一の説教,佐野元春の世迷い言などなども聴いてましたが(笑).
今の若い奴だって,「ながら」で聴いてるうちに良さがわかるようになるのもいるだろうに...その機会さえないのは問題じゃないのか.

KT-1100D_1

ってな興奮のうちに,お金払って KT-1100D を引き取ってきた.さっそく電源を入れる.問題なさそう.各スイッチ類の動作も,きちんと表示に反映されている.スイッチ類は15年以上前のものとは思えない高級感がある.金かかってるなぁ...
しかし,チューニングが取れない.シグナル強度のメーターが全く上がらない.なるほど,Hard Off の検査担当はこの辺であきらめてジャンク扱いにしたとみえる.
マニュアルは付いていなかったが末裔の KT-3050 を使っていたので,使い方は問題なくわかっているツモリ.仕方ないので,ふたを開けてみる.おお,奇麗だ!驚いた.15年以上前の機械なのに全く埃が積もっていない.多少クリーニングしても埃の後って残るので,こいつは全く通電されてなかった可能性が高い.正にデッドストック.

KT-1100D_2
デッドストック品の初期不良だったら私の手には負えないかもしれない.そう思いながら,半田のクラック等がないか見たが,これと言って見当たらない.で,怪しいのがアンテナだ.

チューナーから音が出なかったらアンテナを疑え!

と言ったのは死んだ爺ちゃんだ(← 嘘).
それはともかく,よく見ると,75Ωのアンテナコネクタ周りがちょっと香ばしい(笑).
基盤から生えている線は RCA ピンコネクタのオスで,これが筐体に固定するところで,F型メスに変換されている.が,このF型メスが最近のと違うのだ.そう言えば,昔のはこんなだったような気もするが,中学校のころに家の屋根に上がって立てたFMアンテナの端末処理はF型使うような高級機では無かったので忘れてた.

んで,単なるアンテナの接触不良と踏んで,切りっぱなしの5C2Vの芯線をコネクタの受けに接触させてみる.

おお,シグナル強度のメーターがぐんっと上がるぞ!

スピーカーを繋いでみるとちゃんと音も出る.結局,最近のFコネクタのオスは芯線が昔より細いってオチみたいですね.
で,Fコネクタのオスの芯線をラジオペンチでちょっと潰してやって表面積を増やしてからアンテナ繋いだら,問題なく音が出るようになりましたよ.

考えてみると,この KT-1100D は,その性能を発揮したことが無かったんじゃないだろうか?ここで,私の手に入ったからには,ちっとは力を出せるようにしてやろう...ってな野望が...
なんか「黒馬物語」のブラックビューティーの運命を思い起こすなぁ(笑).

ま,ともかく,めでたし,めでたし.

1000円で売ってくれた Hard Off さん,有難う!!!

 

因に,ラジオとして役目を失った ICF-C1200 ですが,じつは目覚まし時計として活躍中.

 


今日のひとこと - また困った日本語が...

カリスマ店員,カリスマ主婦となんでも「カリスマ」付ければOKなマスコミ様ですが,

カリスマクイーン

は無いだろうよ(涙).

おいらの知ってるなかで,カリスマ性のある現役クイーンはエリザベスちゃん位しか思い浮かばないぞ.


 



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