第5回 龍王戦
■新環境

 ダークスティール解禁!!!

 PT神戸直前最終予選のレギュレーションでも話題になったダークスティール環境。この第2エキスパンションから投入された《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と《頭蓋骨絞め/Skullclamp》の2枚のカードが与えたインパクトは、それまでのデッキの力関係を圧倒的なまでにひっくり返してしまった!


しかし、勝者は...

 いつも言われるのは、圧倒的なグレ神話のスピード。しかし、前回龍王が不参加の為「龍王不在」で争われた1Dayトーナメントの玉座に座ったのは、蛮族の招集者たる宮城光のゴブリン招集だった。

スター ミ★ スター ミ★ スター ミ★
Top5@第5回龍王戦 なぜか星型の陣形を取っている???
彼が次回のボスキャラです。みなさん、よ〜く覚えておきましょうねw
宮城光龍王様誕生!今回の龍王は蛮族王です!
■意外に多種多様な世界

 
一見すると、非常に選択肢の狭い環境のように思えるが、今大会におけるデッキタイプの数は、43名という参加者から16種と決して少なくない数のタイプが会場狭しと暴れまわった。

 上位には《分かち合う運命/Shared Fate》デッキやダークスティール(非破壊)コントロールや緑単色コントロールが入賞するなど、ローグと言われるデッキタイプがこの一面の銀世界でも充分に対応出来る事を証明して見せたのだった。



 さて、そんな龍王戦も次回で第6回。

 次回は5月1日(土)に開催決定!日本選手権甲信越予選直前ということで、遠征組最後の調整の場として、ぜひぜひご参加下さい!

■TOP5 Decks (レシピ追加予定あり)
■最終順位 (更新中)

■ラウンド 6: 宮城 光 VS 国府田 大輔




第4回 龍王戦


上位5名のデッキレシピと解説>>

1位 三浦裕士郎(6-0) デッキ名 トラトラトラ二式

4 《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ONS)》
4 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》
3 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》
3 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》
3 《つつき這い虫/Clickslither(LGN)》
4 《炎歩スリス/Slith Firewalker(MRD)》
3 《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ONS)》

4 《硫黄の渦/Sulfuric Vortex(SCG)》
3 《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》

4 《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》

2 《ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows(ONS)》
4 《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
15 《山/Mountain》

サイドボード

4 《粉砕/Shatter(MRD)》
3 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter(ONS)》
3 《ひずんだレンズ/Distorting Lens(MM)》
3 《波停機/Stabilizer(SCG)》
2 《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher(MRD)》


解説>>
 優勝した三浦が操ったのは赤単スライ。
 いくつかバリエーションがある赤単のうち、三浦が選択したのはHaste型のスライである。

 このデッキの利点は、カウンターが少ないコントロールデッキが横行している現環境が大きく後押ししている点にあり、場に出てから対処するカードでは《忘却石/Oblivion Stone》《翼の破片/Wing Shards》以外では速攻だらけのこのデッキを相手にして間に合わない事が往々にしてある点が挙げられる。

 しかし、いくつか疑問符もつきまとう。

 まずは土地の構成。わずか18体のゴブリン(しかも《宝石の手の焼却者》はサイクリングするものと考えれば15体)で《ゴブリンの穴ぐら》が必要かどうかという所。
 確かにこの土地は強いのであるが、《つつき這い虫》や《炎歩スリス》といったマナ拘束のキツいクリーチャーを多数採用しているこのデッキでは、《ゴブリンの穴ぐら》を削るか《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》を採用するのがデッキを安定させる近道であるように感じられる。

 メインボードの《硫黄の渦》を《スカークの探鉱者》に差し替え、サイドの《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を追加するのがベターだろうか。それによって《ゴブリンの群衆追い》も生きてくるし、《ひずんだレンズ》のスペースを他のサイドカードに回すことも出来る。試してみて欲しい。


2位 守重恒仁 (デッキ名なし)WRサイクリング

1 《抹消/Obliterate(8ED)》
2 《めった切り/Slice and Dice(ONS)》
1 《星の嵐/Starstorm(ONS)》
3 《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》
2 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》
3 《神の怒り/Wrath of God(8ED)》
2 《火花のしぶき/Spark Spray(SCG)》
4 《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》

4 《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》
4 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(SCG)》

4 《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ONS)》
3 《霊体の地滑り/Astral Slide(ONS)》

2 《邪神の寺院/Temple of the False God(SCG)》
1 《隠れ石/Stalking Stones(MRD)》
4 《隔離されたステップ/Secluded Steppe(ONS)》
4 《忘れられた洞窟/Forgotten Cave(ONS)》
8 《平地/Plains》
8 《山/Mountain》

サイドボード

2 《白の防御円/Circle of Protection: White(8ED)》
4 《ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer(ONS)》
4 《粉砕/Shatter(MRD)》
1 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》
2 《供犠台の光/Altar's Light(MRD)》
1 《抹消/Obliterate(8ED)》
1 《滅殺の命令/Decree of Annihilation(SCG)》


解説>>
 メインボードはオーソドックスなサイクリングであるが、注目すべきはサイドボードの構成。
 全くと言って良いほど赤を無視して対青白コントロールにシフトしているのが見て取れる。とはいえ赤を無視している訳ではなく、メインボードに仕込まれている《めった切り》と《星の嵐》、それから《稲妻の裂け目》で充分事足りているとの判断からだろう。

 特に《白の防御円》が語りかける説得力はなかなかのもので、現環境のフィニッシャーがどんな色をしているのかが見事に代弁されているのではないだろうか。

 改良点をあげるならば、親和メタで投入が予想される数枚のサイドボードカードを《ひっかき爪/Scrabbling Claws》に差し替える事が出来れば、という所だろう。親和を相手にした場合に入れたいカードと抜けるカードの枚数がどうしても合わないので(この辺は製作者の意見も聞いてみたい所ではあるが)、3〜4枚投入しても問題は無いと思われる。

 《抹消》は確かに優秀なスペルだが、大技ゆえにスキも大きい。サイクリング《正義の命令》でロックを決められては元も子もないので、ニオイ(=《永遠のドラゴン》のサイクリング)を元から絶つ要素は必須であろう。


3位 金子佑(たすく) Wコントロール

2 《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer(ONS)》
4 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(SCG)》
4 《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》

4 《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》
4 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》
4 《神の怒り/Wrath of God(8ED)》

4 《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》
4 《ひっかき爪/Scrabbling Claws(MRD)》
3 《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》
2 《精神の眼/Mind's Eye(MRD)》

13 《平地/Plains》
4 《隔離されたステップ/Secluded Steppe(ONS)》
4 《雲上の座/Cloudpost(MRD)》
3 《隠れ石/Stalking Stones(MRD)》
2 《邪神の寺院/Temple of the False God(SCG)》

サイドボード

3 《聖なる場/Sacred Ground(8ED)》
3 《翼の破片/Wing Shards(SCG)》
4 《赤の防御円/Circle of Protection: Red(8ED)》
3 《供犠台の光/Altar's Light(MRD)》
2 《金粉の光/Gilded Light(SCG)》


解説>>
 解説が後付けになるが、Finals2003を制したのがこの白コントロール。

 デッキ構成もほぼ同じで、このデッキタイプそのものには青をタッチしたもの以外ではあまりヴァリエーションも無い事から、この時点でほぼ完成されたレシピであるという印象である。

 デッキ構成の差といえば、メインで《精神隷属器》や《迫害》を意識しているかどうかという点。これがカウンターを持たない色では重要なポイントで、《精神隷属器》の需要過多な現在では《金粉の光》の重要性はさらに高いと言えるだろう。白系デッキを操るプレイヤーは、自分が搭載している《精神隷属器》の枚数分だけ《金粉の光》を用意したい所だ。


4位 松山光 URb親和

3 《エイトグ/Atog(MRD)》
2 《メガエイトグ/Megatog(MRD)》
4 《マイアの処罰者/Myr Enforcer(MRD)》
4 《金属ガエル/Frogmite(MRD)》

2 《マナ漏出/Mana Leak(8ED)》
4 《物読み/Thoughtcast(MRD)》
4 《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》
4 《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》
4 《迫害/Persecute(8ED)》

3 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves(MRD)》
4 《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》
3 《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance(MRD)》UB
2 《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence(MRD)》BR

4 《教議会の座席/Seat of the Synod(MRD)》
4 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers(MRD)》
4 《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
3 《空僻地/Glimmervoid(MRD)》
2 《真鍮の都/City of Brass(8ED)》

サイドボード

4 《無効/Annul(MRD)》
2 《マナ漏出/Mana Leak(8ED)》
4 《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》
2 《紅蓮地獄/Pyroclasm(8ED)》
3 《等時の王笏/Isochron Scepter(MRD)》


解説>>
 今大会では、上位陣のデッキが人気のアーキタイプをそれぞれ網羅していて面白い。関東のファイナルズ予選も終了し、ミラディン環境下でのメタゲームの推移も一回りしたという感想を持つプレイヤーも少なくないだろう。

 さて、この親和もそんなメタゲームの中において生き抜いた一つの形である。
 《迫害》のバックアップの下、白の暴力的なリセットの嵐から解放された親和は従来の爆発力をそのままに、再び冬色を銀世界に染め上げようと復活を遂げている。

 しかし、それはメインボードでのお話。いざサイド戦になると、対策カードがこれでもかーこれでもかーと溢れ出てくる世界なのもまた真実。

 頼みの《迫害》も《忘却石》までは叩き落せず、《金粉の光》で弾かれてしまう。そういった意味では手札破壊という不確定な要素よりもカウンター呪文に比重を置き、《神の怒り》は諦めて《溶接の壺/Welding Jar》《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》で耐える戦い方にシフトした方が得策か。
 《メガエイトグ》の一閃も確かに魅力なのだが、それだけでは勝ちが細すぎる気がする。大量虐殺に耐えうる構築をどのように進めるか。これが今後の親和デッキ構築の大きなポイントだろう。


5位 根本智生 WRコントロール

4 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(SCG)》
3 《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》
1 《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》
2 《映し身人形/Duplicant(MRD)》
4 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(MRD)》

3 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》
2 《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》
3 《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》
4 《神の怒り/Wrath of God(8ED)》
2 《抹消/Obliterate(8ED)》

2 《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》
4 《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》

11 《平地/Plains》
10 《山/Mountain》
2 《大闘技場/Grand Coliseum(ONS)》
4 《邪神の寺院/Temple of the False God(SCG)》

サイドボード

3 《白の防御円/Circle of Protection: White(8ED)》
2 《象牙の仮面/Ivory Mask(MM)》
3 《翼の破片/Wing Shards(SCG)》
1 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》
1 《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》
1 《滅殺の命令/Decree of Annihilation(SCG)》
1 《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》
1 《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》
2 《聖なる場/Sacred Ground(8ED)》


解説>>
 最初このデッキのレシピを見たときには、正直サイクリングかと思った。

 しかしデッキリストにはサイクリングカードはほとんど投入されておらず、おそらく初見の相手はサイクリングだと思って戦術を誤るのではないかと思われる。一見ゴブリン相手に間に合わなそうにも見えるが、《邪神の寺院》と《忘却石》のバックアップがそれを許さない。
 やりたい事はすごく良く伝わってくる。アーキタイプとしての赤白サイクリングからサイクリングカードで埋められていた部分を優秀なクリーチャーとスペルに置き換えてデッキ内容を濃くしているのである。これによってドローはほとんど『強いカード』になるだろう。

 だが、それを割り引いてもあまりにデッキが重すぎる。

 ランド総数27枚、それを計算に入れても白コン並みのデッキの重さは青白を相手にしても有利とは言い難い。青白と違って序盤の先手後手をひっくり返す《マナ漏出/Mana Leak》は無い。と、なればメインボードのどこかに《翼の破片》か《星の嵐》が必要になってくるが、盤面をコントロールカードは満ち満ちているもののテンポを獲得するカードがほとんど見当たらない。

 『インスタントタイミングで対処出来るデッキであるかどうかが、環境がデッキに求める最高の要求である』と、いうのが今現在のスタンダード環境を語る上で重要な要素であると筆者は考える訳で、それをクリア出来た時にこの赤白は新しい白コン系デッキとして活躍できる可能性がある。でも突き詰めるとサイクリングになってしまいそうな予感もある。ぜひ試して欲しい所だ。



第4回龍王戦全順位



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