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スチュワーデスってどんなお仕事?

みなさんは,スチュワーデスのお仕事をご存じでしょうか?

「いろいろな場所に行けて楽しそう」だとか、「合コンが毎日ある」とか「制服がかっこいい」とか、マスコミでも、TVでもいいところ?ばかりが報道され、実際の仕事がどんなことなのか?という一番大切な部分が報道されません。

スチュワーデス試験を受けるあなた、またそうでないあなたにも、元国内大手エアラインスチュワーデスが真実をお話しましょう!

まずは、出社から退社までを追っていきましょう! 今回は国内大手某航空会社国際線のものをご紹介します。

出社前


スチュワーデス(私達の航空会社ではCAとよんでいますので以下CAとします)の仕事は早朝深夜を問いません。 フライトがあれば,早朝深夜を問わずスケジュールが組まれます。 早朝深夜はタクシーでの出勤ですが、AM3時起きやAM2時帰りなどのスケジュールもあるた め、体力に自信のある人,通常よりも健康な人,自己管理の出来る人でなければつとまらないのです。

ショウアップ

出勤するとまず制服に着替え、身支度を整えてパソコンで出社を入力します。 また別の種類のパソコンを使って、本日の乗務の状況などを確認します。 そしてブリーフィングに入る前に、以下の項目を確認しておきます。

出発時刻/到着時刻、 SPOT NO(駐機場の番号)、SHIP NO(飛行機の番号)、予定PAX数(お客様の数)、特別PAX(VIP待遇の方や特別のケアが必要な方の有無)、CREW MEALの搭載基地(乗務員の食事はどこの空港で搭載されるのか)、CAP(機長)CO−PI(副操縦士)、乗務CA(客室乗務員)

そして、フライト先の地域情報などをファイルで確認したり、おのおのフライトへの準備をおこないます。 CAには、OLさんのようなデスクがありません。その代わりに会社からひとりひとりにメールボックスが与えられています。そのなかには、会社からの伝達事項などが入っているので,必ず出社すると確認するようにしています。

キャビンブリーフィング

本日乗務する班のメンバーとキャビンブリーフィングを行います。

キャビンブリーフィングでは、フライトのサービス状況の確認や、徹底事項などの確認をチーフパーサー(フライトの客室内責任者)中心に綿密に行います。

たとえば、

保安面では非常用装備品(酸素ボトル・消火器・救急KIT・メガフォン・INF(幼児)用 ライフベスト等)の場所の確認や緊急脱出時の担当DOOR.担当範囲・緊急時の持ち出し品などを、口頭にて確認したりなど、お客様の大切な命を御預かりしている為、小さなミスもないようにとCAひとりひとりが心がけています。

またサービス面では、担当エリアが指定され、担当エリアごとの細かいサービス内容の確認や機内で提供する機内食やメインドリンクの設定やリカーサービス(お酒のサービス)の詳細の確認、配布するお菓子の種類、カ−トとトレイどちらを使用するのか、またCH(お子様)に配布するギブアウェイ(ノベルティ)の提供時期、免税品販売の方法(ギャレイで行うのかスカイショップを持ち歩くのかカートか)など細かくチェックしていきます。 

その日にフライトする全てのものについて行う為、国内線ですと2便から多いときには4便分のものをメモし覚えておかなければなりません。

ブリーフィング

コックピットクルー(機長、副操縦士など)とCAとのブリーフィングを行います。

ここでは、飛行ル−トの確認、またル−ト上の気流、目的地の天候(風向き・雲のあつさ・気温)、時速、オルタレート(到着不可になった場合の代替空港)、ブロックタイム(飛行時間)などの詳細を聞き、

CAはメモを取り,お客様にいつどんな質問をされてもお答えできるよう準備しておきます。

シップへ移動

そしていよいよシップへ移動します。 それからがCAの本領発揮です! 移動する時でもお客様は私たちを会社の一員として見ていらっしゃり,直接会社のイメージにもつながりますので,よい姿勢,歩き方,話し方,笑顔など常に会社の顔である意識を持って行動するようにしています。

プリフライトチェック

機内に入るとお客様をお迎えするまでの約20分の間にプリフライトチェックと呼ばれる準備を行います。 たとえば,ファースト&ビジネスクラスのウエルカムドリンクを準備したり,新聞雑誌の準備,搭載品のチェック,緊急避難用の備品のチェックなどを入念にかつ素早く行います。

お客様のお迎え

CAは担当の位置にたち,笑顔でお客様のお迎えをします。 お客様が機内でご不便を感じる事がないように,おひとりおひとりに気を配りながらお迎えします。

例えば、お子さまにはギブアウェイ(機内配布用おもちゃ)を差し上げたり,ご老人のかたにはわかりやすいご説明をして差し上げたり,お荷物をお持ちしたり(時には10kgほどの重い荷物を運ぶ事もあります)、毛布をご用意したりなどのサービスを行っています。

また、ファースト&ビジネスクラスのお客様にはウエルカムドリンクをお持ちしてくつろいで頂いております。

ディパーチャー

キャプテン(機長)からディパーチャーの合図があると,いよいよ出発です!!

ウエルカムアナウンスをし,ファースト&ビジネス担当者はお客様のドリンクをかたずけ,ファースト&ビジネス&エコノミーともにお客様のシートベルトを確認し,オーバーヘッドストウェッジ(荷物入れ)のチェックをしたら,CAもCA用のシートに座り離陸準備をします。

ドリンクサービス

離陸後約10分後、水平飛行となりシートベルトサインが消えたら、いよいよドリンクサービスが始まります。

お客様おひとりおひとりの要望をお聞きし,笑顔でお渡しします。 その際には、お客様のニーズに添ったサービスができるようお客様の様子を感じ取ることができるよう気を配ります。

たとえば,赤ちゃん連れのお客様にはミルクの準備をして差し上げたり,新婚のお客様にはシャンパンにイチゴを添えて差し上げたりと・・・CAはお客様に少しでも喜んで頂けるよう,CAひとりひとりが自分らしいサービスをプラスして心を込めてサービスしています。

最近ではお客様のワインの需要に合わせて、ソムリエの資格を取るクルーも多くなり、よりお客様のニーズに合わせて、サービスしていけるようになりました。

ただ、お客様のアルコールの飲みすぎには要注意! 気圧の関係で酔いが回りやすいので,多量に飲まれるお客様には必ず一言添えるようにしています。

出入国カード配布

ドリンクサービスの前後に出入国カードを配布し、お客様にスムーズな入国手続をご案内するのも私達CAの仕事の一つです。書き方のお分かりにならないかたや初めての海外旅行でとまどうかたもいらっしゃいますのでおひとりおひとり丁寧にお教えし、正確に記入できるようお手伝い致します。(*便によって御配りする時間が異なりますのでご注意ください。)ペンをお持ちでないお客様にペンをお貸しできるよう準備も怠りません。

ミールサービス

お客様の要望に沿ったミールをサービスしていきます。

ファーストクラスやビジネスクラスでは、お客様のテーブルにクロス敷き、フレンチレストランのようなフルコースをご用意していたり、エコノミーとは違う為、担当のクルーは、お客様のお食事の進み具合に合わせて、お食事やお飲み物をご用意していきます。

ファーストやビジネスではギャレイに座席表をご用意しており、お客様の食事が何であるかやお飲み物(内容)などを書き込み、お客様におかわりを頼まれた際にもお客様にお聞きすることなくスマートに提供するようにしております。また、必ず担当エリアのクルーがサービスするようにしております。

映画上映

映画上映もCAの大切な仕事のひとつです。 お客様が快適に映画を楽しんで頂けるよう調整します。

お客様が映画をご覧になっている間,CAは交代で仮眠をとります。 ちなみに,クルーのミールはビジネスクラスのお客様と同じものです。 当社のビジネスミールは美味しいと評判ですが,正直言って味わって食べる人はいません(笑) なぜなら,この時間が大切な仮眠の時間でもあるからです。 スチュワーデスは食べるのが早い!と言われているのはこういった理由もあるのでしょうね。 何処でもすぐ寝ることができる人でないとヨーロッパやアメリカへの10時間を超えるフライトは、大変きついと思います。

ラバトリーチェック

いわゆるトイレ掃除です・・・ トイレを清潔に保つ事もCAのお仕事!お客様に気持ちよく機内で過ごして頂く為には大切なお仕事なのですよ!

免税品販売

免税品を販売するのもCAのお仕事。最近では,航空会社は不況によってどこも火の車・・・CAひとりひとりが営業マンとなって少しでも会社の利益につながるようお客様に販売します。

押し売りにならない程度に、お客様の好みなどに合わせて品物を選んで差し上げたり、CAの間で大変話題になっている商品などをお勧めしたりしています。

ドリンク&ミールサービス

再度ドリンク&ミールサービスを着陸前に行います。

機内では、決められた時間の中で全ての事を行わなければならないため、場合によっては着陸1時間前という事もあり、あわただしくなることもありますが、お客様には慌ただしさを感じさせないよう笑顔で手際よくサービスしていきます。

着陸体制に入ったら

キャプテンから着陸態勢に入ると連絡があると,CAはアナウンスでお客様にお知らせし、ギャレーのカートのロックや片づけ、エプロンをとって着替え、シートベルト,オーバーヘッドストウェッジやアンダーシートのお荷物のチェックを機敏に行います。

アライバル

到着すると,到着のアナウンスでお客様にお礼をのべ,最後のお客様が降機されるまで、CAはお礼の気持ちを込めて「最高の笑顔」でお見送りをします。

またお客様が降機されたら,お忘れ物のチェックなどを行い,次にフライトするCAがいればひきつぎをします。

反省会

すべて終わったところで反省会を行います。

次の乗務でもっといいサービスをするために,ひとりひとりが乗務の反省を行い,次のフライトでは改善できるようにしています。

時には、先輩が後輩を厳しく指導することもあります。お客様に満足していただくサービスをしていくためには、CAひとりひとりの努力が必要です。

私達CAの中に、ひとりでも未熟なCAがいれば、お客様に不愉快な思いや大切な命を危険にさらさせてしまう事になり兼ねない責任の重い仕事なのです。

厳しい環境の職場で,CAひとりひとりが地道な努力を積み重ね、CAが一致団結してお客様に満足して頂けるサービスをして差し上げることが出来たとき、はじめてお客様からの信頼して頂けるエアラインとなるという事を忘れず、常に責任感をもって仕事をしています。

ステイ先へ

ステイ先へは専用バスもしくはタクシーで移動します。

移動したら,あとは自由行動!といっても先輩や後輩とグループ行動が多いのですが。ステイ先は様々ですが,次にフライトが控えているので1日はゆっくりと静養する時間にあてますが,あとはショッピングもよし,レストランへいくのもよし,その地方の人々と身近に触れあって楽しむのもよし,映画や美術館,博物館へ行くのもよし,何でもありです。

ステイ先で、CAが見てきたもの、体験してきたものが新しいサービスへとつながる事もあるので、積極的にいろいろな場所にでかけ、楽しむCAが多いです。

みなさんがCAになったら是非いろんな場所でいろんな事にチャレンジしてみてくださいね。

番外編

皆さんにはあまり知られていないのですが,国内大手某航空会社は,3年間の契約社員時代は,機内のみの勤務となりますが,正社員となると,地上勤務につくこともあります。地上勤務といってもグランドホステスではありません。

たとえば,客室乗務員の新入社員の教育を担当する部署に配属されたり,いつもご利用してくださる会社へ制服で営業に回ったり,ゴルフ大会や各種イベントにCAとして会社の広報活動として参加したり,機内食の選定に携わったり,機内販売品の開発のお手伝いをしたり,旅行会社と協力してツアーを企画したりなど様々な活躍の場が用意されています。

ただ,地上勤務の間も乗務レベルを保つ為,月に1回はフライトすることになっています。

スチュワーデスといっても,あくまでも会社の一員であるということを忘れてはいけません。これらの会社としての活動に携わることも,CAの大切な仕事のひとつなのです。

いかがでしたでしょうか?スチュワーデスの意外な一面を知っていただけたら大変嬉しくおもいます。

機内でスチュワーデスを見かけたら,気軽に御声をおかけくださいね。

あなたの御搭乗を心よりお待ちしております。


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