温泉特急線| おんせんとっきゅう線  加賀温泉バス
 KAGA-ONSEN EXPRESS

金沢駅〜兼六園下〜香林坊〜南部車庫〜辰口温泉口〜粟津温泉〜山代温泉東口〜山中温泉
最終修正:09.08.05

 あぁ温泉特急。
全区間一般道経由とはいえ、観光型バスが使われる。
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●華の温泉特急

かつて「温泉急行」といえば、
北陸鉄道最高のドル箱路線のひとつで、
温泉急行に乗務する運転士、車掌は羨望の的だったといいます。

その温泉急行の遠い末裔が、この温泉特急です。
ルートは加賀産業道路経由で、高速を一切つかわないところが、
往年の名路線のさいごのプライドといったところでしょうか。

金沢駅から兼六園下経由で香林坊へ入るというルートが独特で、
また有松、大額2丁目、南部車庫なども停車しますが、
ICaは使えず、短距離の利用はあまり見られません。

加賀地区へ入ってからは、辰口、粟津、山代、そして山中と、
順々に各温泉郷に停まっていき、まさに「温泉特急」です。

音声案内には、各温泉郷の紹介や、
手取川や那谷寺の解説など、観光案内が多く挿入されています。

愛すべき路線のひとつなのですが、
いかんせん温泉不況もあって利用は少なく、
オフシーズンでは乗客ゼロの日も見られます。


[▼]歴 史

「温泉特急」の名を持つ路線としては、
かつて国道8号線経由の「温泉特急」があり、
金沢市内を出ると粟津・片山津まで止まらないという形だったといいます。
(情報ご提供:にしやんさん)

この初代温泉特急が廃止になったあと、
昭和56年(81年)頃、北陸道、小松空港経由で山中と金沢を結んだ
「温泉特急」が、特別快速片山津線を延長するかたちで登場しますが、
この路線も85年11月には廃止となっています。

3代目にあたる現在の温泉特急は、89年12月に誕生。
山中と名古屋を結んだ高速名古屋加賀温泉郷線と
ワンセットでの開業となりました。

91年1月からは、武蔵ヶ辻から香林坊間を直通で運行していたものを
兼六園下経由に変更し、同時に終点を山中グランドホテル前へ延長しましたが、
98年頃、同ホテルが廃業したため、再び山中温泉どまりとなりました。

同ホテルは、のちに湯快リゾートの手によって再生されますが、
バス路線は復活せず、いまも山中温泉発着の形が続いています。

95年7月に大先輩である温泉急行が廃止となり、
以後は金沢と加賀地区を結ぶ唯一の特急バスとなり、
南部営業所山代支所による運行が97年頃まで続きますが、
のちに加賀温泉バスへ管理委託、01年春に正式に移管されています。

なお、加温への移管後の一時期、
「快適エクスプレス号」なる愛称が付いていたことがあります。

 山中温泉にて。


[▼]小ネタ

温泉特急の車内放送には、折々で観光案内が入ります。
なにより観光気分、行楽気分にひたれますし、
ガイドブックに載らない豆知識も多く、勉強になります。

ここでは、その一部を紹介します。


 ・ 川北大橋通過〜辰口温泉口

『まもなくしますと、車は“あばれ川”といわれる手取川を渡ります。
 この川は、国立公園白山より流れ、上流には美しい手取峡谷をつくり、
 金沢平野を潤し、77km流れて、美川から日本海へ注いでおります。

 むかし、「比楽川ひらが」とよばれていたこの川が、「手取川」と名をかえるいわれは、
 いまから800年前まで、はなしをさかのぼらせます。

 平家の大軍を、加賀越中の倶利伽羅くりから峠に破った木曽義仲きそよしなかの軍勢は、
 逃げる平家を追って、この川に参りました。ところが、降りつづくさみだれのため、
 川は増水し、さすがの木曽勢も渡ることができず、両軍、川を挟んでの闘いとなりました。

 義仲は、これではいけないと、部下のなかから強い者を選びだし、
 たがいに、手と手をかたく握らせ、川幅いっぱいに人綱を張り渡しました。
 この、手と手を取りあって渡ったということから、
 手を取る川、「手取川」と名付けられたと伝えられております。

 …まもなく、辰口温泉口、辰口温泉口でございます。
 この辰口温泉は、四方をちいさな山にかこまれた、
 田園情緒ゆたかな温泉で、まわりが高い山続きですので、
 冬はスキーもでき、また足をのばせば、うつくしい手取峡谷があり、
 家族的な湯の街として親しまれております。』


 ・ 那谷寺

『「俳聖はいせい芭蕉ばしょうが、北陸紀行のさい、那谷で詠みました、
  石山の 石より白し 秋の風
  石山の 石より白し 秋の風
 の、句でも想像されるように、那谷寺の境内には、
 奇岩怪石が点々として連なり、その自然の美しさは、
 近江の石山寺をしのぐものと云われております。

 春はつばき、夏は深緑。秋の紅葉に、冬の雪景色と、
 四季それぞれに美しく、訪れる人々の眼を楽しませてくれます。
 …まもなく、那谷寺、那谷寺でございます。』


 ・ 山中温泉

『まもなく、おまちかね、山中温泉でございます。
  (/~ 山 中 節 ♪)
 …この山中温泉は、いまから1200年ほど前、
 名僧、行基ぎょうきさまが発見されたものと伝えられております。

 そののち、一時戦火のため荒れ果てて、
 世の人々から忘れられておりましたが、
 文治年間、長谷部信連はせべのぶつらが、鷹狩りの途中、
 この地で一羽のしらさぎを射落としましたところ、
 しばらくすると、不思議にもいったん落ちたしらさぎが、
 元気良く飛び立ったということでございます。

 そこで、再び温泉の湧くことが世に知られ、
 家を建て、浴槽を設けて、再興されたのが、
 ただいまの温泉だと云われております。

 それより以来、700年を経た今日では、
 有馬温泉についで温泉の効き目が著しいと云われ、
 「かっけ山中」の名を、全国に響かせているのでございます。』

このほか粟津温泉北口、山代温泉東口でも観光案内があります。
また、金沢ゆきの場合は別バージョンが用意されていますので、
ぜひ伝統の名路線、温泉特急に乗って、皆さんの耳で確かめて下さい。


[▼]乗車のヒント

07年4月から、1日1往復のみの運行となりました。
昼過ぎに金沢を出発し、朝に山中温泉を出るダイヤとなっており、
各旅館のチェックイン、チェックアウトに特化しています。


※運行ダイヤは北陸鉄道の公式サイトをご参照下さい。 →直リンク

金沢駅〜山代温泉東口間の運賃は1,210円(座席料込み)、
金沢駅〜山中温泉間は1,310円(座席料込み)です。

なお、この路線は全区間にわたり30円の座席料が必要です。


[▼]のりば案内

 ・ 辰口温泉口 周辺図

   至・辰口ハイタウン
    ││
金沢駅││和光台
    ││(辰口丘陵公園口)   至
至―――┘└――――――――――――・  
・―――┐┌――――――――――――辰
山   ||            口
中   ||♀辰口温泉口      温
    ||            泉
   ||辰ちゃんバス
    ||(辰口ショッピング前)
    ||
――――┘└――――――――――――至
                  ・
――――――――――――――――――金
          小松空港   沢
          (加賀産辰口温泉)


 ・ 山代温泉東口

    至・加賀温泉駅
      ┃┃
至     ┃┃
・     ┃┃ 
山     ┃┃∴山代東口駅跡(緑地)
代 ━━━━┛┗━━━━━━━━━ 至・粟津温泉
西 ━━━┓┏━━━━━━━━━
口     ┃┃[H]かんぽの宿
      ┃┃
      ┃┃●待合室
     ┃┃
 特急金沢、┃┃山中温泉、
 加賀温泉駅┃┃大聖寺・塩屋、
      ┃┃
      ┃┃

     至・山中温泉


[▼]停留所一覧

↓ 温泉特急 ↓
金 沢 駅 前かなざわえき ※起終点・鉄道駅・窓口 のりば:1番
武 蔵 ヶ 辻むさしがつじ ※ほくぎん前に停車。
兼 六 園 下けんろくえんした  
香  林  坊こうりんぼう  
片   町かたまち  
広  小  路ひろこうじ  
有   松ありまつ  
大 額 二 丁 目おおぬか2ちょうめ  
南 部 車 庫なんぶしゃこ  
辰 口 温 泉 口たつのくちおんせんぐち  
西  軽  海にしかるみ  
八 幡 温 泉 口やわたおんせんぐち  
粟 津 温 泉 北 口あわづおんせんきたぐち  
粟 津 温 泉あわづおんせん  
馬   場ばんば  
那  谷  寺なたでら  
山 代 温 泉 東 口やましろおんせんひがしぐち  
山 代 温 泉やましろおんせん  
山 代 温 泉 西 口やましろおんせんにしぐち  
山 中 温 泉やまなかおんせん ※起終点・窓口

 


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