90卯辰山線| うたつやま線  北鉄金沢中央バス
 UTATSUYAMA LINE

 <天神橋経由> 金沢駅〜香林坊〜兼六園下〜天神橋〜ユースホステル前/卯辰山公園〜千寿閣
 <鈴見台経由> 金沢駅〜香林坊〜兼六園下〜鈴見台2丁目〜千寿閣(〜卯辰山公園)
最終修正:09.07.23

 petitばかりの頃。
天神橋を渡る卯辰山ゆき。
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●市街のすぐそばにある山岳路線

古くから市民の憩いの場として親しまれる卯辰山。
その山頂を目指す卯辰山線は、立派な山岳路線といえます。
緑の濃い木立のなか、連続するヘアピンカーブにエンジンがあえぎ、
やがて、かつてテーマパークとして賑わった山頂に着きます。

金沢で育った20歳以上の人なら、誰しも、
それぞれの想い出がある地といえるでしょう。
いまは、小立野台地を見晴らす、すばらしい展望台となっています。

現在の卯辰山線には、レジャー客を運んできた時代の面影はなく、
健康交流センターの千寿閣へ通うお年寄りの利用がほとんどです。

また、昔からの天神橋経由のほかに、鈴見台経由が新設され、
昔のまま取り残されていたかのようだった卯辰山線も、
すこしずつ姿を様変わりさせてきています。

卯辰山には、河北潟まで一望できる望湖台や、
文学碑の多い散歩道もあり、行きにバスに乗った帰りは、
気軽な散策というのも、たのしいかと思います。

運行は北鉄金沢中央バスです。


[▼]歴 史

昭和33年(58年)11月、卯辰山山頂にオープンした
金沢ヘルスセンターへの足として、運行を開始しています。
ヘルスセンターは、動物園や水族館を併設した県下有数の娯楽施設で、
多くの家族連れで卯辰山線は賑わっていたといいます。

昭和40〜50年代までは、兼六園下経由のほか橋場町経由も存在し、
30分に1本という高頻度の運行で、行楽客を運んでいたそうです。
また昭和57年(82年)10月には卯辰山記念病院の開院にあわせ、中卯辰山への延長、
さらに奥卯辰山健民公園への季節運行も開始となり、最盛期を迎えました。

昭和58年(83年)には、金沢ヘルスセンターが
「金沢サニーランド」と改称し、これにあわせて終点名も
現行の「卯辰山公園」へと名称変更されましたが、
この頃から、手取フィッシュランドやルネスかなざわなど、
新たなレジャー施設が登場し、時代に取り残されたサニーランドは、
次第に経営が悪化していき、93年に至って、ついに廃業の日をむかえました。

その後、県が旧サニーランドの施設を継承し、
「いしかわ動物園」として再オープンしますが、
数年後に辰口への移転を控え、結局98年8月限りで閉園、
さらには卯辰山記念病院が廃院となり、卯辰山への客足は途絶え、
中卯辰山ゆきが98年に、奥卯辰山健民公園ゆきが00年に廃止となりました。

それからは望湖台にあった旧千寿閣へのお年寄りの利用のみが、
卯辰山線を支えてきましたが、結局は赤字路線のひとつとして、
01年3月の金沢地区分社化で、ほくてつバスへ移管されました。

03年4月には北鉄金沢中央バスへ再移管され、
04年3月に千寿閣が旧・卯辰山記念病院のあった場所に移転したことに伴い、
路線を千寿閣まで延長(中卯辰山の復活)、鈴見台経由の系統も登場しています。

路線番号は、昭和50年(75年)の番号制定時は市内路線グループの
昭和59年(84年)11月の番号再編成時からは90に改番されています。

金大、もりの里方面の番号としておなじみの90番台ですが、
その筆頭がこの卯辰山線であることも、栄枯盛衰を感じさせます。

 卯辰山公園。上屋つき停留所が、往時を物語っていましたが、現在は上屋はありません・・・。


参考文献:「北陸鉄道50年史」「北國新聞」


[▼]乗車のヒント

天神橋経由、鈴見台経由、
それぞれ面白い路線になっていますが、
おすすめはやはり、旧来の天神橋経由です。

天神橋経由の望湖台から先は行きと帰りでルートが異なりますが、
これは、旧サニーランド(ヘルスセンター)が現役の時代、
一方通行規制が行われていた頃の名残りでもあります。

08年12月より、鈴見台経由の系統の一部が卯辰山公園へ乗り入れ、
ユースホステル宿泊客のバス利用が便利になりました。

卯辰山公園発の便については、卯辰山→望湖台→ユース→千寿と、
これまでになかった停車順序での運行となります。


※運行ダイヤは北陸鉄道の公式サイトをご参照下さい。
 →直リンク (ご乗車になる“曜日”にご注意下さい。)

金沢駅〜卯辰山公園、千寿閣間の運賃は300円です。

 千寿閣の午後。


[▼]旧道のはなし

かつては卯辰山方向のみ、兼六園下→味噌蔵町間の
ルートが異っていました。(金沢駅方向は現行と同じ)

兼六園下交差点を左折後、裁判所の前を直進し、
T字路を右折、そのまま直進して味噌蔵町へ至りました。
上下線とも経路が統一されたのは02年3月です。

なお、この道程はふらっとバス材木ルート
に乗車すれば、現在もたどることができます。

        味
        噌
        蔵
     |  町
 ┬→→→+――○―至・卯辰山
    |
    |←金沢駅方向は
 ├―――┘ もともと
 |     こちら経由
 |
至・兼六園下


[▼]小ネタ

 ・ 「注意・北鉄」

狭隘な山道では離合が難しい箇所もあることから、
北鉄手製の標識が設置され、現在も残っています。

なお、同じものが町野線の眞久付近にもあります。
狭隘路線の多かった昔は、もっとたくさんの場所にあったのかも知れません。
もし他の場所で見つけた方はお知らせ下さい。

 注意・北鉄。

> 「注意・北鉄」の標識は医王山線の別所口付近にもあります。
>金沢駅方面から来て、別所口への旧道に入ってすぐの左側にあります。
(情報ご提供:匿名希望さん)


[▼]停留所一覧

↓ [90]卯辰山線  ↓(フリーバス区間:天神橋〜卯辰山公園)
金 沢 駅 前かなざわえき ※起終点・鉄道駅・窓口 のりば:6番
リ フ ァ ー レ 前リファーレまえ  
武 蔵 ヶ 辻むさしがつじ  
南   町みなみちょう  
香  林  坊こうりんぼう  
広   坂ひろさか  
兼 六 園 下けんろくえんした  
味 噌 蔵 町みそぐらちょう  
天  神  橋てんじんばし  
豊 国 神 社 前とよくにじんじゃまえ  
望  湖  台ぼうこだい  
卯 辰 山 公 園うたつやまこうえん ↑のみ
ユースホステル前ユースホステルまえ ↓のみ
千  寿  閣せんじゅかく ※起終点
↓ 鈴見台経由 ↓
(兼 六 園 下)けんろくえんした  
小  将  町こしょうまち  
横  山  町よこやまちょう  
暁   町あかつきまち  
桜   町さくらまち  
鈴 見 台 一 丁 目すずみだい1ちょうめ  
鈴 見 台 二 丁 目すずみだい2ちょうめ  
鈴 見 台 三 丁 目すずみだい3ちょうめ  
鈴 見 台 四 丁 目すずみだい4ちょうめ  
(千  寿  閣)せんじゅかく ※起終点

 


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