春が怒った。
ごきげんうかがいの子供じゃないけど、
びくびくして、砂だらけでざらざらする床の上をうろうろ。
ゆうべ本当にもう、窓を開けていいんだね、って
念を押したのに。
わたし季節がなければ、ここまで羽目を外さなかった。
うかれて短歌など、作ったりしなかったはずだ。バカヤロ。
だってくりかえすということは、すごいことだ。
神様はものすごいハイテンションなんだ。
歓喜の渦だ。
こうなるともう眠れない。
眠れなくて窓をあけ、何度も息を整えながら、
たたかううちに、眠ってしまう。
そして朝には砂だらけ。ドロシー並みに途方にくれる。
秋が来たときも、相当まいっていた。
夏は夏で。冬は冬で。
純泥日記は正解だったな。
読み返すと、よみがえるもの。
心はいつでも、好きな季節にいける。
どんなに世の中に慣れ親しんでも、
少しはマシな気でいても、
脳みそ使ってますって顔しても、
かなわないだろー。
突然、すぐそばにいる、新しい季節。
いつまでもいつまでも慣れない。
そういうことを、つぶやき続ける。
犬が自分の色に染まっていることにも気づかずに、
こっちへ飛んでくるよ。
まっしろいな。
春風に吹き上げられてこの世から切り離された屋根を思えり