適応障害
 高校や大学へ進学する、就職し親から独立する、結婚して新居を持つ、子供が生まれる・・・・・・このような出来事は人が成長し、社会的生活を営んでいくとにの、いわば当たり前の出来事ですが、当人にはかなりのストレスをもたらすものです。「適応障害」とは、このような出来事にうまく対処できずに社会生活に支障がでる障害のことを言います。この障害で生まれつきの性質や傾向、あるいは心身の脆弱性などが大きな役割を演じるものの、ストレス因がなければそのような症状は起こらなかっただろうと考えられるものです。患者は心理的にはそのような出来事に対して強い苦痛をもっており、気分は落ち込み、不安感を抱いています。
 「外傷後ストレス障害」は、大災害や暴行など、“非日常的”な出来事でもたらされていますが、適応障害は日常的な出来事が発症の原因になります。人生の門出としての出来事のほか、重い病気、離婚、失業などの不幸な出来事などの後でよく見られます。
  時には出社拒否や対人トラブル、不登校などの行動(行動の混乱)となって現れてきます。
症状
適応障害は主な症状によって、次のように細かく分けられています。
1. 抑うつ気分をともなう適応障害
重くゆううつな気分に加えて、涙もろさや絶望館がある。
2. 不安をともなう適応障害
神経質、心配、過敏などが見られる。
3. 不安と抑うつ気分が入り混じった適応障害
4. 行動障害をともなう適応障害
たとえば怠学、破壊、無謀運転などの行動障害をともなう
診断基準
 一見、強い不安や恐怖にさいなまれる「不安障害」やゆううつな気分に苦しめられる「感情障害」などに似ているようですが、そういった従来からある診断分類には当てはまりません。
 言い換えれば、不安障害や感情障害のような症状があり、そのために日常に支障をきたしていない物を適応障害と呼ぶということが出来ます。
 もっともよく見られているのは「抑うつ気分をともなう適応障害」です。多くはうつ病でもなければ気分変調性障害でもないレベルのうつ気分があり、原因は明らかにストレスであるとういとき、こう診断されます。
治療
 「抑うつ気分を伴う適応障害」には抗うつ剤を、「不安を伴う適応障害」には抗不安薬を、入り混じった状態の場合には、両方を使います。
 「行為障害を伴う適応障害」には、衝動性を抑える薬を処方します。たとえば抗てんかん剤のカルパマゼピン、パルプロ酸(デパケン)などを少量使うのが重要です。









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