
東大院生は3位
さすが院生!赤門前快走
アンカーとして区間3位の好走
新妻拓弥選手 23 (東大大学院)
「赤門、正門はあえて見ないようにしました」。残り三キロ付近で迎えた母校。前にいた群馬の選手を追うことに集中し、通い慣れた道を走り抜けた。区間三位の好走で、今年の青・東を締めくくった。
初出場の九八年から、青森と盛岡からのスタート区間を任されてきた。県代表として母校の東大前を走ることを「目標」としていたが、エースとして厳しい区間に回ることが多かった。
アンカーに予定されていた昨年も、故障続きのチーム事情で直前に最長区間の48区に回った。それでも、「走る区間は監督が決めること」と期待にこたえた。そんな経緯から、千田隆次総監は「今回だけはやらせたい」と決めていた。
「期待されていたと思うので、この成績は不満」。夢はかなったものの、区間賞を狙っていただけに、好走にも浮かない表情を見せた。「監督に行けと言われれば、来年も行きます」。エースは早くも、来年を見据えていた。
アンカーの新妻拓弥選手(東大大学院)も、母校の前を通る62区で区間三位の好走、大歓声に迎えられてゴールに飛び込んだ。最終日は今大会最高の七位と大健闘。青森からの総合順位も群馬を抜いて十三位となり、昨年より順位を一つ上げて大会を終えた。
千田隆次総監督が課題として挙げたのが、「スピードのある選手の不足」。スタートや一斉スタート区間で大きく離され、後続の選手がペースをつかめずに苦しむ姿が目立った。最終日 に区間三位をマークした新妻拓弥選手(東大大学院)らだけでなく、関東チームのスピードについていける選手の養成が急務だ。
戦力紹介(下)
特別エール編
関東インカレ2部には駒澤大学、大東文化大学、神奈川大学・・・と、学生駅伝上位常連校がひしめきあっているが、、彼は多種目に渡って大健闘を見せている。そんな新妻が陸上競技をはじめたきっかけは、野球部に所属していた中学時代に駅伝の助っ人として駆り出されたから、なのだという。
残念ながら今回、東京大学チームとして出雲駅伝に出場することはできないが、いつもトラックやロードで凌ぎを削って競い合う選手達の挑む、出雲を、新妻は、どう観るのか?さらに、駅伝のおもしろさなどについても伺ってみた。
「私が陸上を始めたきっかけが中学での駅伝なので人一倍駅伝には興味があるはずなのですが、高校時代、部員が少なくて高校駅伝の予選さえ出られなかったので、そこで少し興味がしぼんでしまいました。大学に進学し、青東駅伝をきっかけに興味が復活しましたが、滅多に駅伝を走る機会が無く(箱根駅伝予選会は個人レース、奥多摩駅伝はレベルがそれほど高くない)、しかも駅伝ではだいたい1区なんですよね。だから、昨年、青東駅伝の最長区間を走って、全く前に見えなかった選手を抜いたのは楽しかったです。その時は19.4kmで2'くらい縮めたそうです。その区間では繰上げスタートになりそうになって、初めて襷を繋ぎたい!と思いました。普段テレビで見ている時は、時間は換算されるのだから襷繋げなくても関係ないと思っていましたけど。 北海道や東北、北信越は学連選抜としてチームを組みますよね。無理な話ですが、岩手出身なので東北チームで走れたらなぁとちょっと思ってました。地方の選手もなかなかトラックでは一緒に走る機会の無いランナーとせっかく走れますので、積極的に頑張って走って欲しいなぁと思います。
今回の出雲、そして伊勢では日本一の大学駅伝チームが決定します。最強の大学を目指して今大会も熾烈な争いを繰り広げて欲しいと思います。また、関東の大学は箱根もありますので、各大会でどのような結果を残すのかが楽しみです。
駅伝は持ちタイムでは勝負が読めないところに面白さがあります。例えば、いくら持ちタイムが速くても本番では平凡な走りしかできないランナーもたくさんいます。駅伝を志している大学生の代表として、全日本の舞台で走れる喜びを噛み締め、レベルの高い、好レースを期待したいと思います。選手の皆さん、頑張って下さい。」