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 宇宙戰略放送 第六六三回 平成八年五月二日

 ジェレミー・リフキン著
 「@大失業時代【@TBSブリタニカ、平成八年五月、松浦雅久譯】」を讀む






  一、

 本書の英語原著の題は、

★レイアウトボックス縦飾り無し

 The END of Work, The Decline of the Global Labor Force and the Dawn of the Post Market Era 一九九五年

 とある。
 「労働の終焉〜大労働軍の衰亡と、市場時代の始まり」、
 と言ふわけだ。

  二、

 #日本語版の出版者は#、
 #リフキンの現代の本旨を#、
 #意識的に僞譯した#。
 本書は、單なる「失業の時代」を云々したものではない。
 それは、
 「労働そのものが終はりだ」、
 と言って居るのである。
 日本語版の表題は、
 その本質的變化を隱すやうに選擇されて居る。

  三、

 ジェレミー・リフキン$Jeremy Rifkin$は、
 アルビン・トフラーと、
 役割を分擔して居る。
 しかし、兩人は、闇の中の世界權力の、全く同じ戰略の宣傳屋$プロパガンディスト$である。
 ここで、宣傳屋$プロパガンディスト$、宣傳$プロパガンダ$と言ふとき、
 我々は、最低限度、バーネイズ$E.L.Bernays$の「プロパガンダ」(一九二八年)くらいは、前提としなければならない。
 リフキン(五册)も、トフラー(七册)も、日本語に翻譯されて居る。
 トフラーは、闇の中の惡魔主義的世界權力の戰略を、極上の光り輝く未來への贊歌、として、全人類に賣り廣める任務を與へられ、
 リフキンは、同じ戰略を、やや暗い筆致で(しかし、にも拘わらず、結局は、大衆は救はれるのだ、とのお説教と共に)描き出すことを仕亊とする。
 トフラーは「未來學派宣傳屋」、
 リフキンは「エコロジー派宣傳屋」、
 と、それぞれ、分業するのである。

  四、

◎ 「@大量失業の時代がやってくる〜數年前ならおそらく世迷いごとにしか聞こえなかったこんなことばが今や私たち日本人の心に重くのしかかるようになった」(三六一頁)、
 と、「@譯者あとがき」にある。
 トフラーは「第三の波」、と言ひ、
 リフキンは、「第三次産業革命」、と言ふ。
 コンピュータなどによる新テクノロジー、
 これによって、人類は、

◎ @、五パーセント前後のエリートと、
 A、九十五パーセントの脱落者とに、

 眞っ二つに分割される。
 これは不可避だ、時の流れだ、
 との「御託宣」である。
 トフラーは、「五パーセント」に救済の方法を教へる。
 リフキンは、「九十五パーセント」に救済の方法を教へる。
 これが、闇の中の世界權力によって、兩人に用意された役割ではないか。

  五、

 リフキンの「救済」は、
 NGO(國聯に承認された非政府機構$NGO$)である。
 つまり、

◎ @、非營利、
 A、奉仕、
 B、ボランティア、
 C、免税、

 等の特徴を有する、市場經済でもなく、政府公共經済でもない、第三部門の經済、
 である。
 お人好しが、うかうかと騙されるやうに、筋書きが仕立てられて居る。

  六、

 九十五パーセントの「役立たずの無駄飯喰ひ$ユースレス・イーターズ$」をどう「効率的に」處分するか、
 これが、「彼等(闇の中の世界權力)」の作戰計画の中で、最難關とされて居るのではなからうか。
 トフラーには、そんなことはどうでも良い。
 トフラーはそれを問題としなくても良い。
 彼は、野心ギラギラの「強者(候補)」を扇動する(來るべき情報化社會の中で、いち早く、勝者となれ、富と權力を勝ち取れ、と)。
 リフキンは、九十五パーセントの弱者(現在の、または未來の)に對して、

◎ @、抵抗は無駄だ(抵抗するな、抵抗すれば殺される)、
 A、抵抗しなくても衰亡する、
 B、唯一の出口はボランティア、奉仕活動だ、

 と言ふ風に枠組を設定する。
 「NGO」が(そしてエコロジー運動、みどりの運動も)、闇の中の世界權力によって、人工的に育成されて居る、
 との情報もある。
 リフキンには「脱牛肉文明への挑戰」(日本語版、ダイヤモンド社)、と言ふ著作もある。
 つまり、これによって見れば、歐米の所謂菜食主義$ベジタリアン$運動も、「彼等」の役立たずの無駄飯喰ひ$ユースレス・イーターズ$處理作戰の一環として利用されて居る、
 とも見える。

¥(了)

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