第1話 もてもてですね甲児くん
ここは京都の太秦って歴史ある
映画村と国宝の弥勒菩薩の広隆寺で有名な街...
そんな街の袋小路のつきあたりの平安荘にひとりの男の子が下宿していました。
男の子っていっても大学生、平安京大学1回生、兜 甲児...
50CCのマシーンZっていうバイクを乗り回すかっこいい青年です。
ある日の朝... ずしーん、ドタドタドタ
「いてて... いたい」
なんともなさけない甲児の声がして、
その時、甲児の部屋のドアをノックもしないで誰かが入ってきた
「すごい音したけど、なにかあったの」
おなじ平安荘の住人で同じ大学1回生の久美子だ
「ノックしないではいってくるなっていってるだろ」
甲児
「あ.. ごめん、すごい音がしたから...
きゃ それよりシャツがあがってデベソみえてる」
久美子
「あ〜 かみなりに、おへそとられた〜」
甲児はあわててシャツを下ろした。
「それよりバイトさがすんでしょ! 私もつきあうわよ」
久美子が、ペロと下を出してほほえんだ
甲児はそんな久美子をみて心の中で「かわいい」ってつぶやいた
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それから、ふたりで大学へ向かって、ここは平安京大学のキャンパス...
ふたりは社会福祉学科で、高齢化社会にむけての福祉の勉強をしている。
向こうから美人の美鈴さんがやってきた
「甲児〜 中古文学研究の単位とれそう? ノート見せてあげるわよ」
「出席点なんとかなるよ、でもノートはみせて! 先週の授業でてないから」
甲児
美香さんもやってきた
「甲児〜 アルバイト探してるんだって?
掲示板におもしろそうなのあったからやってみたら?」
「おもしろそうなの?」
甲児は聞き返した。
「見たらわかるって」
美香は、はにかんで言った。
「甲児君モテモテですね〜」
久美子がいじわるそうに目をみた。
「それよか、掲示板のとこいこうぜ.. おもしろそうなバイト」
甲児はそういって久美子の手をひっぱって掲示板の所へ行った。
「ふ〜んなになに、平安京保育園、保父のアルバイト募集。
男子学生のみ... 時間給800円」
甲児は目を輝かせてみた。
「美香さんのいってたのは、これね...
私もやりたいな.. でも、保母の資格とかいるんじゃないの?」
久美子はうらやましそうに、その募集記事をみた。
「久美子も男の子のカッコして、俺といっしょに行くか?」
甲児
「そんなことしても、ばれちゃうわよ」
久美子
「久美子ならだいじょうぶだよ。男の子みたいだから...
俺の部屋にも平気ではいってくるだろ」
甲児
「そんなことないもん」
久美子
「ベッドの下のH本みつけたとき、真っ赤な顔してたから...
信じるよ... とにかく不況の時代に夏休みに
毎日8時間ずーっとやれるバイトほかにないからやってみるよ」
甲児がまじめな顔で答えた..
「私もやりたいけど... がんばってね」
久美子
「ああ... がんばるよ! 久美子はお嬢様だから
アルバイトしなくてもいいんだろ?」
甲児
「そんなことないわよ.. 私も保育園でお掃除のアルバイトか
なにかあるかもしれないからついてく...」
久美子
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「まあそれじゃ、ふたりともあさってからきてがんばってちょうだい」
八雲園長
「俺.. 僕たち保母の資格ないんですけどいいんですか?」
甲児
「だいじょうぶよ... 平安京保育園は女の先生ばかりだから、
甲児さん期待してますよ」
園長にやさしく応対されて、ふたりとも保父と保母のアルバイトを
することになりました。
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いよいよ保育園のアルバイトの1日目がはじまりました。
「みんな、こちら兜 甲児先生よ、夏休みのあいだ、
メダカ組を受け持っていただきます」
笹 西紀
甲児は先生なんて、はじめて呼ばれて、ちょっとてれながらあいさつをした。
「一緒にメダカ組をうけもつ、笹 西紀ですよろしくね」
笹 西紀
「ささにしき先生ですか? こちらこそよろしくお願いします」
西紀先生、とってもかわいいなって思った甲児くんです。
それから久美子の受け持ちは、こねこ組です。
越 日香里先生で(こしひかり)とってもおしとやかなです。
どんな仕事をするのかとっても不安だったふたりだけど
あさ父兄に連れられてやって来る子供を迎えたあと
「先生おはよう、みなさんおはよう」
なんて感じで、オルガンにあわせてお遊戯しながらあいさつ
手を洗う時も、歌にあわせて並ばせて手を洗う習慣をつけさせること。
オルガンにあわせてお遊戯したり、お絵描きしたり、自由に遊ばせたりするけど
仕事のほとんどは、10時と3時のおやつ、お昼の食事を食べさせて
遊ばせている間に床を掃除してぞうきん掛け...
思っていた仕事とちょっとちがって、なんだか掃除ばかりだなって
それに子供達を寝かせて、その間に自分たちの食事...
一日目からぐったりつかれて
保母さんの仕事って重労働だってはじめて気づいたふたりです。
お昼寝の時間、子供たちを寝かせながら...
ふたりともすっかりうとうと眠ってしまいました。
こうして物語の1日目はおわりです。

もうすぐ起る、営利誘拐の早乙女あんこちゃんのことなんてだれも知らない...
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つづく....