
みんぶ〜華麗なる世界〜
「民舞」という知られざる世界がある。
民舞とは「民族舞踊」および「民族舞踊系サークル」の略称である。
「民族舞踊」はこの場合、東ヨーロッパを中心とした世界の民族舞踊を指す。
イリナは大学時代、「フォークダンスクラブ」という所に所属していた。
「フォークダンスをやっている」と言うと、必ずと言っていいほど「ああ、
マイムマイムとかオクラホマミキサーね」という返答で片付けられそうになる。
しかし実際、民舞人を自任している人々の中に、マイムマイムとオクラホマ
ミキサーを踊る事が出来る人はどれほどいるだろう。少なくとも、200曲近く
こなして来た私のレパートリーの中には無い。
確かに、これらは立派なフォークダンス、すなわち民族舞踊である。(前者は
イスラエル、後者はアメリカ)。しかし、民舞界では「ハーモニカ」(イスラ
エル)、「タタロチカ」(ロシア)などの方がよほど親しみ深いのではないかと
思う。何故この2曲が一般にメジャーになってしまっているのかわからない。
しかもこれらは、例会の最初と最後の足慣らし、準備運動整理体操のような位置
づけであり、決してメインで踊っているわけではない。マイムマイム、オクラホ
マミキサーはそれくらいの難易度の曲であるとも言える。
だからと言って決して曲的に価値が低いわけではないが、踊ってもいないマイム
マイムのイメージのせいで「なごやかでいいね」ならまだしも、「そんなくだら
ないことやっているのか」と言われるのは心外である。
民舞の道は意外と険しい。
合宿では、プリシャドカ1000回(スクワットのようなもの)とかさせられて、筋
肉痛で階段も上れない男達が連夜OBに飲まされる。涙ぐましい。
女の子はとにかくぐるぐる回る。これはまだ楽か。
そうやって皆立派な民舞人になっていくのだ。
そして華やかな舞台…!
我がT女&K大(提携)では毎年ディズニーランドと博覧会の舞台で踊っている。
激しい踊りで死にそうに苦しくても、ノンナ・ペトロワのように、息を殺してラ
イトの中笑顔をふりまき、お客さんを一瞬の世界旅行へと誘う。
そんなすてきな一面も、知って頂けたら嬉しい。
興味を持ってくれる人が一人でも増えてくれたらいい。
衰退しつつある民舞界の今後の発展を願っている。