2001年5月14日
「議論」と聞いて何を思い浮かべますか。あなたは議論をしたことがありますか。
議論は得意ですか。日本人は一般的に議論が苦手、人前で発表することもあまり
得意でないように思われます。対照的に欧米人は議論を得意とし、むしろ社交の場
で人々と意見を交わし議論することを楽しんでいます。
この違いは何でしょうか、なぜ私達は議論することを避けようとしてしまうので
しょうか。民族性の違いなど多少は影響しているかもしれませんがそれは根本的な
原因ではありません。理由は簡単です。「議論するということ、人前で話すことに
慣れていない」だけなのです。
「議論なんて必要ない」という人がいます。本当にそうでしょうか。機会はあって
も実際はそれを避けているだけなのかもしれません。日本の社会においても人前で
発表すること、議論することが必要とされる状況があります。授業や学会での研究
結果の発表、上司に対するプロジェクトの提案、結婚式でのスピーチ、選挙における
演説、クラブや会社でのグループ会議など例を挙げればきりがありません。
そうです、コミュニケーション能力を必要とされる場面はいくらでもありますし、
同時にとても重要なのです。
日本では議論するため、発表するための技術を訓練し身につける機会は 教育に
おいてさえありません。これは将来的に考えても私達にとって非常に残念なこと
です。
「ディベート」と呼ばれるコミュニケーション形態は先に述べたような能力を
ルールに従って正しく身につけることが出来ます。誤解されがちですがディベート
は当事者同士の感情的な口論とは違います。ディベートには話し合うべきテーマが
きちんと決められています。当事者達はテーマを肯定する側、否定する側といった
一貫した立場を取らなくてはなりません。また説得する対象が別に存在し、当事者
達は彼らに対して「論理的に」考えを説明しなければなりません。ですから詭弁や
根拠なき主張ではなく、理由や具体的な事例などを用いることが必要とされますし、
そのおかげで理性的な議論ができまた効果があるのです。
ディベートの訓練を行うことで私達はさまざまな利益を得ることができます。
論理的に考えをまとめ、順序立てて説明する能力、相手の話を聞きそれを客観的に
分析する能力、情報を整理する能力など実社会においても役に立つ能力を磨くこと
が出来ます。 これらの能力は年齢や環境、立場などに関係なく重要になってきます
し、身につけていれば大きな助けとなるでしょう。
ディベート活動は当初大学生を中心に英語で行われていましたが、現在では中学
生・高校生をはじめ社会人の間にも広まり日本語・英語を問わず盛んになって
います。このことからもディベートが私達にとって有益であると言えるのではない
でしょうか。
このウェブサイトでは関東の大学を中心に盛んに行われている「パーラメンタリー
ディベート」を紹介します。パーラメンタリーディベートはいわゆる即興ディベート
で国際的にも広く行われています。日本でもここ数年で徐々に競技人口も増加し、
今後の発展が大いに期待される活動です。
ここではディベート初心者を対象とし、ディベートをやったことのない人でも
どういうものなのかを理解し、実際に活動を始めるときにも役に立つ情報を掲載
します。このウェブサイトを通じて一人でも多くの人達がパーラメンタリー
ディベートに興味を持ち、参加してくだされば幸いです。
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