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----- ア フ リ カ

 アフリカに帰る度に思う。

 ここは人類が生まれたところ、そして、多分人類が滅亡するところ。
 グレートバリアリーフを見たときにそれを感じた。

 アフリカはいつも私にとてもいいエネルギーを与えてくれる。
 人間が本来の姿に戻れるところ。

 誰がアフリカを貧しいというのだろう。
 貧しさとは何か。
 ここに来ると考えてしまう。
 貧しいのは私たちじゃないか。

 エイズが発症しても、最先端の病院で治療を受ける者たちよりも、何もしなくても、毎日を精一杯生きることによって、ずーっと長生きしてしまうアフリカ人。

 生きるとは何か、なんてことは二の次で生まれたからには死ぬまで生きると生まれながらにしてわかっている人々。
 先のことなんてわからない。
 だから、今、今日を精一杯いきるのさ、と笑う感染者。

 私はアフリカで感染し、アフリカにまた戻ってきた。
 ここにいると、なにもしなくても、薬を飲まなくても、長生きができそうな気がする。

 私は、アフリカの人々から生きるということ、そして死ぬということを教わった。
 明日はない。
 今日あるのみ。
 毎日がその連続。
 毎日を楽しく生きる。
 それがアフリカ。
 日本にいるときよりも、何倍も生きているという実感と感謝の気持ちが増してくる。
 エイズなんて、どうでもよくなってくる。

 人は必ず死ぬのだ。
 死ぬまでにどうやって生きていくかだ。
 感染して、死というものをいつも隣に感じながら、だからこそ、毎日が楽しくてしょうがない。
 死ぬことに気づいていない人は不幸だ。いつも何かに追い詰められて、先を不安がって恐れて今日を、今を生きていない。

 それを教えてくれたアフリカ。

 人はアフリカで生まれ、アフリカで死ぬ。

 それが、アフリカ。
2003年8月14日