2000-03-20

べらぼうに高い歯医者にぶちあたってかなりショックを受けた。
良い治療なんて、結局金がないとできないのかよ。
なんか泣きそうな気持ちになりながら、ネットを探した。
夜中の3時頃に、ある歯科のページをみつけた。

噛み合わせに関してかなり本気でとりくんでいるらしい。
なにより、家から自転車でいける距離にある。
保険診療も普通にやっているが、新しい技術も取り入れているみたいだ。
色々なパターンに対応してるなぁ。

とりあえず、ここに電話してみよう。

翌朝、電話してみた。
といっても、前回かなり痛い目にあっているので、どうしようかちょっと考えてしまったが。
とりあえず、あまり細かい事を説明しないで、「アゴがいたいので...」といって予約した。
土曜日(17日)に行く事になった。

歯医者の場所は偶然にも、僕が子供の頃に住んでいた場所の近くだった。
子供の頃によく行った、私設の公園のはすむかいだった。
弟が、ここでクジャクのエサを食べてしまった事件があったっけ。

歯医者に入った。
受付は、なんか感じのいいおばあさんだった。
あれ、スリッパがないなぁと思っていたら、「スリッパ出ませんか?」と彼女が言った。
ヘンテコな「無菌スリッパディスペンサー」というマシンが入り口の横にあった。
上から使い終ったスリッパを入れると、ホルダーに入って、殺菌灯で殺菌しながら下におりていき、使う時には下からでてくるのだ。こんなのは初めてみた。

でも、それ以外は普通の街の歯医者さんぽい感じだ。

しばらく待っていると、「これを書いていただけますか?」と、おばあさんがアンケートというか、インタビューシートを持ってきた。
あー、またいっぱいあるよ。質問。
この前のベラボー歯医者でもこういうのかかされたなぁ。

書き終わってしばらく待っていると、おばあさんが「診察前に、ちょっとインタビューさせてくださいね」といって、小部屋にとおされた。
上に賞状がかかっていた。「日本咬合学会認定医」
これって、この前のベラボーな歯医者が理事をやってるところだ...
ちょっと気になった。

そのインタビューが、凄く時間をとって行われた。
アンケートとだぶるような質問もあったが、これだけ綿密に患者の状態を聞く歯医者はめずらしい。
漢方医なみだ。
うつ病のことも言った。
おばあさんが僕の言った事に対して、最後に「...といことでよろしいですね」と、ちゃんとまとめて復唱してくれたのも好感がもてた。

ちょっと待っていると、先生のいる診療シートのところに呼ばれた。
先生は、ちょっと北方系の血が入ったみたいな顔をしたいかにもしっかり系の人だった。
厚紙みたいなのをかまされて、色々な噛み方をためさせられた。

そのあとが、ちょっとすごかった。
先生が、「肩のどの辺がこりますか、ちょっと触ってみてもらえますか」といったので、いつもしこりがある右側のかたを「ここら辺です」と示した。
マウスばっかりつかうから緊張してしまうのかとずっと思っていた所だ。
先生も手をあててみて、「かなりこってるねぇ。」

で。自分でこっている所にさわったまま、「ちょっとアゴをずらしてみてもらえる?...そうそう、もうちょい右かな...」といわれたので、その通りにした。

「フッ」としこりが軽くなった。
えー、どういうことだ! すごいすごい!
つまり、これって噛み合わせから来ていたという事?

先生が、図を持ってきて説明してくれた。
噛み合わせがずれているため、アゴをささえている筋肉が片方だけ余計に緊張して、それが肩の方にまで影響がでているとのことだ。

そのあと、衛生士さんが来た。
まず、歯の型をとった。そのあと、デジカメで、歯の状態と、姿勢を撮影。きっと、あとで「使用前/使用後」みたいな写真になるんだろう。
ちゅうか、衛生士さん良く見たら可愛いじゃん。
最後に、レントゲンをとった。けっこうちゃんとしたマシンだった。
こんな普通っぽい歯医者さんにこんなのが隠されているとは。

一通り終って、最後に精算。二千数百円。ちゃんと領収書もくれた。
「次回、保険診療じゃなくなってしまいますが、よかったら、アゴの動きを精密にしらべる検査をうけたほうが良いと思うんですけどいかがでしょうか?」
いくらか聞いたら、5千円くらいだった。やってもらうことにした。
ちゅうか、この検査とかって、ベラボー歯医者だと「10万円かかる」っていわれたやつじゃん。
対応も良心的。値段も納得価格。

なんか、気分良くなって、外に出た。

ここ、たぶん「当たり」だ。よかったぁ。

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