2000-03-30

新しい薬の「ルジオミール」を飲み始めた。
前に書いたと思うけど、第二世代の抗うつ薬である。

確かに、ノドの渇きや目眩などの副作用はあまりない感じがする。
それから、割合落ち着いた感じで過ごす事ができる。

しかし、このところどうも昼間に急激に眠くなる瞬間があるのと、夕方くらいになると、急激に力が落ちた感じになることがある。
夕方に疲れがくる感じは、トフラニール(第一世代の抗うつ薬)と良く似た感じがする。

この前の台風みたいな雨の日はかなり最悪だった。
気圧が落ちてくるに従って、どんどん疲れた感じになり、夕方の早い時間から寝てしまった。
夜に一度起きたのだが、すぐにまた寝てしまった。
そして、翌日は朝の6時に起きてしまった。

あっているのかいないのかよくわからない。


そしてその日(29日水曜日)は、漢方の講演会にいってみた。
いつも行く漢方薬局の「東西薬局」が主催のもので、ストレスに関する内容だった。
講演者は猪越先生だった。

なんでまたこんな講演会にいってみる気になったのか。
家に居てうつに入っているよりかは、良いかなと思ったのと、もうちょっと漢方に対して色々な知識がほしいなと思ったからである。

簡単にそのときのことをまとめてみる。


猪越さんは、もともとは西洋の薬学をやっていて、漢方については否定的だったらしいのだが、35年くらい前に、漢方に関する考え方を180度かえさせられるようなことがあったそうだ。
なぜこのような講演会をやろうと思ったかというと、そろそろその35年間のことを総括したいという思いからなのだそうだ。


漢方というと、葛根湯(カッコントウ)というイメージがある。
風邪には葛根湯、は、かなりポピュラーである。落語にも「葛根湯医者」というのがでてくる。どんな病気にもとりあえず葛根湯を出しておく、ヤブ医者の代名詞みたいな感じである。
しかし、「風邪には葛根湯」は、点数でいえば100点満点中30点くらいなのだそうだ。

葛根湯には、身体をあたためて、汗をかかせる力がある。だから、寒気がするようなカゼにはよい。
しかし、ウイルス性のものとか、ノドに来る風邪には、別の処方でないときかない。
この場合、処方されるのは「天津感冒片」(テンシンカンボウヘン)という薬がいいのだそうだ。
若い人などは、ちょっと寒気がしても、葛根湯よりは天津感冒片のほうが効くそうだ。
(そういえば、僕も子供の時にこれを飲んでいた憶えがある。)

これでだめなときには、よほど体力が弱っているので、先生にみてもらったほうがいいということになる。

ほかにもいくつか、風邪の時にはケースバイケースでいくつか処方がある。

風邪がひどくなると、抗生物質をつかうが、なるべく使わないほうが良い。
というか、これはなるべくイザという時の為にとっておいたほうがよい。
問題点はいくつかある。
一つは、腸をいためるという事。腸が悪くなると、栄養がとれなくなるので、基礎体力が弱ってしまう。
もうひとつは最近出てきた「M.R.S.A.」(耐性菌)の問題である。抗生物質で死なない菌だ。
日頃の乱用をさけないと、例えば肺炎のような重い病気の時に、抗生物質が効かなくなってしまう。


漢方には、もともと「心身一如」という考え方があり、心と身体のつながりが大事にされてきたそうだ。

たとえば、イライラして起こりっぽいのは、漢方の「五臓」の考え方のうちの「肝」がたかぶっている為だと考え、そこを沈静化するような方法がとられてきたそうだ。
春は、「肝」に負担がかかり、ストレスに影響を受けやすくなる季節なんだそうである。

不安感が強く、不眠症になるような時は「心」がよくないので、心臓を助ける治療がおこなわれてきたのだそうだ。

五臓は「心・脾・肺・腎・肝」の5つで、西洋医学の解剖学てきなきりわけではなく、もうちょっと身体の各部分のもつ役割で臓器を考えたもののようだ。

例えば、「肝」は情緒系、新陳代謝、自律神経系などに関係していて、目に影響がでてきやすい。
「心」は単に心臓だけでなく、循環器全般や、大脳に関係していて、小腸や舌に影響がでやすい。

そして、それらは各々が相関している。
「肝」は「腎」によって補われている。だから腎をつよくすると、肝も影響をうけて、ストレスに強くなったりする。

「腎」ていうのは、要は生殖器や下腹部あたりの機能や、ホルモンなどに関係する。
腎が悪くなることを「腎虚」という。
腎虚になると、消極的になり、恐怖感/足腰の弱り/精力減退/めまい/難聴 などなどがでてくる。
そして、老化につながるのだそうだ。


講演会の資料と一緒に、漢方薬のサンプルがいくつかついていた。
それから、漢方薬の試飲コーナーがあったり、血流の測定とか骨密度の測定もやってくれた。
タダの講演会なのに。
とってもオトクな講演会だった。

最後に猪越先生にちらっと質問しにいったら、僕の家族がむかしよく診てもらっていた事を覚えていた。

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